黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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シオンタウン

【ロケット団本部】〔夜〕

 

(やっと着いた・・・。)

ロケット団本部に到着した私とマチスはサカキさんに今回のことの報告をおこなった。

 

「・・・ヤマメ、マチスを助けてくれてありがとう。マチス、今回の失敗で約150人の部下とサントアンヌ号を失ったのは大きな打撃だ。さらにロケット団の情報が漏れてしまった。」

 

「・・・ボス、オレはどうなるのですか。」

 

「今回で一回貿易業は止まることになる。代わりに電力を自給するためにあるポケモンを捕まえてもらう。」

 

「・・・ボス、そのポケモンの名前は。」

 

「サンダーといって生息地は無人発電所だ。」

マチスはサカキさんの命令を聞いたらすぐに部屋を出ていった。

私は残り、サカキさんに

 

「もう少しレッド君を追いかけてみます。」

と言ってから部屋を出た。

 

【シオンタウン】〔2週間後〕

いったんラーイグラートに帰り、様子とポケモン達の回復、薬品の調合をしていると12日が経過していたので、再び外出した。

クチバシティから11歳の少年の移動速度を計算した結果シオンタウン周辺にいるとでたので、私はうなぎの背中に乗って移動した。

 

(地底みたいな感じだな~。私的にはこのくらいじめじめしていた方が活動しやすいから良いけど・・・。)

シオンタウンにはキョウがポケモンタワーに配置され、前線基地を作り上げていた。

私はポケモンタワーに行き、キョウに挨拶をしようとしたときにレッド君と誰かがバトルをしているのを見つけた。

 

(あれは・・・グリーン君!?目がうつろで大丈夫じゃなさそうだけど・・・。)

私が考えているとレッド君がグリーン君をサイコキネシスで操っていたゴースを倒しグリーン君に正気が戻った。

私は隠れながらにホッとしたが2人は上の階に進んでしまい、階段で誰かと喋っているので私は仕方なく窓から外に出て壁を粘着性の強い糸で登り、上の階の様子を眺めた。

 

(・・・あれ、ヒッキーを使えば様子を見えるんじゃ・・・。)

私は壁に逆さまでくっついたままヒッキーをボールから出して内部の様子を超音波と粘膜で口につくり映してもらった。

内部ではアーボックとグリーン君のリザードがバトルをしており、最終的にグリーン君のリザードがアーボックを切り裂き、終了した。

 

(・・・レッド君のバトルは見れなかったけど、グリーン君を見ることができたからいいか。)

私は満足して家に帰宅し、グリーン君の様子を雨咲と小傘に話すのだった。

その後、電話でサカキさんに連絡すると、レッド君に興味をもち、直接会いに行くことにしたようで、私にはお礼を言ってそのまま終了を言われた。

 

(・・・なんだか組織が崩壊している気がする。サカキさんの目的がポケモン協会の打倒が揺らいでいるのかな?それとも組織の規模が拡大して情報が漏れているのかな?)

私は嫌な予感が的中しないことを願うのだった


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