〔翌年〕
グデーリアン夫婦に待望の男の子が産まれた。
その子の名前はハインツ・グデーリアン・・・後の電撃戦を生み出した男だった。
ハインツ・グデーリアンは夫婦の要望でミレニアム内で育てることとなり、フランソワさんから送られた第二陣の200人と一緒に育てていった。
この時私はグデーリアンにも少量の私の血を飲ませて半妖化させた。
この頃には、半妖化で新しく発見されたことがあった。
それは、小さければ半妖になるための血があまり必要でないことだ。
このお陰で約200人の子供に血を一気に分け与えても大丈夫だった。
この年はドイツで大きな出来事もあった。
ヴィルヘルム1世没、フリードリヒ3世即位。
フリードリヒ3世没、ヴィルヘルム2世即位。
と3人の皇帝がいた年であり、ドイツの不幸が始まった年でもあった・・・。
〔次の年〕
私達の方針で75mm野砲、88mm砲の他に100mm砲を造ることが決定した。
この野砲は後々の船を造るときの経験を積むことと、なるべく長距離で敵の要塞、塹壕、戦車を破壊するためだった。
また、私達はこの年はから孤児達の最年長の12歳に軍事訓練をさせ始めた。
地下演習場で体を鍛えたり、銃を撃つ姿をよく目にするようになった。
〔翌年〕
ロシアの投資を回収した。
最終利益は、3.4倍(1500億の利益)にもなり、グデーリアン夫は軍を引退して半分を海外で、もう半分をラーイグラードで過ごすようになり、婦人もラーイグラードでベビーシッターのようなことをして生活している。
フランソワさんともこの時にグデーリアン夫は知り合って、軍事のことを酒を飲みながら話し合っていたので仲良くなったらしい。
あとこの年は家畜の大量繁殖があり、元からいた馬も10頭から50頭に増え、牛やぶたは合計で300頭を超えた。
(鶏は500羽を超えたが・・・。)
この家畜の増加により、家畜のエサの消費量が増加してとてもジャガイモを与える訳にいかなくなり、効率の良い家畜のエサを私達が研究することになった。
さらに、牛を使って開拓をおこない、作物そのものの増加も同時に進めた。
この年にビスマルクが辞任し、ドイツの外交的崩壊も始まった。
〔さらに次の年〕
私は鉄を大量に買って溜め込んでいた。
理由としてはこのあとにおこる日清戦争で鉄が必要になるため日本に高く売れることと、売れ残ったとしても日露戦争や2回の艦隊法で大量の戦艦や、装甲艦が造られるので、値段が下がり続けている今に買いだめをおこなった。