やはり俺がデュエリストなのはまちがっている。   作:sewashi

34 / 60
盗掘団編です。

この話も好きだし八幡達に言わせたい台詞あるしで投稿しました。

ほとんどアニメとかわっておりません。

もうしわけない。


34話

万丈目グループの買収話から数日。

 

七星門がまた1つ開いてしまった。

 

3人目のセブンスターズの名はタニヤとか言う『アマゾネス』の使い手。

しかも対してスタイルいいわけでもなく色仕掛け作戦を駆使してムッツリの三沢を難なく倒した。

だが鈍感&闘い大好きな遊城がなんとか倒した。

 

え? 俺は戦わないのかって? 戦いませんよ。女子にはトラウマがあるし……

 

そしてセブンスターズではないが『闇』と『海』を勘違いしたアホな潜水艦船長が遊城をスカウトに来たりと大変な目にあっている。

 

そして今は久々に奉仕部の部室。

 

「全く……七星門の鍵を受け取ってから面倒ばかりだな……」

 

「セブンスターズとか言う人達と1度も戦っていない貴方が言う台詞ではないと思うのだけれど?」

 

「そうだよ! それはセブンスターズとか言う人達を三人も倒した十代君の台詞だよ!」

 

「いや、そうは言うがな、俺が負けたら後は1年しか残らないわけで……しかも命懸けの闇のゲームだし……」

 

「? なにいってんの? 闇のゲームなんてあるわけないじゃん!」

 

いや、ありますよ。

俺は実際にカミューラとの闇のゲームに負けて人形にされたカイザーとクロノス教諭見たし。

 

「……そういえば天上院さんのお兄さんはどうなの?」

 

雪ノ下が話題を変える。

 

「出歩けるくらいまでは回復したらしいが、やっぱ何も覚えていないらしい」

 

「……なんか辛いね」

 

「ま、そうかもしれないが……辛いことを無理に思い出す必要もないのかもな。知らない方が良いこともあるって言うしな」

 

「………………そ、そうかも……ね」

 

ん? なんか由比ヶ浜の様子がおかしいような……

 

すると部室のドアが開く……

 

「先輩。ちょっといいか?」

 

遊城、万丈目、天上院、大徳寺先生がなにやら探偵のような格好をした右目に眼帯を着けた男の人を連れてきた。

 

「こんにちわ、警部のマグレです」

 

「警部?」

 

「七星門のうち、もう3つがセブンスターズに奪われてしまったのニャ、そこで校長と話してプロに警備を頼むことにしたのニャ」

 

なるほど、たしかにこういうことは専門家に任せた方がいいかもしれないな……

 

「んで、先輩は鍵をどうしてんだ?」

 

「ん? 首から下げてるぞ? お前らもそうだろ?」

 

「ああ、でも警部さん曰く、それは場所を教えていることになるから、キチンと保管しようってことになったんだ」

 

ほぉ、そんなことになったのか……

 

「万丈目はどこに保管したんだ?」

 

「俺達の部屋の流しの下です」

 

「意表をつく場所で良いと思いました」

 

「遊城は?」

 

「部屋の引き出しの中」

 

「シンプルな場所だとかえって見つかりにくいものです」

 

「天上院」

 

「部屋の宝石箱に」

 

「無難な場所だと」

 

先程から警部さんが言葉を挟む。

 

「なるほど……なら、俺は部室のロッカーの中だな……」

 

「ほう、部室そのものに鍵もかかるし安全ですな……」

 

「では、これで全部の鍵を保管できたニャ。では、みんな寮に戻るのニャ」

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

オシリスレッド寮の俺と万丈目の部屋。

 

「万丈目。お前、あの警部どう思う?」

 

万丈目は答えた。俺とほぼ同じ解答を……

 

「信用できませんね。わざわざ俺達に隠させたように思える」

 

「だよな……」

 

「だから俺は皆の鍵と一緒におジャマ達を置いてきました」

 

なるほど、おジャマ達に見張りをさせたか……まあ見張り以外は何もできないが……

 

「ま、七星門の鍵だけ奪っても意味ないわけだしな……」

 

「そうですね、寝ましょう……」

 

俺達は耳栓をしてベッドに入る。耳栓をする理由は大量にいる精霊達の声を聞かないようにするためだ……

 

 

 

夜中に誰かに体を揺すられて俺と万丈目は目を覚ます。

 

