黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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ヤマメ慌てる

【学校】

今日も学校がもう少しで終わる。

殺せんせーは今日一日ゲッソリしていた。

理由は給料日前で金欠だそうだ。

皆が授業のために持ってきたお菓子を回収している姿をクラス全員で哀れみの目でみていると奥田さんが毒だといって殺せんせーに飲んでくださいといった。

 

(奥田さん・・・正直に言っても飲んでくれるわけ・・・飲んだよ殺せんせー。)

色々突っ込みたいところを飲み込もうとしたが、二つの薬品の名前を聞いて再び考えに浸ってしまう

 

(酢酸タリウムと王水!?酢酸タリウムは大人で有れば買えるけど奥田さんは中学生、自前ではないとしたら理科準備室からかな?でも王水は違うぞ。工場で使う薬品だし、落としたら他の人も巻き込まれる!!私の家にも一応あるけど地下室の劇薬保存室で少量あるけど奥田さんはどこからこの劇薬を?)

 

〔放課後〕

殺せんせーと奥田さんがなにかをやっていてなかなか聞けなかったので、終わるのを待つことにした。

 

ガラガラ

 

「にゅにゃ?ヤマメさんじゃないですか。どうしましたか?」

 

「あ、殺せんせー。奥田さんいますか?」

 

「奥田さんなら今、使った容器をかたしてますよ。」

 

「ありがとうございます。」

 

「あ、いい忘れていました。明日家庭訪問に烏間先生と行きますのでよろしくお願いしますね。」

 

「わかりました。」

 

(もう少し早く教えてほしかったな~)

 

【理科室】

 

「奥田さん少し時間いいですか?」

 

「あ、黒谷さん。どうしましたか?」

 

「いや、昼の暗殺で使った王水をどこで手にいれたか気になりまして。」

 

「王水ですか?それなら防衛省の園川さんに頼んだんですよ。暗殺に使うので取り寄せてほしいと。結果は失敗しちゃいましたね。」

 

「わかりました。奥田さんありがとね。」

 

「いえ、黒谷さんも気をつけて。」

 

【家】

 

(防衛省の人も何を考えてるんだ。あの劇薬を中学生に渡すとは・・・)

 

《園川さんは、王水を奥田さんに渡したことがばれ、現在烏間先生から鉄拳をもらっていた。》

 

(それより、殺せんせーと烏間先生が家庭訪問に来るからそれまでに色々掃除しないとな。)

いつも掃除をしていたが、先生方が来るためいつもより綺麗に掃除するヤマメであった。

 

 

〔翌日〕

土曜日のため学校がなく、地下室の薬品を確認して厳重に鍵をかけ、お茶と、お菓子を用意しているとちょうどよく玄関ベルがなった。

 

ドアを開けると殺せんせーと烏間先生がたっていたので中に案内し、椅子に座らせるのだった・・・

 

少し短いですが区切りがいいので終わりです次回は殺せんせー視点で時間が少し戻ります。


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