やはり俺がデュエリストなのはまちがっている。 作:sewashi
相変わらず日常ストーリーは無理矢理感がパない……
納得できなかったら、申し訳ありません。
しかし、頑張って考えた結果です。それでは、本編をどうぞ!
4ターン目
川崎 沙希 LP1000 手札0
フィールド
リバースカード2枚(1枚はくず鉄のかかし)
比企谷 八幡 LP2500 手札2
フィールド
ロンリーヒール-クラーケン
ヒールボディ
「俺のターン、ドロー(さっきのモンスターは自身にダメージを与える効果があった。《孤独なバリアーロンリーフォース》のダメージを回避してもそのダメージをくらえば負けになったはず……だから恐らくあのリバースカードは効果ダメージを無効にする速攻魔法だな……つまり川崎はこのターン、戦闘と効果ダメージを1度ずつ無効にできる……)俺は魔法カード《黒歴史の宝札》を発動」
黒歴史の宝札
通常魔法
効果は19話参照
「自分フィールド上のモンスターが1体のみの時、そのモンスターを破壊して破壊したモンスターのレベル2つにつき1枚ドロー。《ロンリーヒール-クラーケン》のレベルは6で3枚ドローする。(このドローで《ロンリーヒール-レイピア》とかをドローできれば……)」
そう思ったが、そこまで都合良くはいかなかった。
「俺は《ロンリーヒール-ガードナー》を守備表示で召喚」
《ロンリーヒール-ガードナー》
level 4
ATK 0 DEF 1800
効果モンスター
“自分フィールド上にこのカード以外のモンスターが表側表示で存在しないとき、このモンスターは戦闘及び魔法、罠、効果モンスターの効果で破壊されない。”
「リバースカードを2枚セットしてターンエンド」
5ターン目
川崎 紗希 LP1000 手札0
フィールド
リバースカード2枚(1枚はくず鉄のかかし)
比企谷 八幡 LP2500 手札2
フィールド
ロンリーヒール-ガードナー
リバースカード2枚
「あたしのターン、ドロー! あたしは魔法カード《埋葬呪文の宝札》を発動!」
《埋葬呪文の宝札》
通常魔法
“自分の墓地の魔法カードを3枚除外してこのカードを発動する。
自分はデッキからカードを2枚ドローする。”
「あたしは墓地の《アフターレフェクト・オブ・インパクト》《リミッター解除》《強欲な壺》を除外してデッキからカードを2枚ドロー! さらに私は魔法カード《オーバーロード・フュージョン》!」
《オーバーロード・フュージョン》
通常魔法
“自分のフィールド、墓地から機械族、闇属性融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスターを融合召喚する。”
「この効果であたしは墓地の《轟速侵略者 グレンメテオ》と《超音速侵略者 マッハ555》を除外して《黒速侵略者 ブラックアウト》を融合召喚!」
《黒速侵略者 ブラックアウト》
level 9
ATK 3000 DEF 2500
融合効果モンスター
“『侵略者』と名のつく機械族モンスター2体。
このカードは融合召喚のみで特殊召喚することができる。
このカードが攻撃宣言時、相手フィールド上の攻撃力が最も高い相手モンスターを1体破壊する。(攻撃対象を決定する前に破壊する)
自分のターンエンドフェイズ時、自分は1000ポイントのダメージを受けるかこのカードを破壊する。”
「ほう、攻撃力3000のモンスターとは……だが《ロンリーヒール-ガードナー》は戦闘でもモンスター効果でも破壊されないぞ」
「わかってるよ。あたしはさらに魔法カード《「守備」封じ》を発動! これであんたの《ロンリーヒール-ガードナー》を攻撃表示に変更する」
《「守備」封じ》
通常魔法
効果は18話参照
「やべ」
「《黒速侵略者 ブラックアウト》で攻撃! その瞬間に本当なら《ロンリーヒール-ガードナー》を破壊だけど、あんたのモンスターは破壊されないから、そのまま攻撃! これで私の勝ち!」
「くそ、リバースカード、オープン。永続罠《ロンリボーン》」
《ロンリボーン》
永続罠
“自分フィールド上のモンスターが1体のみの時、そのモンスターを生け贄に捧げて発動する。
自分の墓地から『ロンリーヒール』と名のつくモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。そのモンスターがフィールドを離れたとき、このカードを破壊する。
このカードが破壊されたとき、そのモンスターを破壊する。”
「この効果で俺は《ロンリーヒール-ガードナー》を生け贄に捧げて墓地から《ロンリーヒール-クラーケン》を攻撃表示で特殊召喚する……」
しかし《ロンリーヒール-クラーケン》は川崎の《黒速侵略者 ブラックアウト》によって破壊された。
比企谷八幡 LP2500→2000
「くそ」
「あたしはターンエンド。このタイミングで《黒速侵略者 ブラックアウト》の効果であたしは1000ポイントのダメージを受けるけどあたしは場の速攻魔法《デメリット・カウンター》を発動!」
《デメリット・カウンター》
速攻魔法
“自分のカード効果によって自分が効果ダメージを受けるとき、そのダメージを無効にし、相手にその数値分のダメージを与える。”
「これであたしはダメージを回避してあんたに1000ポイントのダメージを与える!」
比企谷 八幡 LP2000→1000
「あんたの狙いは《ロンリーヒール-ガードナー》で時間を稼ぎつつ《ロンリボーン》で《ロンリーヒール-マッスル》を呼び出してあたしの《くず鉄のかかし》を素通りしようとしてたんだろうけど残念だったね」
まさにその通りだ。しかし、このタイミングで攻撃力3000の攻撃時破壊効果まであるモンスターとは……正直かなりヤバい。
(仮に攻撃力3000以上のモンスターを出しても《くず鉄のかかし》で防がれてその次のターンで《黒速侵略者 ブラックアウト》の効果で破壊される……どうする?)
