【西部戦線】〔10/12〕
この日、ルーデンドルフ閣下はドイツ首相に軍の指令権を渡し、ルーデンドルフ独裁は終了した。
この報告を聞いた私は75mm野砲以外の88mm砲、100mm野砲、Ⅰ号Z型戦車2500両全てを地下鉄を使って回収を始めた。
(連合軍にこの技術を渡すわけにはいかないもんね~。)
「雨咲!!あと何日輸送にかかる?」
「は!!あと5日で全て送り終わります。」
「よろしい。あとは、戦車の運用した人物の確保と資料を全てラーイシュタットに送れ!!」
こうして私達も休戦にむけて動くのだった。
〔10/29〕
ルーデンドルフ閣下が参謀次長から解任された。
後任はグレーナーを指名され、私はグレーナー閣下に
「手伝えることが有れば私達を使ってください。ミレニアム軍30万人は閣下の味方です。」
「わかった。代わりに休戦を急ぐことにするのと、君を西部戦線の全ての部隊の撤退指揮を任せる。」
「わかりました。・・・落ち着いたら、電車を見せます。」
「ふふ、楽しみにしているよ。」
「・・・あと、海軍の自沈には気をつけて。」
「ん?・・・わかった。」
〔11/3〕
キール軍港で反乱が発生した。
これにより11月革命がおこり、キール周辺の町には赤い旗が立てられる程だった。
さらに、オーストリア=ハンガリー帝国が降伏し、戦闘している国がドイツだけとなってしまった。
〔11/4〕
緊急指令でグレーナー新参謀次長から社会主義者と国民から人気のある私がキールの反乱者を説得するように言われ、私はミレニアム軍の司令を雨咲に委託し、ミレニアム軍参謀総長にホフマン准将をあてた。
【ベルリン政府】〔夕方〕
「ヤマメただ今到着しました!!」
敬礼しながらそう言うと、首相のマクシミリアン・フォン・バーデンと社会党党首フリードリヒ・エーベルトに告げた。
首相は
「君を待っていた。ベルリンを燃やさないためにも君の力が必要だ。・・・できるか?」
「過激派を除けばいけると思われます。・・・首相、彼らを処罰しないことを約束してください。」
「うむ、それはエーベルトと同じ話をたった今したところだ。許可する。」
「わかりました。」
その後、私はキールに移動し、演説をおこなった。
「政府と軍部は戦争を終わらせることを約束した!!君らの処罰はしないことを私は政府と軍部の代表として約束する。・・・これから辛いことがドイツにはおきるだろう。だが、ドイツ国内の力を合わせれば、必ずドイツは復活できる!!今君たちにできることは、熱くならず、しっかりとした報道を聞くことと、過激なテロリストの言うことを聞かないことだ!!」
と・・・。
拍手喝采で暴徒は次第に運動は沈静化した。
レーテと呼ばれる集まりもこの後には解散し、ベルリンが燃えることはなかった。
しかし、皇帝の退位を呼び掛ける声が高まり、ついに旧バイエルン王国で旧バイエルン王家が倒されると政府は皇帝の無許可で退位宣言を発表するのだった。