やはり俺がデュエリストなのはまちがっている。   作:sewashi

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お久しぶりです。

レアカード狩り編。デュエル一歩前……

なんとか先攻1ターンキルのオリカは思い付いて創作中です。


28話

レアカード狩りの犯人を探すために万丈目と雪ノ下を囮にして誘き出す事を葉山に知らせた。

 

「だからお前はその間にあの三人……特に大和にアリバイを作って貰えるか? 方法は任せる」

 

「作戦はわかった。でも雪ノ下さんも万丈目君も危なくないか?」

 

「お前の俺達への依頼は『お前の友達三人の無罪を証明すること』だ。例え万丈目や雪ノ下がレアカードを取られたとしても犯人があの三人のうち誰でもなければお前の依頼は解決だ」

 

「そうか……でも犯人が捕まらなかったら……」

 

「そのときはレアカードを取られた材木座達被害者にゃ悪いが、諦めてもらうしかない。元々あまりカードしか取られてなかったせいか戻ってこなくても問題ないそうだしな……でももし、そうだな……3日くらいやってもレアカード狩りがどこにも現れなければ本格的にその三人を犯人と疑って行動することになる……」

 

「そうだな……心苦しいが、なんとかあの三人とアリバイを作れるようにやってみる……あわよくば大和達以外に犯人がいて見つかってくれることを祈ってるよ」

 

「頼むぞ……」

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

目撃証言のあった森の中。

 

俺と万丈目は犯人を誘き出すべく俺は草影に隠れて、万丈目は辺りをキョロキョロしながら森の中を進む……すると……

 

『きゃぁぁぁぁっ!?』

 

森の奥から叫び声が!?

 

俺と万丈目はすぐさまに声の方向へ向かった。

 

そこには倒れている女子生徒一人と介抱している雪ノ下と由比ヶ浜。

 

「大丈夫か!?」

 

「ええ、私たちも今、到着したところなの。起きてちょうだい! 何があったの!?」

 

女子生徒は長い青みがかかっ白髪でポニーテールの長身の女子だった。

 

「この娘は……川崎さん!?」

 

どうやら川崎というらしい……

 

「何があったの!?」

 

「……いきなり、デュエルを挑まれて……やられた……」

 

「レアカード狩りの犯人だ!」

 

「どっちへ行ったの?」

 

川崎は行った方向を指差す。そのとき、川崎の懐からデッキケースが見えた……

 

(ん? あのデッキケース……)

 

雪ノ下と万丈目はもう動き出した……

 

「待ってなさい、犯人! 私が葬ってあげるわ!」

 

「いや! 俺が!」

 

(少しカマをかけるか……)

 

「まて二人とも」

 

「え?」

 

「なんですか! 早くしないと逃げられますよ!」

 

「追う必要はなねえ、多分見つからねえからな」

 

「どうして?」

 

俺は少しためを作り、言った。

 

「こいつが犯人だからだよ」

 

「「「「!?」」」」

 

その場の全員が驚く。俺は川崎が犯人と言ったからだ。

 

「あ、あんた、何言って……」

 

「いやいや、ヒッキー、川崎さんは被害者だよ?」

 

「いや、この場でデュエルは行われていない」

 

「どうしてそういえるのかしら?」

 

「川崎のデュエル・ディスクが起動していない」

 

川崎のデュエル・ディスクは待機モードだった。

 

「デュエルが行われてやられたなら起動状態でLP0の表示が出るはずだ。なのに待機状態ってのは変だろ?」

 

「は、犯人がレアカードを奪ったさいに戻したのかも知れないじゃん!?」

 

「川崎はそこまで深く気絶してたなら俺等が到着しても気絶していたはずだろ? なのにすぐに目を覚ますくらい軽くならそんなことしてる暇ないだろ」

 

「でもそれだけで彼女がレアカード狩りの犯人と言えるのかしら?」

 

「確かに! 証拠不十分ですよ!」

 

