やはり俺がデュエリストなのはまちがっている。

奉仕部編 １話

俺ガイル×遊戯王の悩んだ初期

パターン１　GXで十代と正反対
パターン２　5D'sで雪乃、八幡、結衣、隼人、いろはあたりでシグナー五人……
パターン３　ゼアルでNo.を持つもの……

と色々悩んだ結果、これになりました。

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受験日当日。

「まさか電車が遅れるとは……」

俺はデュエル・アカデミアの受験会場へ急いでいた。

俺は学科試験は３位で受験番号三番だが、実技試験に間に合わなければ意味がない。

俺は急いで走っていると――

「って！？」

――誰かとぶつかった……

「……す、すいません」

「ああ、こちらこそ」

なにやら、どっかで見たことあるような……

「？ 君はデュエル・アカデミアの受験生かい？」

「へ？ あ、はい」

「ラッキーカードだ。どうやらこいつが君の元へ行きたがっている」

その人は俺に一枚のカードを渡した。

（なんだ？ このカード……《クリボッチ》？）

そのあと、俺は試験会場へ向かった。

　……。

　…………。

　………………。

一年後。

“アカデミア生活を振り返って”

　オシリスレッド２年　比企谷 八幡

“青春とは嘘であり、悪である。

　青春を謳歌せし者共は常に自己と周囲を欺く。

　自らを取り巻く致命的な失敗をしてもそれすらも青春の証しとし、新たな一ページに刻むのだ。

　例をあげよう。デュエル中に自分が負けていてドローカードに全てをかけてドローしたカードが使うことが出来ないカードだったとして負けても「若気の至り」と開き直る。しかも負けた相手が相手が格下だと、イカサマだとかまぐれだとか抜かしたりする。逆に格上に負けても、デュエルは勝つためだけにするわけじゃないと言い出す。

　このデュエル・アカデミアのような優等生、一般生徒、劣等生の序列がハッキリしている学校だとそれも多い。

　彼らは青春の二文字のためならどんな一般的な解釈も社会的概念もねじ曲げて見せる。

　彼らにかかればどんな嘘も秘密も失敗さえも青春のためのスパイスでしかないのだ。

　つまり青春を謳歌していないものこそが真に正常と言える。

　結論を言おう。リア充爆発しろ。”

「なあ、比企谷。私が出した課題はなんだった？」

俺は今、デュエル・アカデミアの教員室に来て生活指導担当教員の平塚静教諭に質問されている。

「“アカデミア生活を振り返って”だったと思います」

「なのに何故君はこんななめた作文を提出している。これを読んだ君のところの寮長の大徳寺先生は困りきって『後はお願いしますのニャ』なんて言い出して来たんだぞ」

大徳寺先生……いくら面倒だからって、押し付けはよくないですよ……まあ、クロノス教諭にじゃなかっただけましか？ もしあの人ならオシリスレッドの俺は即退学かもだからな……

「言い訳くらいは聞いてやる。これはなんだ？」

「いや、俺はキチンと生活を振り返ってますよ。最近の若者はこんなもんじゃないですか？」

「こういう生活はかえりみるものだろう」

「なら、そう前置きして下さいよ」

「小僧、屁理屈を言うな」

「まあ、先生の年から見たら確かに小僧ですけど……」

その瞬間、俺の右頬を先生の拳がかすった。

「次は当てるぞ」

「すみませんでした……書き直してきます……」

「いや、私もそこまで怒っているわけじゃない」

その台詞はあきらかに怒っている人の台詞では？ 『怒らないから言ってごらん』的なあれだ。あれを言って本当に怒らなかったのはラーイエローの寮長の樺山先生だけだ。

「ついてきたまえ」

平塚先生はほぼ強引に、俺をある空き教室へ連れていった。

「雪ノ下、居るかね？」

「先生。ノックをしてください」

そこに居たのは、オベリスクブルー２年の雪ノ下雪乃だった。３年の丸藤亮にも匹敵するのではないかと噂の２年暫定最強のデュエリスト。ついでに学科成績も１位。それくらい有名な生徒だ。一部では『カイザー』と並びデュエル・アカデミアの女帝『エンプレス』なんて恥ずかしい二つ名もある。それがなんでここに？

「雪ノ下。こいつは見ての通りひねくれている。ここの部員にして更生してやってくれ」

「は？」

俺は間抜けな声が漏れた。

「君にはこの部での奉仕活動を命ずる。意見反論は認めん」

こうして、俺は雪ノ下雪乃が部長を勤める部活の部員にされたのだった。

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八幡のデッキはまだ秘密です。
ですが、ひねくれた戦略のデッキにする予定です。