【トキワの森】
私達はトキワの森でウォルターのポケモンを捕まえに来ていた。
(さて、ウォルターはどうやってポケモンを捕まえるかな?)
ウォルターは私があげたワイヤーを5本指先に巻き付けて遠くの草むらをワイヤーで探しだした。
しばらくすると頭に角が生えた虫がワイヤーに絡まっていたのでウォルターはモンスターボールで的確に捕まえていた。
近くで様子を見ていた私と雨咲も安心していたが、次に出てきた物が問題だった。
スピアーの巣がもう1本に絡まっていたのだ。
((これはまずい・・・。))
ウォルターも巣を捨てて私達の方に逃げて来たが、スピアー達も一緒に来てしまった。
スピアー50匹と2時間の戦闘(ヤマメ達自身の肉体での)により全て無力化し、捕まえた。
これによりポケモンの数が210匹を超えたので小隊から中隊に指揮系統を家に帰ると変更し、これにスピアー30匹で編成しなおした突撃小隊を作り、ウォルターに任せることにした。
【オーキド研究所】〔数日後〕
「オーキドさんお孫さんが産まれたそうですね。おめでとうございます。」
「ありがとう。しかしどのように調べたんじゃ?」
「ある組織が私達に情報を提供してもらっているのです。」
「そうか・・・ならいいんじゃが。」
その後オーキド博士のお孫さんを見せてもらった。
この時はオーキド博士しか家にいなかったので雨咲と小傘も呼び小さな女の子を抱き上げたり、撫でたりしたのだった。
(・・・私達も冤罪とわかればベビーシッターでもできたのかな・・・2人には本当に苦労させてばかりで申し訳ない。)
ヤマメの心にポケモン協会に対して敵対していくことを決めたのはこの時だった。
〔さらに1年後〕
(戦車の製造ができるようになったな~。凍土だから色々と変更点があるけれど、これがあるとやっぱり安心できるな。)
私達の全ての力を注ぎ込んで作られた試作戦車は前の世界では、Ⅲ号戦車M型と呼ばれていた。
戦車が作られる前はポケモン達に車や、重機の運転技術、大砲の射撃訓練が主におこなわれ、木材の輸送にトラックの製造が先になっていたので戦車の製造が遅れたが、試作戦車の操縦テストを私達4人でおこなったあと、ポケモンにやらしてみると上手く運用することができたので10両ほど追加生産されることが決定された。
(ポケモンの絶対数が少ないけど後は自力でもできる範囲で頑張るしかないな~。)
そう思うヤマメだった。
この数時間後にサカキさんからある報告が電話で伝えられた。
それは
「マチスと言う軍人がロケット団に入団した。彼は現役の軍人だ。ポケモン協会の内部にも反乱分子がいることがわかった。」
ヤマメは色々な作戦を秘密裏に計画していくことになる。
すみません。今日は1話だけです。