耳栓を外して周りを見ると、遊城と丸藤がいて、ドアが壊されて、流しの下も無理矢理扉をこじ開けて鍵を奪ったあとがあった。

 

どうやら全員の鍵が盗まれたようだ。

 

「とにかく! 皆を集めよう!」

 

 

 

なぜか俺達の部屋に遊城、天上院、大徳寺先生、丸藤、前田、雪ノ下、由比ヶ浜、ファラオが集まった。そして、マグレ警部と管理人のゴーグさん、女医のミーネさん、レッド寮の俺達と遊城達の間の部屋に住んでるチックとか言うやつに警備員のクリフさんまできた……

 

「大変な事になりましたな。事情聴取をするために皆さんには集まってもらいました」

 

いや、多分犯人はあんたでしょう?

 

「では皆さん。別室でお話を伺いましょう」

 

「よし、俺達も手分けして犯人を探そう!」

 

遊城に発案に万丈目は遮る。

 

「いや、みんな動くな」

 

「万丈目君。どう言うことなのニャ?」

 

「なぜなら……鍵を盗んだ犯人は……この中にいる!」

 

「「「ええっ!?」」」

 

俺以外の全員が驚く。いや、だから犯人はマグレ警部達でしょ?

 

「この事件は必ず俺が解決して見せる。名探偵、万丈目サンダーの名にかけて!」

 

「いつから名探偵になったんだよ……」

 

「この事件が起こったときからだよ、ワトソン君」

 

「誰がワトソンだ……」

 

台詞は金田一なのに扱いはホームズかよ……

 

「俺は皆が集まる前に全ての犯行現場を見てきた」

 

ああ、なるほど。おジャマ達を回収してきたのね……

 

「そうか! 犯行現場にはいくつもの証拠が残ってる!」

 

証拠か……そう考えるとおジャマ達は証拠にならないな……

 

「そう言えば、床に着け爪のようなものが落ちていたわ」

 

お、ナイスだ、天上院。着け爪についたDNAを調べれば犯人がわかるぞ。

 

「天上院君。真剣に犯人を探す気があるのか? 部屋はこまめに掃除しろ」

 

「いや、部屋の掃除を俺に任せっぱのお前が言うなよ……」

 

万丈目は家事スキルが壊滅的だ。掃除も洗濯も俺がほとんどしている。

 

「そんなものは、俺が捨てておいた」

 

ちょっと、なにしてんの? 証拠品捨てないで。

 

「そ、そう言えば、部室のロッカー近くに足跡があったよね? ゆきのん!」

 

「ええ、たしか26㎝くらいの男性の靴のものが……」

 

由比ヶ浜と雪ノ下が言う。

 

おお! 俺の鍵を隠したところにそんなものが! 全員の靴を調べれば犯人を絞れ……

 

「学園内は土足厳禁。ちゃんと上履きを履く、足跡なら俺が拭いておいた」

 

「ええ~……」

 

「いいのかしら……?」

 

全くだ。現場荒らしてどうすんだよ……

 

すると遊城が……

 

「そう言えば、俺達の部屋の壁にも穴が……」

 

「そうそう!」

 

おお! ならそれぞれの私物を調べて壁に穴を開けられる道具を持っているやつが犯人……

 

「借りた部屋に傷をつけるな敷金戻ってこないぞ。穴なら俺が埋めておいた」

 

だからお前はさっきから何をやってるんだよ……

 

「で、でも、それなら犯人は誰なのニャ?」

 

万丈目は間を作り言う。

 

「犯人は……お前! お前! お前! そしてお前だ!」

 

クリフさん、チック、ゴーグさん、ミーネさんの順に指差す。

 

「な、何を証拠にそんなこと!」

 

「そうよ! 犯人扱いするなら証拠があるんでしょうね!」

 

チックとミーネさんは言う。ごもっともだがあんたらがフッツーに証拠現場に残したよな? 万丈目が処分しちゃったけど……

 

「……あるとも」

 

「なに?」

 

「しかし、証拠らしきものは全て君が……」

 

処分しちゃったんだよな……でも万丈目は証拠になるのかわからんが一応代わりがある。ちゃんとするといいが……

 

「ふふ、証拠は……これだ!」

 

万丈目はおジャマトリオのカード3枚を見せた。

 

ついでに精霊達も登場。と言っても遊城と万丈目と俺にしか見えないが……

 