「ああ、確かにそれだけじゃない。こいつの懐に入ったデッキケースだ」

 

「!?」

 

川崎は慌ててデッキケースを隠す。

 

「……これがなに? あたしのデッキケースだけど……?」

 

「いや、それは被害者……材木座のデッキケースだ。蓋を開けて蓋の裏を見せろ。そこに『我、参上!』って書いてあるはずだ。俺は材木座と去年ルームメイトだったから知ってる」

 

「な!? そ、そんなはず……」

 

「見せてもらえるかしら?」

 

雪ノ下はカードケースを確認しようとするが……

 

「ちぃっ!」

 

「きゃっ!?」

 

川崎は雪ノ下を突き飛ばして森へ行く。

 

「ま、まて!」

 

「そんな……川崎さんが!? 待ってよ!」

 

万丈目と由比ヶ浜が追いかける。俺も行くが……

 

『こ、こんなの、どうしようもな……ぐわぁっ!?』

 

万丈目の声……

 

『え!? そ、そんなモンスターが!? うわぁっ!?』

 

由比ヶ浜まで!?

 

「いったいどんな戦略使ってんだよ……」

 

材木座の情報では先攻1ターンキル。なら万丈目と由比ヶ浜を倒したのはまだわかるが……

 

「あんたにも餌食になってもらうよ……」

 

川崎は二人のデッキケースと思われるものを持って現れた。

 

「……自分から来るとは余裕だな。なんでレアカードを奪う? アンティルール禁止の校則は知ってんだろ?」

 

「あたしにはお金が必要なの。でもこんな離れ諸島の学園じゃろくにバイトもできないから稼ぐ方法がこれしかなかっただけ……」

 

なんだと……つまりレアカードを売って金にしようとしてただけって事か?

 

「……家族には今以上に苦労をかけられない。退学になるならそれでいい。だったらせめてあんたらからレアカードを奪い尽くしてから退学になる。それだけよ」

 

川崎はデュエル・ディスクを起動した。

 

「そうかよ……なら、俺に勝てたら……俺のデッキとこいつをやるよ」

 

俺は《クリボッチ》のカードを見せた。

 

「信じられねーだろうが、俺のデッキの何枚かのカードは昔インダストリアルイリュージョン社の会長さんから貰った特別なカードでな……売ればかなりの額になると思うぜ?」

 

「な!? ひ、比企谷君、それ本当!?」

 

雪ノ下が出てきた。

 

「そしてこの《クリボッチ》のカードは伝説のデュエルキング、武藤遊戯から貰ったカードだ。信じる信じないは別だがな……」

 

『ボッチィィ!? ボッチチチ!?』

 

半透明な《クリボッチ》が現れた。邪魔だから退いてろ。

 

「いいよ、負けて後悔しないでよ!」

 

俺もデュエル・ディスクを起動する。

 

「先攻・後攻はコイントスで決める。いいな?」

 

「いいよ」

 

俺はコインの表と裏を確認する。

 

「(チィィッン)(パス)どっちだ?」

 

「裏」

 

じゃ、俺は表……

 

「……裏だ」

 

「じゃ、私の先攻ね、それじゃあ……」

 

今度こそ……

 

「「デュエル」」

 

1ターン目

川崎 紗希  LP4000 手札5

比企谷 八幡 LP4000 手札5




この作品を5D'sとのクロスにしようと迷っていた頃考えていた八幡のシンクロ台詞

八幡『絶望を受け入れし孤独な竜よ! 漆黒なる歴史にその名を記せ! シンクロ召喚! ロンリーアイズ・ブラックヒストリードラゴン!』


次回、先攻1ターンキルのトリックがあきらかに!

セブンスターズ編終わったら進級試験編か飛ばして春休み校外学習編かを迷っていますがどちらが見たいですか?

  • 進級試験編(結衣ちゃん大ピンチ)
  • 校外学習編(あの小学生登場)
  • どちらでもなく新学期(小町ちゃん現る)

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