6ターン目
川崎 沙希 LP1000 手札0
フィールド
黒速侵略者 ブラックアウト
リバースカード1枚(くず鉄のかかし)
比企谷 八幡 LP1000 手札2
フィールド
リバースカード1枚
「(俺の手札にはモンスターがない。リバースカードは《耐え抜いた孤独》で今は役に立たない……勝つには『あいつ』を引くしかない……)俺のターン……ドロー……」ボッチィ
来たカードは《クリボッチ》だった……
(まさかこいつに頼ることになるとはな……賭けに出してなくなるならそれでもいいと思っていたが、まさかこのデュエルの逆転の1手になるとは……いやこいつをセットしたときからこうなるかもとは思っていたが……昔あいつが言ってた運命ってやつか?)
「俺は《クリボッチ》を攻撃表示で召喚」
『ボッチィッ!』
《クリボッチ》
level 1
ATK 300 DEF 200
効果モンスター
“このカードがフィールドを離れたとき、自分の手札が0のとき、このカードはフィールドを離れる代わりに手札に戻す。
自分がダメージを受けるとき、手札がこのカードのみの場合、このカードを墓地へ送ってもよい。そうした場合、自分が受けるダメージを相手にも与える。”
「さらに俺はリバースカード、オープン《耐え抜いた孤独》」
《耐え抜いた孤独》
速攻魔法
“自分の手札を2枚墓地へ送り、自分フィールド上の《クリボッチ》を生け贄に捧げて発動する。
自分のデッキ、手札、墓地から《クリボッチャレンジャー》《クリボッチェンジャー》《クリボッチューニング》のいずれか1体を特殊召喚する。”
「俺はこの効果で《クリボッチャレンジャー》を特殊召喚する」
《クリボッチャレンジャー》
level 10
ATK ? DEF 200
効果モンスター
“このカードは「耐え抜いた孤独」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードは通常召喚できない。
このカードの攻撃力はお互いのプレイヤーのカードが存在していない使用可能なモンスターカードゾーン1ヵ所につき700ポイントとなる。
このカードの攻撃が無効にされたとき、自分のモンスターカードゾーンを2ヵ所使用不能にしてもよい。そうした場合このモンスターはもう1度攻撃することができる。”
「攻撃力が決まっていない?」
「《クリボッチャレンジャー》の攻撃力は互いのカードが存在していないモンスターカードゾーン1ヵ所につき700ポイントだ。現在モンスターの存在していないモンスターカードゾーンは俺とお前で合計8ヵ所つまり……」
《クリボッチャレンジャー》ATK 5600
「攻撃力5600!?」
「《クリボッチャレンジャー》で《黒速侵略者 ブラックアウト》を攻撃」
「リバースカード、オープン!《くず鉄のかかし》! 攻撃を無効にする! 無駄だよ! 次のターンで《黒速侵略者 ブラックアウト》でそいつを破壊してあたしの勝ちだ!」
「《クリボッチャレンジャー》の効果発動。攻撃が無効にされたとき、自分のモンスターカードゾーンを2ヵ所使用不能にしてもう1度攻撃することができる。もちろん使用不能になったモンスターカードゾーンの分攻撃力はダウンするがな……」
《クリボッチャレンジャー》ATK5600→4200
「これで終わりだ。《クリボッチャレンジャー》で《黒速侵略者 ブラックアウト》を再び攻撃だ」
『ボッチィィィッ!』
《クリボッチャレンジャー》は《黒速侵略者 ブラックアウト》を破壊した。
「くぅっ!?」
川崎 沙希 LP1000→0
……。
…………。
………………。
デュエル終了後。やられた万丈目と由比ヶ浜も戻ってきた。
「俺の勝ちだ、川崎」
「……ああ、あたしを学園に報告するなりなんなりして退学にするなりしな」
「ええ、そうさせてもらうわ」
「ま、待ってよ、ゆきのん!? 退学にまでする必要あるの!?」
「生徒のカードを奪ったのだから当然でしょう?」