「それぞれの部屋をまわったとき、鍵と一緒に俺は密かにこいつらを置いてきた。そして俺達の部屋には……大勢の目撃者がいる!」

 

前に連れてきた大量の精霊カードをパラパラ出して万丈目は言う。

 

いや、だからそいつらは俺と万丈目と遊城にしか見えないでしょ……

 

「ねえ、ヒッキー……万丈目君、さっきからなにいってるの? 何でカードが証拠になるの?」

 

「あー、まぁ、万丈目は材木座並みに頭がおかしいんだ」

 

万丈目は俺と由比ヶ浜を無視して続ける。

 

「そしてこいつらはお前らの犯行の一部始終を目撃していた!」

 

『間違いない!』

 

『こいつらだ!』

 

『オイラ達は見ただ!』

 

だからこの中でこいつらが見えるのは3人しかいないって……

 

「目撃者だと?」

 

「どこにいるの? そんなの……」

 

マグレ警部とミーネさんは聞くが確かに見えないんだろうな……

 

『おうおう、お前らにはこの十点が~』

 

『桜吹雪が~』

 

『紋所が見えねぇのか!』

 

「「「「全然見えない」」」」

 

え? 精霊達とリンクした? まさか……

 

「ほう、見えないフリとは犯行を認めたな」

 

「あ!? し、しまった!?」

 

やっぱり見えてたのかよ……

 

「そしてマグレ警部。貴方がこの一味の黒幕だ!」

 

「なに~?」

 

「あなたは俺達にわざと鍵を保管させ、手下達に場所を教えていた。そして、わざとらしく『怪しきやつ!』と疑って見せて俺達に弁明させた! そうすることによって、俺たちから彼らを疑う気持ちを消し去ったんだ!」

 

お、最後だけ推理っぽいこと言ったな……まあいいか。

 

「ふふふ、流石名探偵。無茶苦茶な推理だが結果は全て大当たりだ。そう、私達の正体は___」

 

マグレ警部、ゴーグさん、チック、クリフさん、ミーネさんは服を脱ぎ捨て言った。

 

「「「「「黒蠍盗掘団!」」」」」

 

俺等は聞き返した。

 

「「「黒蠍盗掘団?」」」

 

マグレ警部だった人が説明し出す。

 

「私は数年前。七星門の鍵を奪う仕事の依頼を受け、部下をこの島に送り込んだのだ!」

 

すると今度は全員で言う。

 

「「「「「それが! 黒蠍盗掘団!」」」」」

 

「時間をかけたわりには仕事が雑だぜ」

 

いや、万丈目が言うなよ。

 

「「「「「それが! 黒蠍盗掘団!」」」」」

 

いや、あんたらもそれじゃダメだろ……

 

「なんかおもしれえぞ、こいつら」

 

「そっすね」

 

だな、アホ集団だな……

 

「でも鍵を盗んだだけじゃ、七星門は開かない。意外と間が抜けてるのね」

 

天上院の言う通りだ。依頼受けたなら、その辺も聞いとけよ……

 

「「「「「それが! 黒蠍盗掘団!」」」」」

 

「つーか、万丈目の推理を無茶苦茶だってわかってるなら言い逃れもいくらでもできんだろ……」

 

「なのに正体教えてくれるんだ……」

 

「意外と優しいのね」

 

俺、由比ヶ浜、雪ノ下も言う。

 

「「「「「それが! 黒蠍盗掘団!」」」」」

 

だから、それじゃダメだろ!

 

「んで! 七星門はどうやったら開くんだ!?」

 

教えるわけないだろ……全く……

 

「ふふ、教えてやろう! 俺とデュエルして勝てば! 門は開かれる!」

 

お前だけじゃないがな……本人の名誉のために俺は言わないけど……

 

「ちょっと待て、俺は?」

 

「私もいるわよ?」

 

「ヒッキーもだよ?」

 

はい、黙ってた意味ありませんでした。

 

「デュエル? そうか! 依頼されたときにもらったこいつが……ならばデュエルだ! 小僧!」

 

「望むところだ! こい! 黒蠍盗掘団!」

 

こうして、万丈目は黒蠍盗掘団と名乗る奴等とデュエルすることになった。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

「「デュエル!」」

 

 

1ターン目

マグレ警部?  LP4000 手札5

万丈目 準   LP4000 手札5

 

 

「私のターン、ドロー! 私は《番兵ゴーレム》を守備表示で召喚」

 

