やはり俺がデュエリストなのはまちがっている。   作:sewashi

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今回はデュエルはありません。

しかし、来話以降デュエルを行って行こうと思います。

そして俺ガイルと絡めてみました。

やっぱり無理矢理感がぱない……


26話

ノース校との交流も終わり、デュエル・アカデミアには平和が――

 

「最近、また出るようになったんだって……」

 

「あー、レアカード狩りでしょ~?」

 

「アンティルールは校則で禁止されてるのに酷いよね~」

 

授業前の女子生徒が話していた。

 

レアカード狩り? しかも『また』? 前にも出たのか?

 

俺は後ろについてきていた万丈目に聞いてみた。

 

「ええ、前はオベリスクブルーの生徒を中心にデュエルを無理矢理挑みレアカードを奪い取る輩が居たそうですよ」

 

ちなみに万丈目はあのデュエル以来態度を180度が変わってまるで忠犬のように俺を崇拝するようになった……

正直少しウザイ……雪ノ下なんか脅してやらせているとまで言いやがったし……

 

というかレアカード狩りがオベリスクブルー中心ってことはラーイエローかオシリスレッドの嫉妬か?

 

「ですが、今回は前と違って実家が金持ちの生徒を中心に……しかもレアカードといってもデッキに入れていないいわゆる『あまりレアカード』を奪い取るらしいです」

 

なんだそりゃ? つまりデッキのカードには興味がないってことか? 嫉妬や恨みの類いの可能性は低いな……ならコレクターとかそんな類いか?

 

なんにせよ、俺には関わりたくない件だな……

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

「……暇だ」

 

「由比ヶ浜さん、暇なら勉強したら? もうすぐ試験なのだし」

 

「勉強なんて意味なくない? 特にこのアカデミアなんて社会に出たら役に立たないし」

 

「社会に出るために必要なんだろ……」

 

「勉強の意味とは自分で見出だすものよ」

 

「で、でもここはデュエル・アカデミアなんだし勉強よりもデュエルの方が……」

 

「バカなら戦略もまともにたてられないだろ……」

 

「うう……ひ、ヒッキーはいいよね! レッドでも実力あるし!」

 

「あー、まあな、俺はプロ志望じゃねえし目立ちたくねえけどな」

 

「え!? ヒッキーってプロ志望じゃないの!?」

 

「まあな、俺の実力じゃカイザーやフェニックスに手も足も出ねぇだろうし」

 

「比べる対象がおかしいわよ……」

 

「別にいいだろ、カイザーはプロ入り確実だし、フェニックスは既にプロ入りしてるし」

 

フェニックスに至っては二つ年下だがプロはプロだ。

 

ちなみに俺が好きなプロデュエリストはカブキッド。

 

「う~、でもやっぱり勉強なんて意味ないよ、1年の十代君だってバカでも強いし!」

 

「ま、そうかもな」

 

なんてことをやっていると……ウィーン

 

「やぁ」

 

葉山が部室に入ってきた。

 

「なんのようかしら? まさか比企谷君に……」

 

「ち、違うよ!? 今日は少し頼み事をしに来たんだ」

 

「貴方が私達に何を頼むと言うのかしら?」

 

「さ、最近、レアカード狩りがまた出たって話だったろ?」

 

「あー、なんか万丈目から聞いた。なんかブルーの生徒を狙ってんだろ?」

 

「え? 実家がお金持ちの生徒じゃないの?」

 

「比企谷君の言っているのは前に出たレアカード狩りね。由比ヶ浜さんが言っているのは最近のレアカード狩りよ」

 

「実は俺の友達3人がその犯人じゃないかって疑われているんだ」

 

「三浦がか? いや、無いだろ」

 

「いや、優美子じゃなくて……」

 

「あー、ブルーの時の戸部っちや大和君と大岡君?」

 

「ああ」

 

なるほど、わからん。

 

「3人ともオベリスクブルーか?」

 

「うん、隼人君がラーイエローに行っちゃって最近は疎遠っぽいけど……」

 

あー、友達が行きなりイエロー落ちして避けるようになったのか……エリートの見下したがりか……葉山はよく友達と言えるな~。

 

「それで、その3人が犯人だと疑われている根拠は?」

 

