落第騎士の英雄譚~規格外の騎士(アストリアル)~【凍結】   作:那珂之川

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タイトルと内容に乖離はないと思います。多分。

そして7000字オーバー。

どうしてこうなった(長さ的な意味で)


#19 種火にダイナマイト放り込んでるような有り様

エリスの“逆恨み”から模擬戦をする羽目となった翔。その彼女が約四年前に会っていた少女というのも驚きだったが、模擬戦をした理由絡みで傍から聞けば『痴話喧嘩』と言われても致し方の無い様相になっていた。こうなっては致し方なし、ということで翔が取った行動は

 

「ええ加減にせえ!!」

「あうっ!?」

 

家族―――とりわけ暴走気味の姉に対して使用する制裁手段を行使、エリスの頭上にチョップをかました。勿論かなり加減はしている。これには流石のエリスも頭を押さえて蹲った。流石に痛みで軽く泣きそうな表情になっているのは言うまでもないが、一向に引かないのならば実力行使しかないと察した。ここで妥協したらどの道()()()()()()()()()()()()であろうと翔自身が率直に感じるほどに。

 

「う~、カケルは酷いです……」

「暴走したのはそっちだろうに……まぁ、これで頭は冷えただろう?」

「むー……」

「睨んでも駄目だからな。」

「……しょうがないですね。」

 

自ら進んで罰を受けるという姿勢には流石の翔も内心ドン引きだった。彼の言葉に納得できないエリスは唸るような様相で翔を見つめる。まるで駄々をこねているようで可愛いと思ったが、気を引き締めた上で翔はピシャリと言い放った。その意思は固いと読み取ったのか、エリスは渋々納得してそれ以上の反論を止めた。ふと、エリスは彼と話す前に感じた美味しそうな匂いに気付く。

 

「あれ、そういえば……今朝とは違う匂いがしますが。」

「ああ、夕食だよ。お隣さんの分も含めてな。一輝の伐刀絶技は結構反動があって、その度に俺がフォローしてたんだが。ステラさんも疲労はしてるだろうし、その分も込みで多めに作ったのさ。」

「………」

「そうやって睨むのは勘弁してくれないかな……仕込み自体は今朝の内に終わらせたから、30分で追加分をどうにかしてただけだし。」

「あ、ご、ごめんなさい。」

「いや、まぁ、別にいいんだけれどね。」

 

模擬戦の原因が原因なだけに、エリスが翔を睨みたくなるのも気持ちは解らないでもないが、それはやめてほしいと翔が言うと、エリスは我に返ってバツが悪そうな表情を浮かべて謝り、それを見た翔は頬をポリポリ掻きつつ苦笑を零した。この分だと食事当番に関して分担するよりかはエリスに担当してもらったほうが後腐れ無くていいかもしれない……それは後々相談することとしつつ、翔は玄関に向かう。これにはエリスも首を傾げた。

 

「カケル、どこに行くんです?」

「隣の405号室。とりあえず夕食の事も込みで様子を見に行かないと思ってな。」

「私も行っていいですか?お姉ちゃんがトラブル起こしてないか気になるので。」

「別にいいよ。流石に今朝トラブル起こした手前、二度三度も起こしたくないのはステラさんだって同じだろうし。」

 

成り行きで二人は406号室の部屋の鍵を閉め、405号室に向かう。鍵を確認すると開いており、少なくとも一輝は戸締りをきちんとするタイプなので、ステラも戻ってきているのは想像に難くなかった。だがここで、翔は念のために異能で探知したのだが、部屋の中にいる二人の気配が“ほぼ一か所”に集まっていることに気付く。なかなか入らないことにエリスも不思議に思って翔に尋ねた。

 

「カケル?どうかしました?」

「……エリス、俺の能力は知ってるよな?」

「?ええ。」

「それで『間違えて着替えを覗かないように』探知したんだが、二人の気配がほぼ一か所になっていたんだ。」

「………さ、流石にお姉ちゃんでも初対面の男性にそのようなことはしないかと。」

「うん、俺もそう思いたいんだ。とりあえず、入れば解るか。」

「で、ですね……」

 

一応つかんだ情報をエリスに伝え、そこから連想できそうなことは彼女もほぼ同意見であった。とはいえ、初対面の異性に対してそのような行為に至ったら、皇女としてというか人としてどうかとは思いつつ、翔とエリスは静かに405号室の中に入る。そして部屋に上がった二人が見たものとは………

 

「………エリスさん、おたくの皇女様ってば、平民にセクハラして興奮しておりますよ。」

「………お恥ずかしい限りです。」

 

二段ベッドの上で眠っている一輝。その上に跨る様に乗っかっているステラ。一輝の服はめくり上げられており、そこにステラが手を置いている。おまけにステラは暑さに喘ぐ様な息遣いをしつつ身体が上下に揺れている。下から見上げる形なので詳細は不明にしろ、流石に“事中”と言うことではないと思いたい………切実に。これを見た翔はジト目でその光景を見つめ、エリスは身内の恥ずかしさのあまり頬を紅く染めつつ言葉を返した。