《番兵ゴーレム》

level 4

ATK 800 DEF 1800

効果モンスター

 

「カードを1枚セットしてターンエンド!」

 

 

2ターン目

マグレ警部?  LP4000 手札4

フィールド

 番兵ゴーレム

 リバースカード1枚

万丈目 準   LP4000 手札5

 

 

「俺のターン! ドロー! 俺は魔法カード《デビルズ・サンクチュアリ》を発動!」

 

《デビルズ・サンクチュアリ》

通常魔法

“自分フィールド上に《メタルデビル・トークン(悪魔族・闇・星1・攻/守 0)》1体を特殊召喚する。

このトークンは攻撃できず、このトークンの戦闘で発生するコントローラーへの戦闘ダメージはかわりに相手が受ける。

このトークンのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎にライフを1000ポイント支払う。またはライフを支払わずにこのトークンを破壊する。”

 

「《メタルデビル・トークン》を特殊召喚! そしてそいつを生け贄に《アームド・ドラゴン Lv.5》を召喚!」

 

《アームド・ドラゴン Lv.5》

level 5

ATK 2400 DEF

効果モンスター

効果は25話参照。

 

「《アームド・ドラゴン Lv.5》で《番兵ゴーレム》を攻撃!」

 

万丈目の《アームド・ドラゴン Lv.5》が《番兵ゴーレム》を破壊した。つまり……

 

「俺はカードを2枚セットしてターンエンド! この瞬間《アームド・ドラゴン Lv.5》は《アームド・ドラゴン Lv.7》にレベルアップだ!」

 

《アームド・ドラゴン Lv.7》

level 7

ATK 2800 DEF

効果モンスター

効果は25話参照。

 

ほう、1ターンで最高レベルか……

 

「流石だぜ、万丈目」

 

デュエルは続く。

 

 

3ターン目

マグレ警部?  LP4000 手札4

フィールド

 リバースカード1枚

万丈目 準   LP4000 手札2

フィールド

 アームド・ドラゴン Lv.7

 リバースカード2枚

 

 

「私のターン、ドロー! 《強欲な壺》を発動して2枚更にドロー! そして……私は私自身のカード《首領・ザルーグ》を召喚!」

 

《首領・ザルーグ》

level 4

ATK 1400 DEF 1500

効果モンスター

“このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えたとき、次の効果から1つを選択して発動することができる。

●相手の手札をランダムに1枚捨てる。

●相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。”

 

なんだと!? 自分自身のカードだと!?

 

「え? え? どういうこと!?」

 

由比ヶ浜も慌てている。そしてマグレ警部?は……

 

「せっかくなのでバトルの場には我々自身が参上する」

 

そう言ってマグレ警部?もとい《首領・ザルーグ》はモンスターカードゾーンの場所に歩いて移動した。

 

「さらに魔法カード《黒蠍団召集》を発動! フィールドに《首領・ザルーグ》がいるとき、手札から《黒蠍》と名のつくモンスターを可能な限り特殊召喚する」

 

《黒蠍団召集》

通常魔法

“自分フィールド上に《首領・ザルーグ》が表側表示で存在する時に発動することができる。

自分の手札から《黒蠍》と名のつくモンスターカードを全て特殊召喚することができる。(同名カードは1枚のみ)”

 

「集まれ! 野郎共! お勤めだ!」

 

ザルーグがこの魔法カードを発動すると、待機していたゴーグさん達がザルーグの隣に次々と出ていく。

 

「黒蠍団1の力持ち! 剛力のゴーグ」

 

「黒蠍団の紅一点! 棘のミーネ」

 

「どんな罠でもお手のもの! 罠はずしのクリフ」

 

「お宝いただきゃ後はとんずら! 逃げ足のチック!」

 

「「「「「我ら、黒蠍盗掘団!」」」」」

 

《黒蠍-剛力のゴーグ》

level 5

ATK 1800 DEF 1500

効果モンスター

“このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えたとき、次の効果から1つを選択して発動することができる。

●相手フィールド上のモンスターカード1枚を持ち主のデッキの1番上に戻す。

●相手のデッキの1番上のカード1番を墓地へ送る。”

 

《黒蠍-棘のミーネ》

level 4

ATK 1000 DEF 1800

効果モンスター

“このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えたとき、次の効果から1つを選択して発動することができる。

