やはり俺がデュエリストなのはまちがっている。 作:sewashi
俺たちは今、夜の購買部にて、タマゴパン盗難事件の犯人確保の為に待ち構えている。
今、いるのは俺、雪ノ下、由比ヶ浜、遊城、丸藤、前田、天上院。つーか、なんで天上院もいるの?
つーか、本当に来るのか?
「はーい、ごくろうさま。夜食のおにぎりだよ」
「おお、トメさんサンキュー」
自称、ミス・デュエル・アカデミアの購買部のオバチャン。トメさんからの差し入れだ。
嬉しいことだ。
「えっとね、シャケとうめぼしがあってね……」
トメさんがどれがどれかを説明しようとすると――
「待った! ドローおにぎりだ! 俺はシャケを引く。ドロー」
――遊城がそんなことを言っておにぎりをとる。
「シャケ召喚」
遊城が引いたおにぎりはシャケだった。確立二分の一でそこまで誇られても……
「ドロー」
雪ノ下も引いた。
「!? ん~!?」
どうやらうめぼしだったようだ。二分の一で外すとか……
すると――
ガララララッ
購買部が何者かによって開けられた。そして、そいつはドローパンのワゴンをごそごそし出した。
「そこまでだ!」
「!?」
遊城が灯りをつけると、そこにいたのは………
「「「ギャー!?」」」
上半身裸の腰布の巻いた大男だった。
由比ヶ浜、雪ノ下、天上院は叫ぶ。
そして、大男は逃げ出す。
「待て!」
遊城が追いかけると、大男は外へ飛び出し、森へ逃げた。木やツルを『あ~ああ~』と言う感じに……
そして、滝のある場所まで行くと――
ドボーン
川に落ちた。そして、遅れてトメさん達がきてトメさんが言った。
「大山君? 大山君だよね?」
――と。大山?……
「は? まさか、大山先輩か?」
「そうだよ、大山平君。オベリスクブルーの生徒だった……」
マジか!? あのオカッパっぽい真面目男のあの先輩なのか!?
「お久し振りです。トメさん」
大山先輩と思われる人は、トメさんに普通に挨拶した。
「ねえ、ヒッキー。だれ?」
「あー、なんだ。ドローパンをよく買いに行くときあう先輩だ。引きが悪くて、めざしパンとかばっか引いたり《人造人間ーサイコ・ショッカー》がいる状況で罠カードドローするような引きの悪い先輩だ。俺もドローパンをよく買いに行くから知ってんだ」
「え? でもこいつの引きは本物だぜ? 別人じゃねーのか?」
遊城が言う。俺もそう思うぞ? すると雪ノ下が……
「いいえ、大山先輩なら私も知っているけど、間違いなくこの顔は大山先輩よ……」
マジか? てか、なんで雪ノ下がそんなに詳しいんだよ……
「ふふふ、そうだ。俺は大山平。学科ではトップクラスの成績を誇っていたためオベリスクブルーに所属していはしたものの、実戦となると引きが悪く、全然勝てなかった。だから俺は修行した。誰よりも強い引きを手に入れるために。ドローパンを取っていったのはその成果を計るためだ!」
は? 引きって鍛えて強くなるものなの? そんな疑問が浮かんだが、すると遊城が――
「おもしれぇ! なら、俺とデュエルしようぜ。俺もドローには自信があるんだ」
――そんなことを言い出した。あー、うんいいんじゃねぇの?
大山先輩も『修行の成果を試すのにちょうどいい』と言って、遊城とデュエルをすることになった……
「俺ら、もういらなくね?」
「そうね、私たちは寮に戻るわ」
そう言って雪ノ下と由比ヶ浜は戻る。俺も戻るか……
すると……
(ボッチィィ! ボッチボッチ!)
半透明な《クリボッチ》がなにやらこっちへこいと言う感じに俺を誘う。なんだ? その先には『ガサガサッ』と音がした。なんだなんだ!?
俺は《クリボッチ》についていく。一応、デュエル・ディスク をつけていくと――
『……ゆる……さん……』
ん? なんだ?
『ゆる……さない……』
本当になんなんだ!?
すると、目の前に黒い人のようなものが見えた……その腕にはデュエル・ディスクのようなもの……すると、俺のデュエル・ディスクが、勝手に起動する!?
そして、人のようなものは言った……
『……デュエル』
まさかのオリジナル展開です。
セブンスターズ編終わったら進級試験編か飛ばして春休み校外学習編かを迷っていますがどちらが見たいですか?
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進級試験編(結衣ちゃん大ピンチ)
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校外学習編(あの小学生登場)
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どちらでもなく新学期(小町ちゃん現る)