やはり俺がデュエリストなのはまちがっている。   作:sewashi

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セブンスターズ編開始。

八幡達がデュエルに関わる事がない所はカット使用かと思ってたんですが原作アニメのなぞり見たいになっても書くべきですかね?


セブンスターズ編
31話


デュエル・アカデミアの校長室。俺はここに呼び出された。

 

校長室に呼び出しとなると想像するのはロクなことではない……

 

そんな中学時代のトラウマを思い出しながら校長室へ向かうとカイザーを連れたクロノス教諭がいた。

 

「比企谷か。最近、目立っているな」

 

「うえっ!? あ、ど、どうも……」

 

カイザーとは去年の学園祭で少し話したことと1度だけデュエルしたことがあった。結果は惨敗だったが……

 

そんな会話をしていると校長室に付いた。

 

するとそこには遊城、天上院、万丈目、三沢と大徳寺先生もいた。

そして鮫島校長は言い出した。

 

「三幻魔のカード?」

 

「そうです。この学園に封印されている古より伝わる3枚のカード」

 

は? この学園ってそんな昔からあるのか?

いや、大昔、デュエルは石板を使って行われていたらしいし、大方大昔から伝わる石板をペガサス会長辺りがカードに作り直したんだろうな……

 

「そもそもこの学園は、そのカードが封印された場所の上に建っているのです」

 

マジか!? なんでデュエル・アカデミア本校が島にあるのか疑問だったがそういうことか……

 

「学園の地下深くにそのカードは眠っています。島の伝説によると、その3枚のカードが地上に放たれるとき、世界は魔に包まれ、混沌がすべてを覆い人々に巣くう闇が解放され、やがて世界は破滅し無へと帰する。それほどの力を秘めたカードだと伝えられています」

 

え? 本当に? たった3枚のカードが? いや、伝説の神のカードだってとんでもない力を秘めたカードらしいしな……あり得るのか?

 

「んで、なんで俺達にそんな話を?」

 

「そのカードの封印を解こうと挑戦してきた者達が現れたのです」

 

え? マジで? そんなカード手に入れて何がしたいの? 世界征服? 今時流行らないぞ……

 

「いったい誰が?」

 

「七星……セブンスターズと呼ばれる者達です。全くの謎に包まれた7人ですが、もうすでに2人はこの島に……」

 

「なんですって!」

 

「でも、どうやって封印を解こうと?」

 

三沢と天上院が聞く。そこは重要だな……

 

「三幻魔のカードは、この学園の地下深くの遺跡に封印され七星門と言われる7つの巨大な石柱がカードを守っています。その石柱は7つの鍵によって開かれる」

 

「なら、その鍵を全部粉々に砕いちまえば三幻魔のカードの封印は未来永劫解けませんね」

 

「いえ、鍵は特殊な素材で出来ているため破壊することは不可能です」

 

ダメなのか。いいアイデアだと思ったのに……まあ、可能ならとっくにしてるか……

 

「そして、これが、7つの鍵です」

 

鮫島校長は少し小さめの箱を出して言う。

 

「じゃあ、セブンスターズはこの鍵を奪いに?」

 

「そこで、貴方達にこの7つの鍵を守って頂きたい」

 

は? 守る? 金庫にでもしまっといた方が安全では? なんで俺達に頼むんだよ……

 

「守ると言ってもいったいどうやって?」

 

万丈目も同じことを思ったようだ。

 

「もちろん、デュエルです」

 

やっぱりか……

 

「七星門の鍵を奪うにはデュエルでによって勝たねばならない。先ほど比企谷君に言ったように特殊な素材で出来ているため鍵を持つものがセブンスターズとのデュエルに負けたとき、その鍵は七星門の元へ自動的に向かい石柱を開くのです」

 

いったいどんな素材だよ……まあ、そこをツッコんだらきりがないが……

 

「だからこそ、学園内でも屈指のデュエリストである、貴殿方に集まってもらったのです。この7つの鍵を持つデュエリストに彼らは挑んできます」

 