●《黒蠍》と名のついたカードを自分のデッキから1枚手札に加える。

●《黒蠍》と名のついたカードを自分の墓地から1枚手札に加える。”

 

《黒蠍-罠はずしのクリフ》

level 3

ATK 1200 DEF 1000

効果モンスター

“このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えたとき、次の効果から1つを選択して発動することができる。

●フィールド上の魔法または罠カードを1枚破壊する。

●相手のデッキの上から2枚を墓地へ送る。”

 

《黒蠍-逃げ足のチック》

level 3

ATK 1000 DEF 1000

効果モンスター

“このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えたとき、次の効果から1つを選択して発動することができる。

●フィールド上のカード1枚を持ち主の手札に戻す。

●相手のデッキの1番上のカードを1枚めくる。(相手は確認することができない。)そのカードをデッキの1番上か1番下か選択して戻す。”

 

一気にザルーグのフィールドに5体のモンスター。しかし、どいつも《アームド・ドラゴン Lv.7》の攻撃力にはかなわない……

 

「そしてリバースカードオープン《必殺! 黒蠍コンビネーション》」

 

《必殺! 黒蠍コンビネーション》

通常罠

“自分フィールド上に《首領・ザルーグ》《黒蠍-罠はずしのクリフ》《黒蠍-逃げ足のチック》《黒蠍-剛力のゴーグ》《黒蠍-棘のミーネ》が表側表示で存在するときに発動することができる。

これらのカードは発動ターンのみ相手プレイヤーに直接攻撃することができる。

その場合、相手プレイヤーに与える戦闘ダメージはそれぞれ400ポイントになる。”

 

「くらえ!」

 

黒蠍盗掘団5人の攻撃が全て万丈目にあたる。

 

万丈目 準 LP4000→2000

 

一気に万丈目のライフを半分にされた……

 

「さらに我々の効果を受けてもらう!」

 

まずゴーグさんが……

 

「フィールドのモンスターはデッキの1番上に行き」

 

万丈目の《アームド・ドラゴン Lv.7》がデッキに戻った。

 

次にチックが……

 

「フィールドのカードも手札に戻り……」

 

万丈目のリバースカードが1枚手札に戻った。

 

さらにクリフさんが……

 

「デッキの上から2枚が墓地に置かれ」

 

万丈目のデッキの上から2枚《アームド・ドラゴン Lv.7》と《レベルアップ!》が墓地へ置かれた。

 

ザルーグが……

 

「相手の手札もランダムに1枚墓地へ置かれ」

 

万丈目の手札にあった《仮面竜》が墓地へ置かれた。

 

最後にミーネが……

 

「自分の墓地から《黒蠍》と名のつくカードを手札に加える」

 

ザルーグはついさっき発動した《必殺! 黒蠍コンビネーション》を手札に戻した。

 

「これが我々の必殺コンボ!黒蠍コンビネーション!」

 

まさに必殺技ってわけか……

 

「こんな攻撃くらったら……」

 

「そう!我々の攻撃をくらえば普通の奴ならデッキも体もボロボロになる!」

 

「でも万丈目は普通じゃないぜ!」

 

その言い方だと変な意味になるぞ、遊城……

 

「十代! 貴様が言うな! 俺はリバースカードオープン《レベル調整》」

 

《レベル調整》

通常罠

“相手はカードを2枚ドローする。

自分の墓地に存在する《Lv.》を持つモンスター1体を、召喚条件を無視して特殊召喚する。”

 

「この効果で俺は墓地から《アームド・ドラゴン Lv.7》を復活!」

 

「私はカードを2枚セットしてターンエンド!」

 

恐らくあの2枚の内、1枚は回収した《必殺!黒蠍コンビネーション》だな……

 

 

4ターン目

ザルーグ  LP4000 手札1

フィールド

 首領・ザルーグ

 黒蠍-剛力のゴーグ

 黒蠍-棘のミーネ

 黒蠍-逃げ足のチック

 黒蠍-罠はずしのクリフ

 リバースカード2枚(1枚は必殺! 黒蠍コンビネーション)

万丈目 準 LP2000 手札2

フィールド

 アームド・ドラゴン Lv.7

 

 

「俺のターン! ドロー!」

 

万丈目のターンに由比ヶ浜は言い出す。

 

「ヒッキー……このままじゃ万丈目君は……」

 

「いや、このターンで万丈目は相手モンスターを一掃する」

 

