〔翌年〕
ハインツ・グデーリアンがこの年陸軍幼年学校に入学した。
ハインツ・グデーリアンはラーイグラードで人間関係が良くなり、最初の世界のような人とのつきあい方が悪いような性格ではなくなった。
また、ヒトラーとも仲良くなり、頼れる先輩のような感じだった。
【スイス】〔8月〕
私はスイスでとある革命家と会談するために来ていた。きっかけはロシア内部のとある指導者に持論を書いた手紙を3回出し、2回目と3回目の手紙を読んで直接会いたいとのことだった。
指導者の名はレーニン・・・ウラジーミル・レーニンだった。
彼は私と会う場所をとあるバーに指定したのでそのバーに行くと3人の男性が座っていた。
(・・・前頭の髪が無いのがレーニンだと思うけど、後の2人は誰だろう?)
と思っているとレーニンの付き人らしき人物が私を席に案内すると軽い自己紹介から始まった。
「初めましてクロタニ・ヤマメです。「クロタニ・ヤマメだって!!」え~と・・・。」
「ここの店は同志しかいないからレーニンと呼んでくれ。同志ヤマメ。」
(・・・ん?この時代にレーニンとは名乗ってなかったはずだけど・・・。あとそこの人はどうしたんだろう?)
「同志レーニンよろしくお願いします。・・・そちらの2人は?」
「紹介するよ。彼らはレフ・トロツキーとベニート・ムッソリーニだ。」
「同志レーニンから聞いてるよ。同志ヤマメよろしく。」
(あれ?トロツキーはまだレーニンと思想が違ったはずじゃ・・・?)
「同志ヤマメ・・・いや、ヤマメ閣下!!空挺団ではお世話になりました!!」
「え?」
「ハハハ、驚いたろ。彼らは転生者らしい。同志トロツキーは過去の自分に・・・同志ムッソリーニは別人が乗り移ったらしい。彼らを私も最初は信じてなかったが、同志トロツキーによって色々助けられてね。信じることにしたんだ。最も私は神は信じないから何か法則があると思っているが・・・。」
「なるほどね。まぁ私も色々やってるから何とも言えないけど・・・他にもいるの?」
「閣下!!私の他にもイタリアのファシズム党には閣下の空挺団出身者や技術者、経済学者が約1000名程確認してます。なのでイタリアは技術力が大幅に向上しています。」
「なるほどね・・・まぁ後で詳しくこっちも話すけど、同志レーニン、私が書いた妥協的社会主義の意見を聞きたいのですが・・・。」
「・・・昔の私なら激怒するだろうが、現実的だと思う。無理な工業化をするとかえって基盤を失うからな。」
「なるほど・・・わかりました。労働者と農民、資本家との妥協点ですね。」
「君なら何かしそうだが・・・何をする気だ?」
「ふふ、同志レーニン。まずは自分のできることをしているまでですよ。」
「話す気は無さそうだな。まぁいい。」
「同志トロツキーに質問ですが・・・赤い皇帝はどうするのですか?」
「・・・彼はまだ生きてもらわないと困る。来るべき時に消すよ。」
「なるほど・・・わかりました。」
「最後に同志ムッソリーニ。私は戦争で基盤を作るのだが・・・。」
「ドイツのイタリア進行ですか?大丈夫です。私達の中にイタリア参謀にいる人物がいるからそこで比較的安全な戦線に移動するようになっています。」
「まぁ、わかった。空挺団にいたなら大丈夫だと思うが・・・一応だ。3人はこれを飲んでおいてください。」
「これは?」
「免疫力をつける薬を飲みやすいようにワインにしたものです。(実際は半妖化)」
「私はいいよ。同志トロツキー、同志ムッソリーニ、君たちはどうする?」
「飲んでおきます。」
「同じく。」
驚愕な事実と歴史が変わっていることに驚きながら、このあとも話し合いは続くのだった。