【ベルギー】〔1922年 2/1〕
私はこの日、ある軍人達と話し合いをするためにベルギーのとある町に来ていた。
「・・・さて、フランスの運命を変える2人は自国をどう思っているのかな?」
私はそう呟くと、後ろから
「では聞くが、貴女はドイツをどう思っているのかね?」
と私服を着た老人とスーツを着た背の高い男性が立っていた。
「お待ちしてました。我々に止めを刺したペタン殿、ド・ゴール少佐。」
するとド・ゴールは私に
「散々我々の邪魔をして・・・ヤマメ大将。」
と皮肉から私達の話し合いは始まった。
【とあるバーの個室】
私達はバーの個室に移動し、私はスピリタスを、彼らはワインを注文して話し合いを再開した。
始めに私が
「・・・でさっきの質問の答えだけど、現状のドイツはギリギリだね。何かしらのきっかけでどん底に落ちる。」
するとペタンが
「これ以上の下は革命か?それとも国家が終わるのか?」
私は
「欧州を荒廃させるきっかけがおこりそう。」
と答えた。
ド・ゴールは
「対策はしているのか?」
と聞いてきたので私は
「しているけど、私だけでも限度がある。それで喜ぶのは?」
と聞くとペタンが
「・・・アメリカとソ連か。」
「そう。まぁすぐにはおきないと思うけどね。でも2国が超大国になったらヨーロッパが連合しないと無理だよね。」
と私が言い、ド・ゴールは
「現状でも厳しい。アメリカに我が祖国の富を回収されている。・・・新型の兵器を作ることで守ろうとしているが・・・。」
するとペタンが
「ド・ゴール、君は軍に片寄り過ぎだ!!私は君以外に信用できる軍人がいないのに、君まで私を裏切らないでくれ。」
私は
「軍内部でも対立が凄いのですか・・・フランスの体制はやはり独裁体制の方が合ってますね。」
ド・ゴールは
「ペタン閣下すみません。・・・ただ、ヤマメ大将の言葉も私は一律あると思います。」
ペタンは
「・・・現状フランスの民主主義は欠点だらけだ。政権争いで国が傾けてしまっている。これでは強いフランスを作ることはできない。」
と本心を語った。
その後も話し合いは続き、お互いのことを理解するのだった。
【ラーイシュタット】〔8/31〕
私はレーニンから送られてきた手紙を見て驚いた。
なんでも内務人民委員部でチェーカーが勢力を拡大していることと、レーニン自身の寿命が近いことだった。
現在はトロツキーに国家元首の座を渡して治療に専念しているが思わしくないと書かれていた。
このとき私は裏でスターリンがなにかたくらんでいるのではと思うようになったが、トロツキーは監視をつけているので大丈夫と言っていたので信用したが
(・・・凄く不吉な予感がする。)
と思うヤマメだった。