やはり俺がデュエリストなのはまちがっている。   作:sewashi

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ハッピーニューイヤー!
新年初投稿。(前回は予約だった)
今年も投稿頑張ります。


11話

翌日の昼休み。テニスコートにて、俺達は戸塚の特訓に付き合って、テニスを行っている。

練習は主に雪ノ下と戸塚のラリーになり、俺と由比ヶ浜はベンチでドローパンを食べていた。ちなみに俺はまたもトマトパン……チクショウ……由比ヶ浜は甘栗パンだった。

そんな感じにテニスをしていると――

「あー、テニスやってんじゃん!」

オベリスクブルーの何人かの男女がテニスコートへやって来た。

「あ、優美子、隼人君」

そのうち何人かは見覚えがあった。一人はオベリスクブルー2年の葉山隼人。中等部進学組でトップクラスの成績のリア充グループのリーダー。あと女子は三浦優美子。よく由比ヶ浜もいる女子グループのリーダーだ。

「あーしらもテニスやりたいんだけどいいよね」

「駄目だ。ここは戸塚がテニス部顧問から許可もらって使ってるから部外者は駄目だ」

「は? あんたも部外者じゃん? なら、あーしらもいいでしょ?」

「俺らは戸塚から協力を要求されて使ってるんだ。使いたきゃ顧問から許可取ってこい」

「は? なにわけのわかんないこといってんの? オシリスレッドの分際で……」

寮は関係ないだろ……てか、伊達にブルーの制服着てる女子のくせに……

「とにかく、テニスがやりたきゃ顧問から許可取ってこい」

「まあまあ、こういうのは皆でやった方が楽しいし、レッドもブルーも関係ないよ、皆でやろうよ」

「……何が皆でだよ『皆』って誰だよ、結局そういう生半可な気持ちでお前らみたいなトップカーストの連中が独占していくんだろが、もう一度言うがここは戸塚の特訓に付き合って使ってる。使いたきゃ顧問から許可取ってこい」

すると葉山は……

「じゃあ、勝負しようよ。戸塚君だって上手い人と練習した方が特訓になる。部外者同士で勝負して勝った方がテニスコートを使う。それならいいよね?」

「ダメに決まってんだろ? 俺らとお前らじゃコートの癖も土地勘も違うんだ。明らかに中等部からいるお前らオベリスクブルーの方が有利だろ。勝負申し込むならもっと平等なことにしろ」

すると葉山は……

「なら、テニスじゃなくてデュエルにしよう。君はこの間雪ノ下さんと引き分けた人だろ? その君と俺とのデュエルで決めよう。これなら平等だよね?」

たしかにそれなら平等だが……

「戸塚。本当に嫌ならお前が出ていけと言えばすむがどうする?」

戸塚は……

「ぼ、ぼくは……二人のデュエルに任せます」

「……だそうだ。デュエル・ディスク用意すっから待ってろ」

こうして、俺は、葉山とデュエルをすることになった。

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

デュエル・アカデミアのテニスコートにはなぜかデュエルの設備が揃っているため、俺達はテニスコートでデュエルを行うことになった。

『隼人ー、そんなヒキオなんざ、さっさと倒しちゃってー!』

『ヒキタニ君なんか瞬殺っしょー、マジぱないわー!』

外野がうるせぇな……とにかく……

 

「「デュエル!」」

 

1ターン目

比企谷八幡 LP4000 手札5

葉山隼人  LP4000 手札5

 

「俺の先攻、ドロー。俺は《ロンリーヒールーウルフ》を攻撃表示で召喚」

 

《ロンリーヒールーウルフ》

level 2

ATK 300 DEF 1000

効果モンスター

“このカードが自分フィールド上に攻撃表示で存在し、他に自分のモンスターが存在しないとき、1ターンに1度、このカードへの攻撃を無効にしてもよい。そうした場合、相手フィールド上のモンスター1体につき、相手モンスター全ての攻撃力を相手モンスターの数×500ポイントダウンする。”

 

『攻撃力300のザコ!』

『流石レッド。マジヤバイわー』

 

「……外野が五月蝿いんだが……」

「……すまない、おい! 静かにしろ!」

葉山の命令でなんとか静かになった。

「俺は、リバースカードを1枚セットして、ターンエンド……」

 

2ターン目

比企谷八幡 LP4000 手札4

フィールド

 ロンリーヒールーウルフ

 リバースカード1枚

葉山隼人  LP4000 手札5

 

