しかしルーデンドルフ閣下が今回は見送られた。
理由は、攻勢に使われるのが、編成されたばかりで急な変更はきびしいとのことだった。
また、今回の攻勢は第九軍を使うので私達は待機することになった。
(・・・まぁいいや、今回はダメでも次があるし・・・。)
私は考えを切り替えるのだった。
〔10/1〕ドイツ第九軍が大規模な侵攻を開始
このとき私は第八軍の司令部にいた。
「お疲れ様です。新司令官フランソワ閣下。」
「・・・なんだか君に言われると不思議な感覚があるからフランソワでいいよ。」
「わかりました、フランソワさん。それで例のレポートは読みましたか?」
「あぁ、読んださ。準備砲火なしの一斉発射による逃げ場をなくさせ、混乱と同時に浸透し、司令部及び通信機能をマヒさせて、最後に連携がとれなくなった前線を破壊だろ。」
「そうです。砲弾に煙幕を積めれば効果絶大になります。」
「・・・まだ何かありそうだか?」
「・・・その時ではないかと。」
「まぁいい。今後私が指揮するときはこの戦術を使用するが良いな?」
「もちろん。」
そこで私達は話を切り上げ、私はミレニアム司令部に、フランソワさんは仕事に戻るのだった。
〔10/17〕ドイツ第九軍特に交戦することもなく、戦略目標が達成したため撤退
〔11/2〕東部方面司令部にミレニアム幹部召集命令
(ミレニアム幹部は参謀と突撃隊隊長、連絡士官)
ここでルーデンドルフ閣下から第九軍による2次攻勢の計画が発表され、攻勢に参加することとなった。
ミレニアム独立軍団は予備25軍団と一緒に迂回軍と統合され、司令官は私がすることとなった。地下鉄
(・・・ミレニアムも入れると大体2万5000人か。)
どう部隊を有効的に扱うか考えるヤマメだった。
〔11/10〕
私は今回の攻勢で嫌な予感がしたので、ラーイシュタットの律に連絡して
「燃料気化爆弾と秘密兵器150両を地下鉄で運んで。」
と指示を出した。
〔11/11〕
ドイツ第九軍、ロシア第一軍の左翼に猛攻撃を開始し、これを敗走させ、私達迂回軍はロシア第二軍後ろに回り込んで正面の第九軍と挟撃を開始した。
〔11/12〕ロシア第二軍、ロシア第五軍は撤退を開始
私達はルーデンドルフ閣下からさらに後方に回り込むように指示を受けた。
(・・・やっぱり準備しておいて良かった。)
私はこれ以上ロシア領土に入り込むと包囲されると思っていたので、命令には従ったが、警戒しながら第二軍の殲滅を続けた。
〔11/18〕
ロシア第二軍が反転し、さらにロシア第一軍とロシア第五軍の救援部隊により迂回部隊は完全に包囲されてしまったが、ここで律に頼んでいた物も到着するのだった。