「そうね、攻撃力1800以上のモンスターが手札にあれば……」

 

万丈目は動き出した。

 

「俺は《アームド・ドラゴン Lv.7》の効果発動! 手札のモンスターを墓地へ送り、そのモンスターの攻撃力以下の相手モンスターを一掃する! 俺が捨てるのは《闇より出でし絶望》!」

 

《闇より出でし絶望》

level 8

ATK 2800 DEF 3000

効果モンスター

 

お、攻撃力2800のモンスターとは……これで連中は全滅だな。

 

「あまい! リバースカードオープン《黒蠍団撤収》」

 

《黒蠍団撤収》

通常罠

“自分フィールド上の《首領・ザルーグ》および《黒蠍》と名のつくモンスターを全て手札に戻す。”

 

「野郎共! 撤収だ!」

 

黒蠍盗掘団5人は手札に戻るために逃げていった。

 

「ならばダイレクトアタックだ!」

 

「くぅっ!」

 

ザルーグ  LP4000→1200

 

「「お頭!」」

 

「お頭は自分の身を盾にして!」

 

「この恨みは必ず張らすわよ!」

 

「カードを1枚セットしてターンエンド!」

 

万丈目は恐らくさっき戻されたカードと同じカードをセットしてターンを終えた……

 

 

5ターン目

ザルーグ  LP1200 手札6

フィールド

 リバースカード1枚(必殺!黒蠍コンビネーション)

万丈目 準 LP2000 手札1

 アームド・ドラゴン Lv.7

 リバースカード1枚

 

 

「私のターン、ドロー! 私は再び私自身のカード《首領・ザルーグ》を召喚!」

 

ザルーグはフィールドに再び現れる。は

 

「ふふふ、さらに魔法カード《黒蠍団召集》を発動! 集まれ! 野郎共!」

 

まずい、これはさっきのターンと同じだ。

 

「そうはいくか! リバースカードオープン《おジャマトリオ》! 相手フィールドに《おジャマトークン》を3体特殊召喚!」

 

《おジャマトリオ》

通常罠

“相手フィールドに《おジャマトークン(獣族・光・星2・攻 0/守 1000)》3体を守備表示で特殊召喚する。

このトークンは生け贄召喚の為の生け贄にすることはできない。

《おジャマトークン》が破壊されたとき、そのコントローラーは1体につき300ポイントのダメージを受ける。”

 

「そいつらが破壊されたとき、相手に300ポイントのダメージを与える! 八幡さんとの再戦を考えて入れていた対策カードが役に立ったぜ!」

 

なるほど、確かに俺のデッキならあのカードは対策になるな……

 

「ヒッキー対策に入れてたんだ?」

 

「使う用途は全く逆だけれど今は幸いしたわね」

 

確かにこれで黒蠍団は全員集合できない。

 

「俺達の場所が……!?」

 

『すみませんね~』

 

『オタクの庭なのに~』

 

『すっかりおジャマして~』

 

「本当に邪魔だな……」

 

だが油断はできない。ザルーグとおジャマトリオでも4体。1体は場に出せる……

 

「ならばお頭! あたしを!」

 

「ミーネ……お前の命、預かった。魔法カード《黒蠍-愛の悲劇》」

 

《黒蠍-愛の悲劇》

通常魔法

“自分フィールド上に《首領・ザルーグ》と《黒蠍-棘のミーネ》が存在するとき発動することができる。

《黒蠍-棘のミーネ》を墓地へ送り、相手モンスター1体を破壊する。”

 

「はああ! 後は任せたよ、お頭!」

 

ミーネさんは《アームド・ドラゴン Lv.7》とともにぶっ飛んだ。

 

「ミーネの仇! くらえ! 私のダイレクトアタック!」

 

「ぐわっ!?」

 

万丈目 準 LP2000→600

 

「さらに今の攻撃で効果発動! 相手の手札をランダムに1枚捨てる!」

 

万丈目の手札は1枚……

 

「まだ俺にもツキがある。俺の手札は1枚《おジャマジック》」

 

《おジャマジック》

通常魔法

“このカードが手札、フィールドから墓地へ送られたとき発動する。

デッキから《おジャマ・グリーン》《おジャマ・ブラック》《おジャマ・イエロー》を1体ずつ手札に加える。”

 

