藍さまの次は・・・。
今週には次章にいけそうです。
【防衛省から帰宅途中】〔2年後〕
(雨咲も色々あったな~。選挙後も夜神君と派閥争いをおこなって楽しんでたし、冬のニセコに連れてってレンジャーを受けさせたり・・・私も春先にロシアの大統領の護衛に伊丹と一緒にしたらなぜか伊丹と大統領が私に射撃の勝負を挑んできたな~。まぁ圧勝したけど。なんで大統領は負けたのに喜んでたんだろう?雨咲は2年の選挙は夜神君に負けて副会長のままで悔しがってたな~。でもそろそろ進路を決めなくちゃいけない3年の2学期だ。あの子のことだからエスカレーター式に椚ヶ丘高校に進まないだろうけど・・・。)
と過去のことを思いだし、雨咲の成長と今後を考えるヤマメだった。
【東京駅周辺】
せっかく東京に来たので雨咲のお土産を買って帰ろうと売店を覗いていると後ろの方向で微かな妖力を感じた。
(前からの癖で無意識に変化に敏感になってから気がついたけど今のはなんだろう?・・・あっちかな?)
妖力を感じた方向に進むと人がたくさんいる場所についた。
私はその中に不思議と人々が避けて歩いている場所があったので近づいてみた。
コホコホ
「おど・・・ろけー。」
ボロボロの青い服を着たオッドアイの少女がかすれた声で男性の後ろから声をかけているが気がつかないようで少女から離れていった。
周りの人々もその少女に気がついていないようだった。
その少女は古びた傘を杖の代わりにして路地裏に入っていった。
私はこっそりあとをつけた。
路地裏で少女はうずくまり
コホコホ
「なんで・・・こんな目にあうの?聖・・・なんで?私が人をおどろ・・・かせるのがいけな・いの?幻想郷に帰りたい。」
と呟いていた。
(この子も幻想郷の崩壊に巻き込まれたのか・・・妖怪の賢者に見向きもされなかったのか・・・いや、また崩壊したのかもしれないな。)
あまりにかわいそうなので私は少女に話しかけてみた
「あなたも幻想郷出身なの?」
と聞くと少女は涙を流しだし私に答えた
コホコホ
「あなた・・・も、ということは・・・他にも幻想郷の・出身がいるの!?」
「私がそうだよ。」
その言葉を聞くと少女は倒れてしまった。
(・・・気絶してる。よく見たら肺炎で相当衰弱しているし、ガリガリで食事もろくにとってないな。体型も150センチくらいなのに体重が25キロくらいしかないのはヤバイな。・・・連れて帰ろう。私もおじいさんがいなかったらこんな感じになっていたかもしれないし・・・。)
電車だと目立つのでタクシーで自宅に帰るのだった。
聖と言っていますが、一応妙蓮寺の墓に住んでいるので聖と仲が良いという設定です。
明日この世界に来た理由を書きます。