黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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一気に時間を進めます。


30年後

【家】〔30年後〕

私はアルバムを見て過去を振り返っていた。

 

(懐かしいな・・・山口団長もこのときは元気だったっけ・・・。)

山口団長も72歳でこの世を去り私も現在75歳(一応)となっていた。

 

雨咲は無事に作戦幕僚になり外国の軍人から戦略の天才、自衛隊の至宝と渾名がつけられていた。

現在45歳でオタクや、自衛隊内部で神聖化してきているため、半妖でありながら信仰の力で寿命がただでさえ長いのにさらに長くなっていた。

 

小傘は15年前に職人に弟子入りし免許皆伝して私達の元に戻って今日も工房で鍛冶をしている。

 

クラスの皆も旅立つ人が増えてきて今も元気なのがカルマと磯貝、メグと原くらいだった。

殺せんせーも元気だが最近は細胞の活動が低下しマッハ5が限界になっていた。

ただ、超人もいた。

烏間先生だ。

現在100歳を超えたのに自衛隊でアドバイザーとして居座っている。

たまに教卓にたって講義もおこなう超人だ。

ビッチ先生は62歳でこの世を去った。

最後まで綺麗な人だった。

 

伊丹は去年昏睡状態となり、家族に見守られながら今年の2/15にこの世を去った。

 

雨咲のライバルだった夜神月は警視総監となり日本の治安維持に勤めている。

 

浅野親子はどっちも先に死にたく無いようで、病院で闘病生活をおこなっている。

 

(しかし・・・寺坂も惜しかったな。総理間近で末期ガンが見つかるなんて・・・。彼もいなくなって政治も次の世代が育ってるよ。なんだかふくざつだな~。)

寺坂もカルマの支えと自前のカリスマで皆をリードする政治スタイルから親しまれた。

彼が亡くなった時は国会で黙祷がおこなわれたほどだ。

 

(人間は寿命が短くてやだね・・・。)

私は現在自衛隊幹部学校の教師をしている。

私にも渾名があり、戦術の天才と石仮面の女、プロフェッサーと呼ばれている。

最終階級は1等陸佐で第一空挺団団長だった。

アメリカでは私と雨咲を比較したレポートが発表された。

 

《ヤマメは戦術の天才である。時と場で自身の体の一部のように部隊を操ることができ、彼女が1個師団を操るとこちらは15師団で相手をしても勝つことができない。しかし大軍になるにつれて指揮の伝達速度が落ちるので決定的な穴を作ってしまうことがあるのでヤマメに3個師団以上の軍隊を持たせるのは危険である。一方雨咲は戦略の天才である。最終目標のためなら手段を選ばない冷徹性と人々を纏めあげるカリスマがある。さらに補給の確保が上手いため部隊が100%以上の活躍ができる。しかし自分が部隊を率いるとなぜかミスが目立つ。》

と書かれていた。

また私の触手は私が元気なためか細胞の劣化は起こらずマッハ5のスピードが出せた。

 

(この生活がいつまでも続けばいいのにな~。)

ヤマメはそう思うのであった。

 

 

 

 

第一章暗殺教室

第二章開かぬゲートと事件集

第二.五章子育て

 

~完~




第三章に続く!!
明日までゆっくりまってね!!

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