【集合場所】
集合場所に行くと脱出した団員35名とサカキさんがいた。
私はうなぎから降りると
「ナツメを回収していたので遅れました。」
とサカキさんに報告し、ロケット団の本部ビルが崩壊したことを伝えた。
周りの団員達は膝を着いて涙を流していたが、サカキさんは
「・・・ジムに戻り、私なりの戦いをする。これに勝てれば逆襲が可能だが・・・。」
と言って最後の抵抗を選択したようだ。
サカキさんは団員達に振り向き
「諸君、君達の望みはポケモン協会の打倒だな!!」
「「「はい。」」」
「なら諸君に命令する。ロケット団を脱退し、ヤマメ達の指揮下に入れ。」
辺りがざわついたが、私が助け出したのも事実のため、全員が私の指揮下につくことを最終的に決定した。
「諸君、私が言ったRaid On the City, Knock out, Evil Tusks(町々を襲いつくせ、撃ちのめせ、悪の牙達よ)の思想は破棄し、新たな思想を受け入れろ。ヤマメなら君らに未来をくれるだろう。」
そう言ってサカキさんは去って行った。
その後に私が貸していた3匹を返してもらい、私は敗残兵35名を連れてシオンタウンの方向にある開けた場所に向かった。
私は図鑑を使い、まだヤマブキシティに潜伏していたポリゴン2部隊に電話回線を雨咲に繋いでもらた
「雨咲、Bf110を3機全てを弾薬なしの状態で飛ばしてくれない。後で全て話すから、時間がないの!!」
「わかった。場所は?」
「シオンタウンに向かう街道の近くの広場。」
「・・・35分後には到着するから待ってて。カイリキー達ですぐにBf110を飛ばすから。」
電話はそこで切れた。
待っている時間を使い怪我人の簡単な治療を能力を使い治していった。
怪我をしていない団員は周辺の見張りを頼み追撃を警戒した。
(ナツメの止血は終わった。骨が数本いってるけど命に別状はないね。・・・やっと来たか。)
Bf110が到着し私は怪我を優先的に収容し、約2時間の撤退を完了させた。
この事件によってロケット団は壊滅状態になり、地下から脱出した団員と東口を突破した35名以外は全て捕まった。
その数約4000人で戦闘員ではなかった協力者もその日のうちに逮捕されていった。
それらを合わせると3万人もの規模の関係者が警察、ポケモン協会のどちらかの捜査の手がおよんだ。
【ラーイグラート】〔40分後〕
無事到着すると私はすぐに地下治療室で団員の手術を開始し、全ての治療が終わったのは次の日の朝だった。
私は眠い目を擦りながら雨咲、小傘、ウォルター、オーキド博士、ナナミちゃんに事件の真相を話し、他言無用を約束させ、オーキド博士とナナミちゃんをルラでマサラタウンに帰した。
残った3人の幹部と35名の団員にも集会をラーイグラートの広場でおこなった。
3幹部には私からジムに戻り、ジムリーダーとしての職を全うするように伝え、ルキで各自のジムに送った。
35名の団員は住み込みで働くことになり、私達の手伝いをしてもらうことになった。
その日は動ける者で私達のポケモンや、重機を使って地下に35部屋を作るのだった。