「これなんだ」

 

葉山は電子生徒手帳に来ているメールを見せた。

 

『戸部は元々レアハンターの身内で他人のレアカードを強引に奪い取っていた』

『大和は女グセの悪い男でモノにした女にレアカードを貢がせている』

『大岡は他人の置きっぱなしカードを勝手に盗む最低な奴』

 

「こんなチェーンメールが流れていたんだ」

 

「うわー、酷い」

 

「これは疑われるわね」

 

「レアカード狩りの犯人探しをしたいわけでもチェーンメールの犯人を探したいわけでもないんだ。でも友達が疑われるのは嫌だし穏便に済ませる方法はないかな?って相談に来たんだ。もちろん、無理なら俺が自分で何とかできないか考える」

 

「穏便に済ますならチェーンメールの犯人を探すか、レアカード狩りの真犯人を見つけるかのどちらかしかないわ」

 

「え? いや……」

 

「そもそも、このアカデミアではアンティルールや強引なカードのカツアゲは禁止されているわ。それに加えてこんなメール。この中に犯人がいたら間違いなく退学。犯人が別にいたとしても少なくともブルーではいられないわ」

 

「そ、そんな!?」

 

「かといってこのままほっといたら3人とも冤罪で退学か自宅謹慎でラーイエロー落ち……積んだな」

 

「解決策はレアカード狩りの犯人とチェーンメールの犯人を両方見つけ出して学園に報告するしかないわね。もしどちらかがその3人の内の誰がだったとしても仕方ないわね」

 

「そ、そんな……いや、待ってくれ俺はあいつらに犯人がいるなんて思いたくない」

 

「別に決めつけてるわけじゃねぇよ。でもこの内容と噂を見るに犯人はあきらかに『この3人の内誰かで他二人を隠れ蓑にしようとしてる』か『この3人に共通で恨みがある奴』かどっちかの犯行だって思える」

 

「つまり3人が犯人じゃない可能性もあるのか? でも3人の内誰かが犯人なら自分は悪く言わないんじゃないか?」

 

「それは自分に疑いがかからないようにするためのブラフだ。俺なら自分以外の誰かを悪く言わないでそいつに罪を着せるけどな」

 

「……ヒッキーサイテーだ」

 

知能犯と言え。

 

「まー、でもオベリスクブルーの連中はそれだけでエリート面する奴もいるからな割りと恨みがある奴いるんじゃねえか? ラーイエローかオシリスレッドの奴とか……」

 

「そうね、このアカデミアはオベリスクブルーを優等生、ラーイエローを一般生徒、オシリスレッドを落ちこぼれとしているけど実際最近は実力差を覆す生徒もいるでしょうしもしかしたら前回と同じ犯人の犯行かもしれないわ」

 

前回、つーとオベリスクブルーを狙ったレアカード狩りか?

 

「前回のレアカード狩りは確か遊城君達が対処したと聞いているけど、結局犯人は見つからずレアカードだけがなぜか校舎の近くにまとめて返されていたと聞いているわ」

 

「じゃ、じゃあ、本当は十代君達が犯人を説得してカードを返させたってこと?」

 

「その可能性は高いな。あいつはデュエルこそは実力者だが、人間としてはかなり甘い。犯人の事情でも聞いて犯人報告できなくなったんだろうな……」

 

「じゃ、じゃあ、十代君達は前のレアカード狩りの犯人を知ってるの!?」

 

「だろうな、よし俺はレッド寮に帰って聞いてくるわ」

 

「待ちなさい。貴方だけでできるの?私も行くわ」

 

「あ、あたしも!」

 

「俺も行く!」

 

え? 全員行くの?




今回の最強カードは登場してないけど葉山君の切り札
『アンバー・フレンド・ドラゴン』12話参照。
攻撃力は味方のドラゴンの1000ポイント上になる。
友達を大切にする優しきドラゴンだ。

時系列メチャクチャですね……

セブンスターズ編終わったら進級試験編か飛ばして春休み校外学習編かを迷っていますがどちらが見たいですか?

  • 進級試験編(結衣ちゃん大ピンチ)
  • 校外学習編(あの小学生登場)
  • どちらでもなく新学期(小町ちゃん現る)

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