やはり俺がデュエリストなのはまちがっている。   作:sewashi

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お久しぶりです。

ゆっくり投稿のsewashiです。

またしても日常ストーリー無理矢理です。

それではどうぞ。


43話

何か違和感がある。

 

2年になり、1年の頃と同じ毎日を過ごしていたら、俺のベストプレイスが同じレッド寮の遊城とか言うやつに乗っ取られ、ノース校との交流デュエルのあと、無断欠席扱いで俺の部屋に万丈目が引っ越してきた。

 

その繋がりか、俺は1年達と少し交流が出来た。

 

それ以外は1年の頃と変わらない日常のハズだ……

 

なのに何か違和感がある……

 

そう思いながら廊下を歩いていると……

 

「おい、比企谷! どこへ行く?」

 

生活指導担当教師の平塚教諭が俺に聞いてきた。

 

「どこへって……授業終わったから寮に戻るんですけど?」

 

「部活はどうした? 部活は!」

 

部活? なんだろう俺は帰宅部のハズなのに何か違和感がある……

 

「部活って……俺、帰宅部ですけど?」

 

すると平塚教諭は……

 

「あ? 何を言って___」

 

そこまで言って考え込む。

 

「__ん? そ、そうだよな……確かに比企谷は部活に入っていないよな……? しかしなぜ私は比企谷が部活に入っていると思ったんだ?」

 

「もういいっすか? ルームメイトが洗濯物溜め込んでるんで……」

 

「あ、ああ」

 

確かに部活というワードに違和感はあるが俺は帰宅部であることにかわりない……

 

そうなはずなんだ……

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

十代side

 

ヴィジャトこと相模とのデュエルの翌日、八幡先輩は……いつも通りだった。

 

雪ノ下先輩と由比ヶ浜先輩の関係を除けば……

 

「十代……本当に比企谷先輩は覚えてないのか?」

 

三沢に聞かれて俺は答えた。

 

「ああ、かろうじて俺や万丈目との事は覚えてるみたいだけど……」

 

八幡先輩はお気にいりの場所の件のある俺やルームメイトの万丈目の事以外___奉仕部や雪ノ下先輩、由比ヶ浜先輩の事を忘れてしまった……

 

「私も雪ノ下先輩と由比ヶ浜先輩と話しましたが何も覚えていないようでした……」

 

「あの場にいたあの3人以外の俺達は何故か覚えているがな……」

 

明日香とカイザーの言う通り、俺達は何故か覚えている。比企谷先輩、雪ノ下先輩、結衣先輩の3人の部活。奉仕部について……

 

「さっき、クロノス先生にも聞いたけど、奉仕部なんて部活は無いって言ってたんだな……」

 

「2年の戸塚先輩や三浦先輩、葉山先輩も知らないって……」

 

隼人や翔も覚えてはいるがそれ以外の人は全員忘れてしまった……

 

「相模とか言ったか? あの女。カミューラのパターンから考えれば奴を倒せば記憶が戻る可能性があるが……」

 

「そうだよな! よし! 俺があいつを倒す!」

 

俺がやる気になっていると万丈目が__

 

「まて十代。相模を倒すのはいいが八幡さんの記憶を戻す必要はあるのか?」

 

そう言い出す。

 

「何言ってんだよ! 当たり前だろ!」

 

「だが十代、お前もあの記憶を見ただろ……雪ノ下 雪乃と由比ヶ浜先輩は八幡さんを騙し続けていたんだぞ?」

 

「うーむ、確かに比企谷先輩に同情はできる……何せあの二人は比企谷先輩が事故にあった原因であり、しかも今まで謝罪せずに隠していたわけだからな……」

 

万丈目、三沢と言う。二人の言うことももっともだと思うけど……

 

「謝罪なら戻ったあとにすりゃあいいじゃんか!」

 

「でも十代……謝罪しても元に戻るとは限らない……記憶が戻ってもあの3人の関係は元通りになるのかはわからないわ……」

 

明日香の言う通りだ。でも……

 

「……俺さ、ガキの頃……すごく大事にしてたカードがあってさ……」

 

「? どうしたの? 十代……」

 

「そのカードをさ、どこへやったのか全然思い出せないんだけど、そのカードがスッゲェ大事だったのは覚えてる」

 

そう……だからこそ!

 

「この世に無くしていい記憶なんてないんだ。忘れたままでいいはずかねぇんだ!」

 

俺がいうと……

 

「ふん、十代にしてはいいことを言うな……ほれ、八幡さんが俺達に託したカードだ。お前が使え」

 

「万丈目……ああ、わかったぜ……」

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

八幡side

 

その日の夜、俺は洗濯機を回している間にデッキを確認していた……

 

「ん? なんでこんなカードが?」

 

俺のデッキの中に入れた覚えのないカードが2枚あった。1枚は《ブリザード・キャット》もう1枚は《デス・ダックスフント》だ。

 

入れた覚えてどころか手に入れた覚えすらない……なのになにか親近感を覚えるカードだ……

 

そして俺のデッキに入っていたはずのカードが2枚なくなっている……

 

「八幡さん、少しいいですか?」

 

「ん? どした、万丈目……」

 

「一緒に来てください」

 

万丈目に言われるがままついていくと、森の中へ入っていく。

 

なぜだろうか? 入ったことはないところのはずなのにまたしても違和感がある。

 

『ねぇ、明日香ちゃん。どこへ行くの?』

 

『そうね、こんな時間にどこへ?』

 

『鮎川先生から許可はもらってますから安心してください』

 

森を歩いていると天上院とあと女子2名ほどの声が聞こえた。

 

「やぁ、天上院君。手はず通り連れてこられたね」

 

「万丈目君の方こそ」

 

俺等は合流した。そして、遊城、丸藤、前田、三沢、カイザーと次々とやってくる。

 

え?なに? なにがあるの?

 

「お三方には、これからここで始まるデュエルを見ていて下さい」

 

デュエル? なんでそんなことを?

 

そう思っていると森の向こう側から黒い衣装を見にまとった女が現れる。

 

なぜだか見覚えがあるようで無いような……

 

「ふふふ、いい感じに忘れてるみたいね。だけどあんた等は覚えてるのかしら?」

 

「ああ、だから今日は俺があんたを倒して先輩達の記憶を取り戻す!」

 

覚えてる? 取り戻す? 何言ってんだ? こいつらは……

 

「ふふふ、勝者は最後のステージへ、敗者はその者の記憶を消滅させる……と言ってもうちはあんたから記憶を消滅させても価値は無いわね……なら、あんたらからもそいつらの記憶を消させてもらおうかしら?」

 

「ああ、その代わり俺が勝ったら先輩達の記憶を全部戻してもらうからな!」

 

「いいでしょう、じゃあ始めましょう」

 

二人はデュエル・ディスクを起動する。

 

 

「「デュエル!」」

 

 

1ターン目

相模 南  LP4000 手札5

遊城 十代 LP4000 手札5




次回……相模対十代。

セブンスターズ編終わったら進級試験編か飛ばして春休み校外学習編かを迷っていますがどちらが見たいですか?

  • 進級試験編(結衣ちゃん大ピンチ)
  • 校外学習編(あの小学生登場)
  • どちらでもなく新学期(小町ちゃん現る)

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