 

「ステラさん、何やってるの?」

「―――――きゃあああああああああ!?きゃふん!?」

 

すると一輝が目を覚ましたようで、彼の問いかけに対してステラは絶叫を上げつつ急に立ち上がった。……だが、そこは床の上ならまだしも二段ベッドの上。ともなれば天井は低いので、当然ステラの後頭部が天井にクリーンヒットする。そしてその反動でベッドから床に顔面墜落。

 

「だ、大丈夫!?ステラさん!?って、翔にエリスさん!?」

「大丈夫よ、床にトマトジュース零しただけだから!!って、なんでここにエリスがいるの!?」

「それお前のトマトジュースやろうが!?」

「思いっきり血が出てるのにそれは大丈夫じゃないよ!?お姉ちゃん、ちょっとじっとしてて!」

 

そこからステラに対する三人の対応は早かった。翔は床にぶちまけられた“トマトジュース”を綺麗に片づけ、エリスが自らの能力でステラの額を止血し、そこに救急箱を持ってきた一輝が絆創膏をステラの額に貼った。流石にエリス自身も疲労が残っているので、止血するぐらいが限界だった。それほどまでに彼女の伐刀絶技は絶大なのだとうかがい知ることができる。

 

 

「その、三人ともありがとう……そういえば、エリス達の模擬戦はどうなったのよ?」

「恥ずかしながら負けちゃいましたよ、お姉ちゃん。」

「ええっ!?アンタEランクよね!?……って、イッキに負けたアタシが言えた台詞じゃないか。」

「あはは……エリスさんも十分凄かったけれどね。そっちはもう決着したのかい?」

「一応な。無理矢理どうにかしたという方が正しいけど。」

 

ここにいる四人の中で翔とエリスの模擬戦の結果を知らないステラは、エリスから放たれた言葉に驚きつつもそれを自分が言う権利などないと呟き、これには一輝が苦笑を零した。そしてステラは理事長の言った意味がようやく理解できた。一輝にしても翔にしても、ステラやエリスとは真逆の意味で“並ぶ者がいない”ということを。

 

「無理矢理って……エリス、コイツになにかされたの?」

「あはは……実は、お姉ちゃんなら知ってるけど『私の留学した理由』の半分が叶っちゃって……」

「……ひょっとしてアンタ、四年前にエリスを助けた人なの?」

「ああ。さしもの俺自身もまさかこの学園で再会するとは夢にも思わなかったけれど。」

 

エリスの言葉にステラが翔に問いかけ、翔はその証拠である指輪をステラに見せる。実はこの指輪、ヴァーミリオン皇国の皇女が未来の殿方に渡すための『婚約指輪』であり、そのデザインは各々異なるらしい。尚、ステラもそれを持っており、留学に合わせてその指輪を持ってきているとのことだ。なので、エリスの指輪の事を知っているステラから確証が取れたことで改めて現実となってしまったのであった。

 

「でも、あれだけの実力を持っているのならエリスに勝ったというのも間違いなさそうね。……エリスを泣かしたら承知しないんだからね?」

「それは解ってるよ。まぁ、それはさておいて……一輝、俺らは夕食の事も含めてここに来たんだが、お前とステラさんのルームメイト云々はまだ決着してないんだろ?」

「ご明察かな。にしても、翔がステラさんやエリスさんと顔見知りだったのには驚いたよ」

「面識がある程度のものでしかないけど」

 

先程まで一輝が眠っていたことを鑑みれば、一輝とステラのことはまだ決着していないのは明らかであった。そこからステラは一輝に理事長である黒乃から一輝に関わる事情とそれに付随する形で翔の事情も聞いたことを話し、これには一輝のみならず翔も頭を抱えた。何せ、事情が異なるとはいえ『黒鉄本家からの干渉』を受けたことは事実なのだから。

 

とりあえず一輝は話した。自分が今まで過ごしてきた“黒鉄本家での扱い”。家を抜け出したものの、途中で吹雪に見舞われて力尽きそうになったこと。その時出会ったカイゼル髭を蓄えた人物―――<サムライ・リョーマ>こと一輝の曽祖父、黒鉄龍馬(くろがね りょうま)に命を救われたこと。その時の彼の言葉『自分が弱いってことが悔しいか?なら、その悔しさを捨てるな。そいつはお前自身がまだ諦めてない証拠だ。“自分”って奴をな』によって魔導騎士を目指そうと決意したこと。

 

『いいか?お前が大人になった時、お前の周りにいるような“くだらない考えに拘る大人”みたいになるんじゃない。お前にとってそいつらはいい“反面教師”になるだろう。そいつらほど才能がないと言われた奴の気持ちなんてわかるわけがない。ましてや、分相応という言葉で自らを枠にはめるような大人にもなるな。そんなことなど歯牙にもかけないでっかい大人を目指せ。人間はな、()()()()気持ちさえあればなんだってできる。何たって、翼すらないのに月まで行った生き物なんだからな』

