やはり俺がデュエリストなのはまちがっている。

５話

雪ノ下対比企谷クライマックス。

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7ターン目

比企谷八幡　LP2700　手札2

フィールド

　ロンリーヒールｰチェイサー

　黒歴史ノート

　リバースカード1枚

雪ノ下雪乃　LP500　手札0

　フィールド

　氷帝メビウス[弱体化状態]

　コールド・レディ

　リバースカード1枚

「俺は《ロンリーヒールｰチェイサー》でプレイヤーへダイレクトアタック」

「リバースカード、オープン！ 《猛吹雪のブリザード・メイク》」

「《ロンリーヒールｰチェイサー》がいる限り、俺のカードへの罠は効かない」

「このカードは私自身に効果をかける罠カードよ」

《猛吹雪のブリザード・メイク》

カウンター罠

“相手モンスターが攻撃宣言したときのみ発動可能。

　その攻撃でお互いの受ける戦闘ダメージは0になり、戦闘を行ったモンスターはお互いに破壊されない。そのあと、自分のモンスター1体を生け贄にすることで、その攻撃で自分の受けるハズだった戦闘ダメージの数値と同じ攻撃力・守備力を持つ《アイスメイク・トークン(星1・水・水族・攻？/守0)》をお互いのフィールド上に1体ずつ、特殊召喚する。”

「このカードの効果で私が受ける戦闘ダメージは0！ さらに私は《コールド・レディ》を生け贄にすることで私と貴方のフィールドには攻撃力3500のモンスタートークンが現れるわ」

「やべ……」

あの罠カードの効果で俺のフィールドに新たなモンスターが現れる……俺のデッキのモンスターは基本、自分フィールド上にぼっちでいることが条件だ……つまり、これで《ロンリーヒールｰチェイサー》の効果は無効になり……さらに……

「貴方の装備魔法《黒歴史ノート》は装備モンスター以外のモンスターが同じフィールド上に存在するとき、装備モンスターと共にゲームから除外される。消えなさい！《ロンリーヒールｰチェイサー》！」

俺の《ロンリーヒールｰチェイサー》が異次元に消えた……

「さあ、まだ貴方のターンよ！」

「しゃーねぇ……まさかこいつを使うことになるとは……俺は……《クリボッチ》を守備表示で召喚」

ﾎﾞｯﾁｨｰ‼

《クリボッチ》

Level 1

ATK 300 DEF 200

効果モンスター

「……は？」

雪ノ下から『ピキッ』と言う音がした……

「……流石にいいかしら……そんな雑魚モンスターをこの状況で喚んだのは仕方ないとしても、せめて裏側表示で出すと言う選択は無かったのかしら……」

「さらに俺は手札から魔法カード《黒歴史の自爆》を発動」

《黒歴史の自爆》

速攻魔法カード

“自分フィールド上に2体以上モンスターが存在するとき、1体を選んで発動する。選んだモンスターを破壊する。そのあと、選ばなかったモンスターは全て、ゲームから除外される。”

「この効果で、俺は《アイスメイク・トークン》を破壊して、クリボッチをゲームから除外する」

「な！？」

俺のフィールドからモンスターが無くなった。

「さらにこのタイミングで除外された《クリボッチ》の効果を発動。このカードがフィールドを離れた時、俺の手札が0の場合、手札に戻る。これで俺はターンエンド」

8ターン目

比企谷八幡　LP2700　手札1(クリボッチ)

フィールド

　リバースカード1枚

雪ノ下雪乃　LP500　手札0

　アイスメイク・トークン[ATK3500]

　氷帝メビウス[弱体化状態]

「私のターン。ドロー！（なんなの？ さっきの戦術……？ あの雑魚モンスターをわざわざ召喚して除外して手札に加える？ しかも高い攻撃力のトークンを破壊してまで……あのリバースカードが逆転の一手？）」

雪ノ下は手札を確認して――

「私は《アイスメイク・トークン》でダイレクトアタック！」

「リバースカード、オープン」

「私は手札から速攻魔法発動！《瞬間氷結》」

《瞬間氷結》速攻魔法

“相手のセットされた魔法、罠カードが発動した時、そのカードの発動を無効にし、リバースカードとしてセットする”

「これでリバースカードは使えないわ！」

「ち、手札の《クリボッチ》の効果を発動。《クリボッチ》は手札がこのカード1枚だけ……つまり手札でぼっちの時、このカードを墓地へ送る事で俺がダメージを受けるとき、そのダメージを相手にも与える……つまり雪ノ下にも3500のダイレクトダメージだ」

「な！？」

比企谷八幡　LP2700→0

雪ノ下雪乃　LP500→0

デュエル終了。結果、引き分け。

俺と雪ノ下のデュエルはそういう結果でおわった。

　……。

　…………。

　………………。

「さて、デュエルは引き分けだ。賭けの権利は共になし！ 比企谷は部に滞在。今まで通りに部活動に取り組みたまえ」

デュエル終了で部室に戻ってきた俺たちに平塚先生は言う。

「しっかし、比企谷～。まさかあれほどの実力を隠していたとはな～」

「別に……普段相手がいないぼっちなので……つか、疲れたんで、今日は帰ってもいいっすか？」

「ああ、構わんよ。明日もここへ来るのならな……」

「へいへい」

比企谷君はそう言って、部室を出ていった。

「平塚先生……どうして彼はオシリスレッドなのですか？ 彼の実力なら学科試験の成績が３桁の数値でもラーイエローに入るに値するハズです」

「あー、それか……彼は実技試験当日に事故にあっているんだ」

「……事故？」

「なんでも飛び出した犬を助けようとして事故にあい、実技試験を受け損なったが『とある人』の推薦で再試験と言う形で試験デュエルを受ける事になってな……それでオシリスレッドに入る事になってしまったのだよ」

私は、その事故に心当たりがあった……

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やっと決着。
次回は由比ヶ浜を登場させたいです。
十代も出したい……