やはり俺がデュエリストなのはまちがっている。   作:sewashi

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紅鮭さんのオリカアイディアを使わせていただきました。

ありがとうございます。


22話

ノース校との代表も決まり、

あとはノース校が来るまで、デュエル・アカデミアには平和が――

「ヒキオ! あーしとデュエルしろし!」

――前言撤回。俺は今、前にテニスコートで絡んできた三浦に追い回されている。

「待つし!」

「待つか! なんで俺とお前がデュエルしなきゃなんねーんだよ」

「いいからしろし! そして負けろし!」

しかも負けろときたか……理不尽この上ないな……とりあえず俺は男子トイレに逃げ込んだ。

「あ! 卑怯だし! 出てこーい!」

流石に男子トイレに突入する度胸は三浦には無いらしい。

俺は次の佐藤先生の授業をサボり、三浦を撒いた。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

「ヒキオ、あーしとデュエルするし!」

放課後。奉仕部の部室に三浦が訪れてきた。

「いや、本当になんで急に? 理由くらい聞かせろよ……」

「うっさい! あんたが隼人より強いなんて認めない! だからあーしがあんたをボコボコにして隼人に勝ったのは超絶級のどまぐれだって証明してやるんだし!」

は? なにそれ?

「そもそも、勝負を吹っ掛けたのはそっちだろうが。なんであんな非公式などうでもいいデュエルに拘るんだよ?」

すると三浦は……

「どうでもいい……? ……いい分けないし! ヒキオ! あんたあのデュエルがきっかけに隼人がどんな思いしてるか知らないわけ!?」

「は? なんの……「優美子!」」

俺が聞こうとすると、葉山が奉仕部の部室に入ってきた。しかし、俺は驚いた。葉山の姿に……

「お前……なんでラーイエローの制服着てんの?」

そう、葉山はオベリスクブルーの制服ではなくラーイエローの制服を着ていた。

「はぁ!? 誰のせいだし! だから隼人がオベリスクブルーに戻れるよう「だからやめるんだ!」でも……」

三浦の言葉に葉山が被せる。なんだ?

「比企谷。すまない。優美子が勝手に……」

「んで、どう言うことなんだ?」

「たいした事じゃないさ。比企谷とのあのデュエルをクロノス教諭が見ていたみたいでね」

ああ、なるほど。あの人無駄にエリート意識高いからな……

「もちろん、それだけじゃない。そのあとちょっとしたスランプでデュエルの敗けが続いてラーイエローに落ちたんだ。別に君が悪いわけじゃない」

なるほど、だから三浦は自分が俺を倒して葉山の敗けがまぐれだと証明したかったわけか……しかしな……

「三浦の行動は完全な無駄じゃねえか」

「な!? どういう意味だし!」

「いや、それって俺が三浦に勝てばなんの意味もないことになるだろ? つまり無意味だ」

「はぁ!? ざけんなし! あんたなんかあーしがこてんぱんにしてやるし!」

すると、我関せずだった雪ノ下と由比ヶ浜が言う。

「そうね、三浦さんもオベリスクブルー女子の中ではそれなりの実力者よ。それに三浦さんのデッキは比企谷君とは相性も悪いでしょうし……」

「え? あー、そっか! 確かにヒッキーは苦手な戦略かも!」

ほう、そうなのか?

「いいぜ、受けてやるよ」

「あん?」

「デュエル。したいんだろ? 理由もはっきりした以上断る理由もなくなったな」

「はん! あんたが負けたら隼人に勝ったのはまぐれだってクロノスにいってもらうかんね」

「あー、はいはい、わかったわかった」

こうして俺は三浦とデュエルをすることとやなった。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

デュエル・アカデミアのデュエルフィールド……最近来ることが多いな……ギャラリーに雪ノ下と由比ヶ浜。あと葉山に戸塚。平塚先生にクロノス教諭。あとなぜか遊城に丸藤、前田と無駄に集まる。

『せんぱーい! 頑張れよ~』

面倒な奴等だ……

とにかく……

 

「「デュエル!」」

 

1ターン目

三浦 優美子 LP4000 手札5

比企谷 八幡 LP4000 手札5

 

「あーしのターン! ドロー! あーしは《アイヴィ・ウォール》を守備表示で召喚!」

 

《アイヴィ・ウォール》

level 2

ATK 300 DEF 1200

効果モンスター

“このカードを攻撃対象になったとき、相手フィールド上に「アイヴィ・トークン(地・星1・攻/守0)」を1体特殊召喚する。このトークンが破壊されたとき、相手に300ポイントのダメージを与える。”

 

「あーしは、カードを1枚セットしてターンエンド!」

 

2ターン目

三浦 優美子 LP4000 手札4

フィールド

 アイヴィ・ウォール

 リバースカード1枚

比企谷 八幡 LP4000 手札5

 

「俺のターン、ドロー。俺は《ロンリーヒールーゴシックロリータ》を召喚」

 

《ロンリーヒールーゴシックロリータ》

level 4

ATK500 DEF500

効果モンスター

 

「このモンスターは自分フィールド上にぼっちでいるとき、相手プレイヤーに直接攻撃することができる。そして相手に戦闘ダメージをあたえたとき、またはこのカードが破壊されたとき、相手の手札を1枚、ランダムで墓地へ送る」

「な!? そ、そんなのずるいし!」

いや、ずるくないだろ?

「俺は《ロンリーヒールーゴシックロリータ》でダイレクトアタック」

 

三浦 優美子 LP4000→3500

 

「さらに特殊能力で手札をランダムに1枚墓地へ」

「んぐ!?」

三浦は手札を捨てた。

「卑怯だし! ちゃんとモンスターに攻撃しろし!」

「いや、そいつに攻撃したら俺の場に厄介なトークンが現れるから攻撃しないだろ……俺は、カードを1枚セットしてターンエンド」

 

3ターン目

三浦 優美子 LP3500 手札3

フィールド

 アイヴィ・ウォール

 リバースカード1枚

比企谷 八幡 LP4000 手札4

フィールド

 ロンリーヒールーゴシックロリータ

 リバースカード1枚




三浦対八幡。

今回のようにオリカアイディアはどしどし応募してください!

採用するかは、わかりませんが……

セブンスターズ編終わったら進級試験編か飛ばして春休み校外学習編かを迷っていますがどちらが見たいですか?

  • 進級試験編(結衣ちゃん大ピンチ)
  • 校外学習編(あの小学生登場)
  • どちらでもなく新学期(小町ちゃん現る)

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