「ちょっと待ってください。七星門って言うくらいなら鍵は七つでしょう? ここに呼ばれたのは八人なんですけど?」

 

「大徳寺先生は十代君達を連れてきてもらっただけでメンバーではありません」

 

つまり七星門を守って欲しいメンバーは、遊城、天上院、万丈目、三沢、カイザー、クロノス教諭、俺って事か……

 

「あなた方にセブンスターズと戦う覚悟を持っていただけるなら……この鍵を、受け取って欲しい」

 

鮫島校長は箱を開けてパズルのような形で箱の中に収まった鍵を見せた。

たしかに特殊な素材っぽいな……

 

しかし、これは責任重大だ。受けとれば学園……いや、世界の命運を担うことになる……ここは少し冷静に考えて……

 

「へへっ!」

 

遊城が真っ先に鍵を取った。鍵の下には首から下げるように紐が着いていた。

 

「おもしれぇ、やってやるぜ!」

 

遊城はかなり乗り気のようだ。いや、遊城は事の重大性を理解していない可能性の方が高いか?

 

すると次はカイザー、三沢、天上院、万丈目、クロノス教諭と鍵を取った。

 

「……比企谷君? 君は……?」

 

「鮫島校長先生。なぜ俺がメンバーに入っているのでしょうか?」

 

「君がメンバーに相応しいと思ったからです」

 

「俺よりも強いやつなんていくらでもいるでしょう? 雪ノ下とか葉山とか」

 

俺がそう言うと……

 

「えー、そうかな? 先輩並みに強い人なんて早々いないと思うぜ?」

 

「そうですよ! 八幡さん! 貴方が選ばれないなんてあり得ない!」

 

遊城と万丈目が言う。いやいや、過大評価しすぎだよ……

 

「俺も先輩は相応しいと思います」

 

「俺もだ。そもそもお前は葉山を倒しただろ? お前はもう少し自身を持つべきだ」

 

「雪ノ下先輩と引き分け、三浦先輩まで倒した先輩には問題はありません」

 

「むむむ……アナタターチむぐっ!?」

 

クロノス教諭が俺を否定しようとしたのを大徳寺先生がとめた。

 

「お願いしますニャ、比企谷君。比企谷君が受け取ってくれなかったら私がやらなくちゃならなくなってしまうのニャ……それは嫌なのニャ。お願いニャ!」

 

大徳寺先生……はぁ、仕方ない。軽く考えよう。これは『学園の看板を道場破りが奪いに来た』そう考えよう。

 

「わかりました」

 

俺は、最後の鍵を受け取った。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

その日の夜。遊城はセブンスターズの1人とデュエルした。

 

セブンスターズとのデュエルは『闇のデュエル』敗者は命の危険すらあり得るデュエルらしい。

 

そして、遊城の相手の名は『ダークネス』……ドラゴン族モンスターを駆使し、あの『真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)』まで使った奴だったらしい。

 

そして、その正体は……

 

「吹雪兄さん!」

 

天上院の兄貴にしてカイザーの親友。天上院 吹雪だった……

 

この人は流石の俺でも知っている。

 

カイザーのただ一人のライバルと言われた二大ヒーロー。しかし、ある日忽然と姿を消した行方不明者だ。

 

そんな人がいったいなぜ……?

 

「………?………」

 

天上院兄は天上院の事もカイザーの事もわからないかのような表情で俯くだけだった。

 

そしてその近くにはなにやら黒い仮面の描かれたカード……

 

セブンスターズとは一体……?




次回はあの二人兄と三兄弟のお話に八幡を加えて創作したいと思っています。

カミューラはカット……ごめんなさい。

セブンスターズ編終わったら進級試験編か飛ばして春休み校外学習編かを迷っていますがどちらが見たいですか?

  • 進級試験編(結衣ちゃん大ピンチ)
  • 校外学習編(あの小学生登場)
  • どちらでもなく新学期(小町ちゃん現る)

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