「俺のターン、ドロー! 俺は、手札から魔法カード《コストダウン》を発動!」

 

《コストダウン》通常魔法

“手札を1枚捨てる。

自分の手札のモンスターは全て、このターンのエンドフェイズまでレベルを2まで下げる。”

 

「俺は、手札を1枚捨て、手札のレベル6の《エメラルド・ドラゴン》を召喚!」

 

《エメラルド・ドラゴン》

level 6

ATK 2400 DEF 1400

通常モンスター

 

「ほう、レアカード……」

「さらに俺は、魔法カード《早すぎた埋葬》を発動! ライフを800ポイント支払って《コストダウン》で墓地へ送った《アメジスト・ドラゴン》を特殊召喚!」

 

葉山隼人 LP4000→3200

 

《アメジスト・ドラゴン》

level 8

ATK 2800 DEF 2200

通常モンスター

 

「さらに手札から速攻魔法《金剛剣の復活》を発動!」

 

《金剛剣の復活》速攻魔法

“ドラゴン族モンスターが墓地から特殊召喚されたとき発動可能。

特殊召喚されたドラゴン族モンスター1体を生け贄に捧げ、デッキから《ダイヤモンド・ヘッド・ドラゴン》を1体、特殊召喚する。”

 

「その効果で《アメジスト・ドラゴン》を生け贄に《ダイヤモンド・ヘッド・ドラゴン》を特殊召喚!」

 

《ダイヤモンド・ヘッド・ドラゴン》

level 9

ATK ? DEF ?

“「金剛剣の復活」の効果でのみ、このカードは特殊召喚できる。

このカードの攻撃力、守備力は、生け贄に捧げたモンスターの攻撃力+1000ポイントの数値になる。”

 

「生け贄に捧げた《アメジスト・ドラゴン》の攻撃力は2800……つまり《ダイヤモンド・ヘッド・ドラゴン》の攻撃力は3800だ」

うげ、1ターンで攻撃力2400と3800かよ……

「バトル! 《エメラルド・ドラゴン》で《ロンリーヒールーウルフ》を攻撃!」

「《ロンリーヒールーウルフ》の効果発動、1ターンに1度、攻撃を無効にして、相手モンスターの攻撃力を相手モンスターの数×500ダウンする」

《エメラルド・ドラゴン》の攻撃は無効になり、葉山の2体のモンスターの攻撃力が1000ポイントダウンする。

 

エメラルド・ドラゴン ATK 2400→1400

ダイヤモンド・ヘッド・ドラゴン ATK3800→2800

 

「俺は続けて《ダイヤモンド・ヘッド・ドラゴン》で《ロンリーヒールーウルフ》を攻撃!」

 

「リバースカード、オープン。速攻魔法《違法使用の言い訳》」

 

《違法使用の言い訳》速攻魔法

“自分フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動する。

そのモンスターの『1ターンにX度(Xは数字)使用できる』効果を使用できる回数を1度だけ多くする。

このカードの対象となったモンスターの効果は次のターンから効果を使用できない。”

 

「この効果で《ロンリーヒールーウルフ》の効果をこのターン、もう一度使用。相手モンスターの攻撃を無効にして、相手モンスターの攻撃力を相手モンスターの数×500ポイントダウンする」

「くっ!」

葉山の2体のモンスターの攻撃力が再び1000ポイントダウンする。

 

エメラルド・ドラゴン ATK 1400→400

ダイヤモンド・ヘッド・ドラゴン ATK 2800→1800

 

「そして、次の俺のターンから《ロンリーヒールーウルフ》の効果は無効になる。まだ葉山のターンだが?」

「俺はリバースカードを1枚セットしてターンエンドだ」

 

3ターン目

比企谷八幡 LP4000 手札4

フィールド

 ロンリーヒールーウルフ[効果無効]

葉山隼人  LP3200 手札0

フィールド

 エメラルド・ドラゴン[攻撃力-2000]

 ダイヤモンド・ヘッド・ドラゴン[攻撃力-2000]

 リバースカード1枚




八幡対葉山。

葉山のデッキはドラゴンデッキ……葉山はパワーデッキなイメージがあったので……
漫画GXの万丈目みたいなデッキの予定ですが……

セブンスターズ編終わったら進級試験編か飛ばして春休み校外学習編かを迷っていますがどちらが見たいですか?

  • 進級試験編(結衣ちゃん大ピンチ)
  • 校外学習編(あの小学生登場)
  • どちらでもなく新学期(小町ちゃん現る)

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