やはり俺がデュエリストなのはまちがっている。 作:sewashi
でもなんかあっさりしすぎた……
購買部にて。
「ドロー! ……あんむ!……うう、甘栗パンだ……」
「またアニキがタマゴパンを外した……どうしたんすか?」
「ごめんねぇ、どうやらタマゴパンが盗まれてるみたいなんだよ……」
「タマゴパンが!? それもピンポイントで?」
「そうなんだよ……」
「なんでそんなものを?」
「理由はどうあれ、許せねぇ。その犯人を捕まえてやる!」
「……でも、僕達だけでっすか?」
「ああ、なら『奉仕部』に行ってみるんだな……」
「奉仕部? なんだ、そりゃ」
「デュエル・アカデミアで困ったことがあったらその問題の解決の手伝いをしてくれる人達なんだな……たぶん犯人確保に協力してくれるんだな……」
「そりゃいい、早速行こうぜ」
……。
…………。
………………。
「奉仕部って、ここっすか?」
「ええ、あら? 1年が来るなんて珍しいわね?」
「つーより、依頼人が来ることが珍しいがな」
「あ、遊城君と丸藤君だ」
「有名人か?」
「たしか、遊城君は入学試験デュエルでクロノス教諭を倒したとか……丸藤君もあのカイザー亮先輩の弟さんね」
ほう、あのカイザーのか……
「あっ、えっと……その……僕はお兄さんほど強くなくて……」
「ああっ!?」
丸藤がおどおどしていると遊城の奴が何やら俺を見て驚く。なんだ?
「アンタよく見たらこないだ俺のお気に入りの場所で勝手に飯食ってた奴じゃねーか! 先輩だったのかよ!?」
「ああ、よく見りゃ、お前は俺のベストプレイスを横取りしてる失礼な後輩じゃねーか……つか、あの場所は去年から俺のベストプレイスだっての……」
「べ、ベストプレイス?」
「お前は自分があの場所を見つけたと思ってんだろうが、あの場所は俺が去年から見つけて使っていた場所だ。勝手に飯食ってたって言うならむしろ俺の方だ。お前はあそこで飯食ったり、昼寝したり、好き放題じゃねーか……」
「うう……そ、そうだったのかよ……俺が見つけたと思ってたのに……」
「そもそも、あの場所でアニキやそっちの先輩がサボってるの皆知ってるよ」
「「マジか」」
丸藤に言われ俺と遊城の言葉がハモる。なら、俺もバレているのだろうか?
一応、暗くて誰もがサボりがちの佐藤先生の授業以外は真面目に受けているつもりだが……たまに平塚先生の一般科目の授業に遅刻する。国語は得意なんだが数学が俺は致命的にダメだ。デュエルのダメージ計算はまだしも関数とか方程式とかマジわからん……
「それはそうと、オシリスレッド1年の3人で依頼かしら?」
「おっと! そうだった! アンタ達は最近、購買部のドローパンが盗まれてるって話、聞いたことあるか?」
「いいえ」
「あ、あたしはトメさんから聞いて知ってるよ! なんでも黄金のタマゴパンだけをピンポイントで盗んでるある意味すごい泥棒でしょ?」
「そうそう、その犯人を捕まえたいんだけど、俺達だけじゃ心許ないからさ、犯人確保に協力してほしいんだ」
「なるほど……ではあなた達はどのような方法を考えているのかしら?」
「トメさんから許可はもらってる。泊まり込んで犯人を捕まえる」
「なるほど、それなら交代要因は多い方がいいと言うことね? わかったわ。ドローパンが盗まれるのは私としても好ましくないから、平塚先生にも許可をとって私も参加するわ。二人はどう?」
「拒否権はねんだろ?」
「ゆきのんだけじゃ心配だもん、あたしもやる!」
こうして、俺達奉仕部は、ドローパン泥棒確保に協力することになった。
この作品を投稿してから気づいたこと。
葉山隼人
前田隼人
と下の名前がおんなじだった。
セブンスターズ編終わったら進級試験編か飛ばして春休み校外学習編かを迷っていますがどちらが見たいですか?
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進級試験編(結衣ちゃん大ピンチ)
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校外学習編(あの小学生登場)
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どちらでもなく新学期(小町ちゃん現る)