黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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修学旅行の始まり

〔一週間後〕

テストが終わり気が楽になった私達の前にやって来たのは修学旅行だ。

私は4班に入れてもらった。

同じ班には、カルマ君、渚君、杉野君、茅野さん、奥田さん、神崎さんがいる。

 

「3年生も始まったばかりのこの時期に修学旅行とは片腹痛い。」

と言っている殺せんせーも後ろにあった大きい荷物を見れば楽しみで仕方がないこともわかった。

 

「1人1冊です。」

 

(しおり重すぎる!?)

殺せんせーの気合いのはいったしおりにドン引きしつつ、私は班員の皆と殺せんせーの暗殺計画を練るのだった。

 

【家】〔修学旅行前日の夕方〕

 

(妖怪でどこか行くのも1人旅だったし、小、中の宿泊学習も私はいつも休んでたからな~どんなものを持ってったらいいんだろう?そういえば、前に殺せんせーからもらったしおりがあったな~それを見て準備すればいいや。)

そんなことを考えながら、ヤマメはしおりを開き、準備をするのだった。

 

【椚ヶ丘駅E組集合場所】〔朝6時〕

 

(しおりに、集合時間の2時間前に来ていればどんなことがあっても対処出来るので早めの行動を心がけよう。って書いてあったから来たのに、殺せんせーしかいないじゃん。)

 

「ヤマメさん早いですねー。まさか本当に2時間前に集合場所に来るとは・・・ヌフフフそれだけ楽しみだったんですね。」

 

「はい。まぁ、初めての宿泊学習なので、皆がどれくらいに来るかわからなかったので来たのですが、早すぎましたか?」

 

「いえいえ、そんなことありませんよ。」

そんなことを喋りながらいるとぞろぞろと皆がやって来た。皆を見ると私の荷物より2まわりくらい小さなバッグで来ていたため、

 

(しおりじゃなくて皆に連絡して聞けばよかった。)

と後悔するのだった。

 

【京都の旅館】

そのあとは、ちょっとしたトラブルをビッチ先生と殺せんせーがしたが、無事旅館に着くことが出来た。

神崎さんが自前のしおりを無くしてしまったらしく、私もしおりをまとめて小さくした方が重くないことに気がつき、落ち込んだまま1日目は終わった。

 

〔2日目〕

午後の最後が私達の班の暗殺だ。

私達は暗殺の名所巡りをしたあと、目的地の近くに来たとき、よくわからない男性数人が現れた。

制服を着ていたので何処かの高校生だとわかったが、カルマ君と渚君がやられ、神崎さんと茅野さんが捕まったので私も投降することにした。

 

(く、ここでこの人達をやってもいいけど、2人に見られちゃうし、やるんタイミングはまだある。)

そう思い素直に従うことにしたのだった・・・


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