黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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市街地戦

〔夕方〕

雨咲達が到着して3時間後に私の予感は的中した。

地下で戦略物資を列車から降ろす作業と私が全員に作った軍服に着替えていると、私達はオーキド博士が地下に急いでやって来たことで作業を変更することとなる。

オーキド博士は

 

「大変じゃあ!!ニビ、ハナダ、タマムシの3都市が敵の攻撃を受けた!!敵は四天王だ。」

この報告により、私はその場にいる全員に宣言した。

 

「これより実戦訓練を開始する。あくまで訓練だ。我々は町を助けるのではなく、自身の練度を上げることを第一目標とし、第二目標は攻撃に参加しているポケモンの奪取だ。全員、最低限の装備を持ちスピアーにつかまれ!!上空から一番近いニビシティに急行する!!」

後にヤマメが1号作戦と名付けることとなる戦闘が開始された。

 

【ニビシティ】〔10分後〕

ニビシティにはジムリーダーが不在だったため、町の防衛機能が麻痺していた。

町の住民がパニックをおこし、右往左往していたため、麻痺に拍車がかかる。

そんな光景を見た私は地上に向かって大声で叫んだ

 

「住民諸君、トキワ方面に逃げろ!!そうすれば助かるぞ!!」

住民達は一瞬動きを止めて私の声を聞くと、言われた通りにトキワ方面に逃げていった。

 

(パニック状態だと人の指示1つで全員が急いで動くから楽だな~。まぁ、それだけ切羽詰まっていたことを表すけど・・・。)

 

「全員、地上に降りたら円形に展開し、4人一組となり、町を攻撃しているポケモンを捕獲、殲滅する。リーダーは私、志々雄、シュレディンガー、高杉が各自の指揮をとる。雨咲、小傘は中央で全体指揮を、ウォルターはついてきて!!」

指示を出し終わると地上に降りた。

私達は一斉に動き出した。

 

【ニビシティ西】

私は紅白とかがみ以外の手持ち4匹を出し、敵のポケモンを、ウォルターはスピアー50匹を指揮していた。

ポケモン達だけでなく、私とウォルターも糸を操って攻撃したり、触手、UZIで麻酔弾を連射して制圧間近になっていた。

 

(ワンリキーとゴーリキーだけか・・・まぁいいや。)

無力化に成功し、無線で他の方面について中央で全体指揮をとる雨咲に聞くと

 

「他の部隊も7割りの無力化に成功したようだよ。」

と全てが順調に進んでいた。

その時

 

「シュレディンガーからの報告、東側からジムリーダー接近、指示を待つ。とのこと!!」

小傘が雨咲に報告した声が無線で拾われ、私に聞こえた。

私は雨咲に

 

「作戦は成功!!至急戦場から離脱するためにスピアーを向かわせるから捕獲したポケモンを中央に集めて!!」

 

「わかった。各部隊に命令!!捕獲したポケモンを中央に運び戦場から離脱する!!」

 

〔3分後〕

ジムリーダーに見つかることなく私達は戦場から離脱することに成功した。

 

(・・・このまま帰るのもいいけど、今が攻め時かな?)

私は雨咲に現場指揮を委ね、マサラタウンとトキワシティの防衛をするように指示した。

私はうなぎでグレン島に移動した。

 

【グレン島】〔約10分後〕

 

(やっと来れたか・・・。)

私は休火山の下にあるジムを目指していた。

理由は地熱発電のシステムの設計図だ。

ロケット団のレポートの中にグレン島にて地熱発電の研究中と書かれていたので、更なる電力の安定化のためにぜひとも欲しい技術だったのだ。

ジムに着くと内部に人の気配がしたので私はジムの扉を少しだけ開けると、妖力と触手のエネルギーを混ぜて触手を閃光させた。

内部で悲鳴と倒れる音を確認した私はジムの内部に侵入し、目をつぶり気絶している少年の脈を一応はかり、生きていることを確認すると、横のカプセルにタマムシシティで麦わら帽子の子を襲った理科系男が寝ていた。

私は地熱発電の資料と理科系男、そのポケモンを回収し、借りていたルラでラーイグラードに先に送ると、私はグレン島を後にし、四天王の本拠地のスオウ島に向かうのだった。




理科系男の名前何にしようかな~

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