【家】〔ロケット団と協定を結んで2時間後〕
私は雨咲と小傘にロケット団との協定を結んだことと、その内容を教えた。
「・・・3年の時間があればなんとかなります。ただそうなると工房の他に工場を作らないといけないですよ。」
「それは大丈夫。1年間の作業効率を考えると2年目にはなんとかなるし、その頃には律も起動させてマザーマシーンを作ってもらえばさらに作業効率が上がるよ。」
深夜まで話し合った末に雨咲と小傘は合意した。
雨咲と小傘も最初から合意しようと思っていたが、私が勝手に協定を結んで来たので、詳しく聞かないといけないと考えていたらしい・・・。
〔冬〕
2年目の冬がやって来た。
備蓄された食料と木炭等の燃料で無事に過ごすことができた。
(それでも寒いな~。冬服を作るか・・・。)
私はタイツや、温かい冬服を自身の糸で作るのだった。
〔1週間後〕
私達は嬉しい報告を雨咲から聞いた。
どうやらハガネール達が掘った坑道の1本から黒い液体が出てきたのだ。
私達が調べた結果石油だった。
(こんな高オクタン価の石油が出るなんて・・・。
ガス田も近くにあるかもしれない。)
周辺を掘り返しているとガス田も発見され、圧縮ガス変換器と冷却機をすぐに雨咲が作り、電力の半分を持っていかれることとなった。
そのため春を目標にしていた発電所を急がせて1カ月後に完成するのだった。
〔春〕
資源の発掘も開始され、安定して金属を手に入れることができた。
しかし依然として電力不足が続き、発電所の増設が目標になった。
(ここまで電力不足で悩むことになるとはな~。圧縮ガスの保存に大量の電力を使ったのが誤算だな。半年の遅れがでてしまうな。)
計画が予想外のラッキーイベントで遅れてしまったのだ。
(さて・・・どうしますか。)
小傘は昔に駐車場に止まっていた車からエンジンを取り出して研究していたため、トラックの製造を開始したが、ポケモン達は雨咲に駆り出されて私と2人で作っているので時間がかかって仕方なかった。
〔秋〕
(発電所が4ヵ所も作るはめになるとは・・・。)
電力不足が解決したのは半年も後だったが、解決した後は早かった。
律と電子殺せんせーを起動させてマザーマシーンを生産を依頼し、線路とモンスターボールを大量生産体制を確立させ、路線の延長を開始させた。
オーキド研究所に路線を繋げ終わると、セキエイ高原で分岐点を作り、ヤマブキシティにあるロケット団本部に繋げられた。
サカキさんいわく、タマムシシティに作りたかったらしいが名門の親衛隊の規模が大きく、活動に支障がでるため変更させたらしい。