黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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セキエイ

【セキエイ高原】〔2日後〕

私達は装甲車や武器を近くの森の地下に埋めると、変装して会場で席の予約をした。

受付いわく、明後日の午後から3日間おわれるようだ。

 

(・・・会場の席は確保したし、順調に準備はできてるな~。ん?このポスターは・・・!?)

私はポスターの内容に驚愕した。

 

(電車も一部でしか運用していないのに・・・なんでリニアモーターシステムが完成してるの!?)

私達の技術力ではできていないことを過程を飛ばして造り上げたポケモン協会の技術力に私は恐怖するのだった。

 

〔2日後〕

ポケモンリーグが開催された。

約700人のトレーナーと8万人の観客がリーグ会場に入っていた。

セレモニーとしてカントーのジムリーダー対ジョウトのジムリーダーの8対8のエキシビションマッチが行われるようだ。

ジムリーダーを乗せたリニアモーターが会場に入場すると観客のテンションも上がり、それと同時にドアが開きジムリーダー16人が観客の声援のなか、入場した。

 

(マチスもナツメもいるな~。・・・やっぱりキョウは行方不明のままか。代わりにその娘のアンズちゃんがジムリーダーになったって聞いたけど・・・たぶんあのくくノ一だろうな~。あれ?グリーン君がジムリーダーになってる、連絡が欲しかったな~。・・・雨咲、小傘、ウォルター以外は複雑そうな顔をしてるな~。ロケット団が壊滅させたのはあのジムリーダー達だからな~。)

 

〔5分後〕

エキシビションマッチが開始され、各地方のジムリーダー達が1対1で戦った。

私が注目したのはナツメのバリアを使い見えない壁で敵の行動を阻害したことだった。

使い方を工夫すると、大型のポケモンを誘導し、集中砲火を浴びせることがかのうだからだ。

 

(マチスは引き分けでナツメは勝利、グリーン君も勝利か・・・。)

試合が進むと会場の雰囲気も盛り上がり、最高潮になる直前、会場のオーロラビジョンから少年が映し出され

 

「聞こえるかああ!!凡人どもォォ!!」

アナウンス室のラジオ局がオーロラビジョンに映る少年に質問したらしく

 

「繋がったのはアナウンス室っスか!!驚かねえで聞いてくれ!俺の名前はゴールド!!ここは会場最上階のコントロールルーム!!」

 

(・・・なにか起こったな。)

私がそう思うと

 

「いいか!この会場にロケット団残党が侵入したっス!!俺の活躍で最悪の事態は回避したっスが、コントロールルームのプログラム工作でリニアの安全装置が破壊されちまったらしい!!事故が起こるかもしれねえ!!全員早く逃げてくれ!!以上だ!!」

それを言い終わると黒いマントに顔を仮面で隠したいかにも悪役ですといっている人物がデリバードに乗って伝説のポケモンに炎で攻撃されていた。

 

(・・・えーとあのポケモンはたしか~、ホウオウだ!!オーキド博士の資料に少しだけ書いてあった気がする。)

私はそう思うと同時に部下に指示を出した

 

「5名はすぐに装甲車と武器を持ってこい!!残りは私の指揮下に置く!!全員戦闘準備!!」

会場にリニアが突っ込んだのはその時だった。




セキエイ高原のポケモンリーグ会場のイメージは東京にある野球ドーム

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