【サンクトペテルブルク】〔翌年〕
私はロシア帝国の首都、サンクトペテルブルクに来ていた。
理由は同志トロツキーから党内で妥協的社会主義の演説をおこなってほしいとのことだった。
私は承諾し、社会民主労働党本部に向かっていた。
(あの同志レーニンの説得に成功するとは・・・流石同志トロツキーだね。)
最初の世界ならレーニン派のボリシェヴィキと反対派のメンシェヴィキが党内で対立していたがトロツキーがまとめ役となり、最初の世界のボリシェヴィキとメンシェヴィキの両幹部が妥協しあったことで比較的穏健だった。(スターリンはこの機に自分の影響力を強めた)
私は演説を予定していた日よりも1日早く到着したのでサンクトペテルブルク内を散歩していると
(・・・あれは!?)
私は白黒の魔法使いが歩いているのを見つけた。
(なぜ白黒がこんなところに?)
私は気配を消しながら後を追うと
「・・・誰だ?」
と後ろをいきなり振り向くので私は暗殺教室で鍛えられた感覚で咄嗟に物陰に隠れたが
「甘いんだぜ!!」
といきなり発砲ピストルで発砲してきたので触手を使って弾くと
「・・・手慣れなんだぜ。出てこい!!」
と言われたのでゆっくりと私が姿を現すと白黒・・・魔理沙は驚いて私を見つめて
「たしか・・・ヤマメだったかな?何でいるんだぜ!!」
(それはこっちも聞きたいよ。)
「いきなり発砲はひどいね。私はただ幻想郷の知り合いがいたから近づいたのに・・・。」
「なら隠れることはないんだぜ。まぁいいか。」
と言って手に持っていたピストルを懐にしまうと、かわりに魔理沙は手帳を見せてきて
「私はロシア帝国近衛魔法大隊筆頭及びロシア帝国第一軍参謀なんだぜ。ヤマメ・・・見た限りそんな肩書きは無さそうなんだぜ。」
と若干小馬鹿にしたような態度が癪に触ったが、昔にイギリス系の老人から聞いた話を思い出して彼女も苦労し、ロシア帝国に魔法を普及させ、大隊規模の兵隊を1から育てたと思うとヤマメはその態度をとやかく文句を言うのは止めておこうと思うのだった。
その後私達はバーに入ってお互いのことを軽く話すのだった。
その時に私が藍から聞いた幻想郷の一部が崩壊したことを伝えるとゆっくりと考えて
「まぁ霊夢ならなんとかしてくれるだろう。」
と言って再びウォッカを飲みだしたが、私はあることが気になった。
(あれ?今のロシア皇帝が若い頃から使えてるとなると・・・。)
と考えていると魔理沙が
「あ、いい忘れてたけど私は種族的に魔法使いになったから年はとらないんだ。」
とちょうどよく教えてくれた。
その後、私は明日にむけてホテルで明日の現行を読みに、魔理沙は冬宮に戻るのだった。
〔翌日〕
無事私は演説が終わり、同志トロツキーに挨拶をしてラーイシュタットに帰宅するのだった。
魔理沙の語尾のぜについてコメントがありましたが・・・直せるところだけ直しました。