「こいつが墓地へ送られたときデッキから《おジャマ・イエロー》《おジャマ・グリーン》《おジャマ・ブラック》を手札に加える」

 

「そんな雑魚に何ができる? ターンエンドだ」

 

 

6ターン目

ザルーグ  LP1200 手札3(黒蠍団3人)

フィールド

 首領・ザルーグ

 おジャマトークン3体

 リバースカード1枚(必殺! 黒蠍コンビネーション)

万丈目 準 LP600  手札3(おジャマ三兄弟)

 

 

「どっちが雑魚か思い知らせてやる。俺のターン、ドロー! 《強欲な壺》でさらに2枚ドロー! そして魔法カード《融合》を発動! 手札のおジャマ三兄弟を融合!」

 

『いくわよ~!』

 

『おジャマ究極合体!』

 

『お出でませ~!』

 

おジャマ三兄弟はごつんとぶつかり、新たなモンスターが現れた。

 

『お~ジャ~マ~!』

 

『『『王さまだ! 王さまだ!』』』

 

ザルーグのフィールドのトークンもはしゃぎ出す。

 

《おジャマ・キング》

level

ATK 0 DEF 3000

融合効果モンスター

“《おジャマ・イエロー》+《おジャマ・グリーン》+《おジャマ・ブラック》

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手のモンスターカードゾーンを3ヵ所まで使用不能にする。”

 

「さらに魔法カード《おジャマッスル》!」

 

《おジャマッスル》

通常魔法

“フィールド上に表側表示で存在する《おジャマ・キング》1体を選択する。

選択した《おジャマ・キング》以外の《おジャマ》と名のつくモンスターを全て破壊する。

破壊したモンスター1体につき、選択した《おジャマ・キング》1体の攻撃力は1000ポイントアップする。”

 

万丈目がこの魔法カードを発動すると《おジャマ・キング》はムキムキになって……

 

『そなたたちお役目ご苦労……』

 

そう言って相手フィールド上の《おジャマトークン》を全て飲み込んだ。

 

《おジャマトークン》のダメージと《おジャマッスル》の効果が同時に起こる。

 

ザルーグ  LP1200→300

 

《おジャマ・キング》ATK 0→3000

 

「くらえ! 《おジャマ・キング》の攻撃!」

 

《おジャマ・キング》の攻撃……ザルーグへのダイレクトアタックなのかモンスターへの攻撃なのかわかりづらいがとにかくこの攻撃で……

 

ザルーグ  LP300→0

 

万丈目の勝ちが決まった。

 

「む、無念……すまん、みんな……」

 

やられたザルーグが言うと、右目の眼帯が光だし……

 

「「「「お頭!!」」」」ヒュゥゥン!

 

黒蠍盗掘団が次々と消えてカードになっていった……やっぱりこいつら……

 

「ただの盗掘だと思っていたが……」

 

「セブンスターズだったのかよ……」

 

「知らない内に闇のゲームをしていたのね……」

 

「負けたらカードに封印かよ……あぶねー」

 

初めて闇のゲームを見た雪ノ下と由比ヶ浜は……

 

「ほ、本当に闇のゲームなんてあったんだ!?」

 

「恐ろしいわね……比企谷君が戦いたくない理由もわかるわ……」

 

わかってもらえたか……

 

「とにかく鍵が戻って良かったニャ」

 

その通りだ。

 

そのあと、俺と万丈目は黒蠍盗掘団5人のカードを拾って部屋に戻ったのだった。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

部屋に戻り、寝ようと耳栓をすると……

 

『やっぱり俺達ゃ、こっちの方が気楽でいい!』

 

『お仲間だったのね~』

 

どうやら黒蠍盗掘団5人は精霊だったようだ。

 

『これも人生よね、お頭』

 

『おう!』

 

『くじけないのね、あんたたち』

 

『『『『『それが! 黒蠍盗掘団!』』』』』

 

また部屋がうるさくなったのだった。




万丈目の《おジャマトリオ》は八幡対策と言うことにしたかった……

次回はタイタン編で明日香を負けたことにして八幡にリベンジさせるか……学園祭か……迷っています。

どちらになるかはお楽しみに。

セブンスターズ編終わったら進級試験編か飛ばして春休み校外学習編かを迷っていますがどちらが見たいですか?

  • 進級試験編(結衣ちゃん大ピンチ)
  • 校外学習編(あの小学生登場)
  • どちらでもなく新学期(小町ちゃん現る)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。