「それがな……実は材木座達はあまりカードしか取られていない事から奪われたとも思ってないらしい。負けた相手に要らないカードを譲った認識らしい。元々金持ちだからほとんど迷惑もしてなかったらしい」
「だからなに?」
「被害者達は気にしていないからこれからはしないなら川崎を退学にまでする必要は無いかもしれん」
「それはダメよ!」
「あのな、雪ノ下。俺達の目的はなんだ?」
「レアカード狩りの犯人を捕まえる事よ」
「いや、それは目的を達成するための目的だろ? 本来の目的は『葉山の友達3人の無実を証明すること』だろ?」
「だからレアカード狩りの犯人を探すことになったのでしょう」
「んで、今、葉山はその3人のアリバイを作ってる。そして『犯人が別にいた』時点で3人の無実は証明された。それで依頼終了だろ?」
「だからと言っても彼女をそのまま放置しておくわけにもいかないわ!」
「そうだね。あんた、あたしをかばってるけど、あたしの金銭問題が解決しない以上、あたしは辞めることはできないよ。退学上等よ」
「……それなんだがな川崎」
川崎は1つ勘違いをしている。このアカデミアについて……
「……このアカデミアでバイトできるとこあるぞ?」
「……え?……」
……。
…………。
………………。
「いやぁ~、沙希ちゃん助かるよ。この学園お金持ちが多いせいかバイトの募集かけても全然来なくてね~」
「は、はい。ありがとうございます」
デュエル・アカデミア本校の購買部はトメさんともう一人だけで回しているため人手不足で困っていた。
しかし、万丈目や雪ノ下みたいな金持ちの多いこのアカデミアではほとんど人が集まらなかったらしい。
よって川崎に教えてトメさんも即日採用した。
「あとはレアカード狩りが現れずに噂が自然消滅すれば解決だ」
「そうかしら? 本当に川崎さんを報告しなくていいの」
「ま、あいつもあんな方法取りたくてやったわけじゃねぇ見てぇだからな」
「どうしてそういえるの?」
「好きでやってるなら『あまりカード』しか取らないなんてしないだろ……」
「だけど」
「つーか葉山達の方は? ちゃんとアリバイも作れたのか……」
「ああ、イエロー寮で三沢君や来ないだの小原君達も誘ってデュエルしまくったよ。そしたら3人ともイエローが気に入っちゃって……」
「それで全員ラーイエローの制服になってんのかよ……」
噂になってた3人も葉山と同じラーイエローの制服になっていた……
「比企谷も来ないかい?」
「遠慮しとく……」
すると雪ノ下が……
「それよりも」
「雪ノ下。お前の気持ちはわかる。でもな川崎にも事情があり、被害者も問題なく、葉山達の仲もなんとかなった。お前の言うように川崎を退学させたら葉山達は仲がこじれたままだった。解決策は1つじゃない」
「……それでももっと正しい方法があったと私は思うわ」
結果的にまとめると、川崎はカードをこっそりと被害者に返し、アカデミアのトメさんの元でバイトを始め、チェーンメールの被害者3人は自主的にラーイエローへ行ったことで事件は解消された。
たしかに正しい方法ではないかもしれないがこれが俺は最善策だと俺は思うのであった……
今回の最強カードは
《クリボッチャレンジャー》
クリボッチ三大進化の1つでカードが存在していないモンスターカードゾーンの数だけ攻撃力をアップする強力なパワーモンスターだ!
次回からセブンスターズ編に入ります。
セブンスターズ編終わったら進級試験編か飛ばして春休み校外学習編かを迷っていますがどちらが見たいですか?
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進級試験編(結衣ちゃん大ピンチ)
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校外学習編(あの小学生登場)
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どちらでもなく新学期(小町ちゃん現る)