【第八軍司令部】〔8/23 夜〕
私と雨咲が代表として第八軍司令部に来ていた。
(さて・・・女の私を参謀達や司令官はどう思っているのやら。)
実は前日に、新聞で私達の戦闘しているところが記事にされていた。
そこには
《ドイツのジャンヌダルク現れる!!
民兵を率いてロシアコサックは全滅か!?
住民達は聖女と崇める実態とは!?
皇帝、彼女に1級鉄十字章を異例の準備!!》
と書かれていた。
ミレニアム内では戦意が向上し、ヒトラーは名誉ある民兵の隊長になれたと泣いて喜んでいた。
そう考えていると、司令部の兵士が私と雨咲を指令室に入れた。
「召集を受け馳せ参じましたクロタニ・ヤマメです。」
「同じくクロタニ・ウサキです。」
と言うと、司令官は
「ヤマメ、久しいな。ヒンデンブルクだ。」
と言って私達にひとまず2等王冠勲章が渡された。
その後、参謀長のルーデンドルフからミレニアムを独立軍団とし連絡士官2人を付けるのと、ヒンデンブルク閣下の直属とすることを言われた。
ここら辺はヒンデンブルクさんが整備してくれたらしい。
その後、ミレニアムは第20軍団の横に配置するようにルーデンドルフ第八軍参謀長に命令され、部屋を退出した。
(後の独裁者ルーデンドルフ閣下はやはり・・・戦術家としては素晴らしいな。)
「雨咲・・・あの部屋で気になる人物はいた?」
「・・・参謀の1人に凄い才能の塊がいた。」
「名前はわかる?」
「・・・マックス・ホフマン・・・階級は中佐だね。」
「他には?」
「私達に付けられた連絡士官の2人だね。どちらも若くて才能が開花してないけど・・・私達の教育しだいなら、バラバラの国からなる兵士100万人を自由自在に操れるようになるね。もう1人も国の参謀長なら英雄と呼ばれる逸材になるよ。」
「雨咲が言うなら本当だね。」
私は明日つけられる予定の連絡士官がどのような人柄か楽しみに待つのだった。
〔8/24〕
連絡士官が到着し、自己紹介をした。
「ミレニアム独立軍団司令のクロタニ・ヤマメだ。」
「ヤマメ閣下直属の部下に任命されたモンティナ・マックス下級尉官です。」
「同じくヤマメ閣下直属の部下に任命されたルドル・フォン・シュトロハイム下級尉官です。」
「よろしく頼む。ではこちらを見てくれ。」
と部隊編成が書かれた紙を出して見せると
「・・・おい、これは!?」
「ルーデンドルフ閣下から嫌われてたから左遷されたと思ったが・・・。」
さらに私は数枚のレポートを出した。
ここには浸透戦術の実験結果、演習結果、長所と短所が書かれていた。
彼らは確信したような顔でこう言った
「ヤマメ閣下を信用しろと私はヒンデンブルク閣下から言われた理由がわかりました。」
とシュトロハイムが言い
「あなたも人が悪い。全て計算して聖女になるとは・・・並みの人物ならわかるまい。」
とマックスが言った。
そして
「「私はあなたから学び、支えて見せよう。ドイツ軍人として!!」」
と私に忠誠を誓うのだった。
ジョジョのシュトロハイムさんと
ヘルシングの少佐です。
少佐の本名がモンティナ・マックスでした。