【ロケット団本部】〔3年後〕
私は雨咲と小傘、ウォルターを連れてロケット団本部に来ていた。
小傘は初めてなので色々と建物について説明しながらサカキさんがいる部屋に着いた。
ノックをして中に入ると若い軍服をきたマッチョと忍者のような男性、髪の長い女の子がサカキさんの横に座り、各自1人の護衛を後ろにつけて私達を待っていた。
「よく来たな。歓迎するよ。」
「お久しぶりですサカキさん。今日はお子さんが産まれたと聞いたのでお祝いにうかがいました。」
「おぉ、ありがとう。今、シルバーは私の母親に預けていてな・・・。」
息子の名前を言ったサカキさんだったが
「・・・何かあったのですか?」
サカキさんの顔が若干暗くなったのを感じた私は単刀直入に尋ねてみた。
「・・・ルイが死んだ。子供を産んだら血が止まらなくてな・・・2時間後に亡くなったよ。」
ルイとはサカキさんの奥さんでロケット団を初期から支えた人でウォルター以外は何度か会ったことがあり、心から冤罪をなんとかしようとしてくれた人でもあった。
暗い空気になったがサカキさんはすぐに別の話題に替えた
「・・・今日は新しい幹部を紹介しようと思ってな。」
「初期の幹部の方々は?」
「歳で引退したり、亡くなったよ。幹部は経営陣以外は全て世代交代だ。」
「なるほど・・・そこにいる6人が新しい幹部ですか?」
「戦闘面の最高幹部は前の3人だがな。残りの3人はそれぞれの中隊長だ。」
サカキさんがそう言うと最高幹部の3人は自己紹介を始めた。
最初は忍者のような男性からだ
「オレはキョウ、セキチクシティのジムリーダーをやっている。よろしく、冤罪のチャンピオン・・・ククク。」
次は軍人の男で
「オレはマチス。軍人をしていたが退役して幹部の1人になった。オレはもう少ししたらクチバシティのジムリーダーになる予定だ。・・・あなたの冤罪をはらす目的もあります。14年前に軍服をオレにくれたお姉さんですよね?」
「うん。無理して敬語にしなくていいよ。マチスか・・・これからよろしくね。」
最後は10歳くらいの少女だ
「私はナツメ・・・ヤマブキジムリーダーの娘です。よろしく。」
次は私の番だ
「ヤマメです。まぁ色々あって逃亡生活中です。ロケット団とは協力関係であって幹部じゃないので間違えないでね。よろしくね。」
雨咲と小傘、ウォルターも私に続き
「雨咲です。お姉さんとは同じ母親で産まれたわけではありませんが、家族でかけがえのない存在です。皆さんよろしく。」
「小傘です。住み込みのメイドをしています。主に拾ってもらってから一緒に生活してます。よろしくお願いします。」
「ウォルターです。ヤマメ様、雨咲様、小傘様に鍛えてもらいました。現在は執事として働いてます。よろしくお願いします。」
こうして顔合わせは終わり、時間は進む・・・。
次回は原作のスタート