黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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フランソワという軍人

ラーイグラードのある山に行くと中腹辺りで大きなトンネルが有り、そこから出入りができることを先に行かせていたマチスから小声で言われたのでそこにフランソワを案内した。

 

【ラーイグラード】

 

「・・・これは!!」

地下に武器等がしまわれていたのでフランソワにばれることはなかったが、彼は農地から実っている米や、小麦、じゃがいもの量と出迎えに現れた残りの40人の動きの機敏さが軍人のようだと驚いた。

家の中に来てもらい(物は全て地下にしまった)私はフランソワに報告上官に報告しないこと、等をお願いした。

フランソワは元々フランス人貴族が祖先だったので民族をバカにすることはしない軍人だったので、私の用件を承認して

 

「白人じゃない人物がいるが・・・まぁいいだろう。ただし、ここに住むなら俺に税金を払ってくれ、大体収穫の3割りで1割りが国に行く。人数の調整もしておくから安心してくれ。」

と言ってくれた。

私は今度そこまでしてくれた代わりに何かを手伝うと言ってお土産を渡して護衛をつけ帰宅してもらった。

 

(・・・たぶん昔のヨーロッパで間違いないな。)

私は護衛に行った人以外を集めてもう一度今後の方針を決め直した。

 

《今後の方針

・この時代にできる効率の良い農作業を教える

・フランソワと協議の上でここら一帯の農民に格闘術などを教える

・農村から優秀な人材を引き込む

・ラーイグラードで携帯できる武器を大量に生産する》

が決められた。

 

【フランソワの邸】〔翌日〕

フランソワに昨日の内に決まったこと(上2つ)を伝えると

 

「素晴らしいね!!なら学校を作ってくれないか。私が少年の頃にあった普仏戦争で人の質が国の宝だと幼いながらに確信してね。軍人になってから上司に言ってるが聞きもしない。なら私の土地でやってしまえばいいしね。・・・君らは字も綺麗だし、首都で話すような言葉で聞きやすい。教師として教えてはくれないか?」

 

「はい。・・・フランソワ様?」

 

「ハハハ、フランソワで良いよ。」

 

「じゃあフランソワさん、これからよろしくお願いします!!」

 

「より良いドイツを!!」

 

(私もドイツ国民となるのか・・・皆にも話さないとな。)

そう思うヤマメだった。

 

【ラーイグラード】〔夜〕

ドイツ国民になることを伝えると、異世界から来た私と雨咲、小傘以外は困惑し、全員に軽い世界史とドイツでの留学経験からマナーについても軽く教えた。

 

(まぁ・・・ドイツ語や英語、フランス語とロシア語を教えといて良かった・・・。)

その後私と雨咲、小傘以外は解散となり3人と律、電子殺せんせーの歴史を知る者で集まって方針を決定した。




詳しい方針はネタバレになるので控えました。

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