〔8/21 午前6時ごろ〕
私達とフランソワさん率いる第1軍団がロシア第一軍右翼を奇襲。
瞬く間に1個師団が潰走し、捕虜約3000人を獲得、私達も1000人の捕虜を獲得し、将校や集団脱走試みた者を除いた労働者や農民出身の兵(約950名)をラーイシュタットに送った。
しかし、他のドイツ軍団は奇襲にしっぱいし、反撃に出たロシア第一軍により約9000名を損失。
突出してしまったので夕方には撤退を開始した。
〔夜〕
(・・・何か来る。)
しんがりを申し出た私達ミレニアム旅団は敵の攻撃を警戒していると少数の人が突撃してくるのを感じた。
(・・・?)
バンバンバン
いきなりの破裂音と強烈な閃光により、昼間のように錯覚したが、警戒していた私達に効くはずもなく、すぐに突撃した小隊を無力化した。
しかし、捕まった隊長は
「ロシアに栄光あれ!!」
と自害してしまったので副官と思われる青年に話を聞くと魔理沙の育てた魔法使いだった。
隊長は、魔法使いを選ばれし者と思うようになり、人間だけの部隊に負けては面子が立たないと考え、無謀な突撃をしたらしい。
ちなみに、副官以外は何も知らないで突撃させられたらしく、私達に怯えきっていた。
(・・・魔理沙も思想教育くらいしっかりさせないとダメだよ。)
と半分呆れ、彼らには死か忠誠かの2択を選ばせた。
(彼らは危険だ。これを知られただけでドイツの戦略そのものが変更されるかもしれない・・・。)
と考えた結果だった。
青年達に考える時間を5分だけ与えると私は椅子に座って参謀達と今後の話し合いを始めた。
その様子を見た魔法使いの青年達は敵が目の前にいるのに堂々と作戦を話す私の迫力に負けて、忠誠を選んだようだ。
(・・・これで魔法の研究もできるな。)
と思いつつ、彼らに忠誠を誓う証としてに私の血を飲ませた。
彼らが半妖になるのを確認し、副官以外はラーイシュタットに送ると、副官に
「君の名前を聞こうか。」
と言った。
青年は堂々と
「元近衛魔法使い所属及び陸軍幼少学校次席ガトウ・カグラ・ヴァンデンバーグです。」
と答えるた。
彼の教育は参謀達に任せて、撤退の続きをするのだとたた。
〔翌日〕
第1軍団に鉄道にて移動命令が出た。
フランソワさんは歩兵を中心に鉄道に乗せているときに、私はある提案をフランソワさんにおこなった。
「フランソワさん、隠していた地下鉄を砲兵達に使いませんか?」
「何?使えるのか?」
「大丈夫です。ここからすぐ近くに入り口が隠してあります。すぐに移動を!!」
「わかった。あと、着きしだい君は第八軍司令部で勲章の授与がある。ミレニアムは独立軍になるよう交渉したが・・・君達が行って結果を聞いてこい。」
「ありがとうございます。」
と言うと私達ミレニアムは地下鉄で第八軍司令部に移動するのだった。
ミレニアムの損失 15名 (死亡1人 重症14人)
敵の損失 1万2000人
敵の東プロイセン進行軍合計40万人
東プロイセン防衛軍(第八軍)8万人