 

翼が無くても空を飛ぶことが出来た。鰓呼吸や水圧に耐えられる能力がなくとも深海の世界に行くことが出来た。身体の構造が異なるとはいえ、速く走る動物よりも更に速く走ることが出来た―――何に対しても諦めないという気持ち。その言葉は今も一輝の中でしっかりと記憶に残っている。一言一句違うことなくはっきりと。彼の様な人間を目指すために、七星剣王を目指すということも。

そして……黒鉄家との縁を断ったにもかかわらず、この学園における一輝に対する仕打ちの数々。それはルームメイトでもあった翔も同様に向けられたこと。

 

「か、過酷な人生送ってるのね。というか、アンタの方も相当被害を受けてるのにへこたれないわね?」

「葛城翔だよ。翔でいいけどね、ステラさん。そんな噂どうこう言ってる奴の方が器が知れるって奴かな。いざとなったらそいつらの不祥事ネットにばら撒いて社会的に抹殺する予定だったけど、理事長が予定よりも早く着任したからその必要はなくなった」

「………聞かなかったことにしておくわね。それと、アタシの事は呼び捨てでいいわよ。エリスの恩人なわけだし。言葉遣いもタメ口で構わないわ」

「解ったよ、ステラ」

 

翔がサラッと言い放った言葉に、ステラは『転んでもただでは起きない上に末恐ろしい』という印象を抱いて冷や汗が流れ、流石にそれ以上触れると火傷を負いそうなので追及を止めつつ、翔に対して呼び方や言葉遣いの事を許すと、これには翔も同意した。

 

「一つ言えるのは、ここにいる四人が四人とも負けず嫌いだってことかな。一輝は無論だけれど、ステラもエリスも他の人が『無理だ、諦めろ』と言われて納得できるか?」

「当然だよ。才能がないとか言われても、やらなきゃ気が済まないのは翔が一番知ってるでしょ?」

「納得しませんよ、そんなこと。逆に達成して見返してあげますよ」

「当然じゃない。たとえ大やけどしたって諦めるもんですか!」

 

分相応というのは結構なことだ。だが、机上の計算とか外からの印象で『無理』とか『諦める』という言葉に対して、翔自身も含めてそんなの言われただけで()()()()()()()()()()()。その人たちが自分たちの何を知っているのかと……能力評価というデータだけで一体何が理解できるのかと。そんなもの、言葉通り“やってみなくちゃわからない”ことならばなおさらだ。そのやり取りにステラは両手を伸ばすように上げた。

 

「はぁ、アタシ自身が枠にはめる人を嫌っておきながら、アタシ自身がアンタの事をちゃんと見ようともしていなかった。半端な気持ちで挑んだら、アタシ以上の負けず嫌いに勝てるはずなんてないものね。アタシの完敗よ、イッキ」

 

どうやら、理事長の言葉と一輝の言葉(+翔の言葉)で納得できる答えを得たようだ。ステラの目の前にいる黒鉄一輝という存在は強い。それは、エリスにとっての葛城翔という存在と同じように……背中を追いかけていけば、自分自身も強くなれるのだという確証みたいな気持ちが湧き上がる。となれば残るはルームメイトになるにあたっての決め事を一輝が決める形となるのだが……一輝はそこにいる他の三人が忘れていたことに触れる発言を投げかける。

 

「ステラさんが納得してくれたところで―――この模擬戦に関しては僕の勝ちってことで、異論はないよね?」

「ええ、勿論よ。アタシとて自らの負けを認めないほど往生際は悪くないわよ」

「じゃあ、ステラさんは()()()()ってことでいいんだよね?」

「………へっ?」

「……………あっ」

「ええっ!?一体何を約束したんですか、お姉ちゃん!?」

 

一輝の言った突拍子もない結論に対し、ステラは鳩が豆鉄砲を食らったかのように目を丸くした。そしてそれを傍から聞いていた翔は模擬戦前の会話の流れを思い出して頭を抱え、エリスは驚愕の表情を浮かべてステラに問い詰めるような口調で言い放つ。そう、ステラは模擬戦前『賭けるのは部屋のルールなんてもの』じゃなく

 

「ほら、模擬戦前にステラさんが言いだして約束したじゃないか。『勝った方は負けた方に一生服従。どんな命令にも従う』って」

「………………~~~~~~~~ッッッッッ!?!?」

 

そう、ステラ本人は確かにそう言っていた。もうちょっとひどい表現もあったが、その辺りは伏せる優しさを見せる一輝。その一方ステラはというと……表情が沸騰するかのごとく真っ赤になったと思いきや、それを通り越して蒼白となっていた。まあ、模擬戦に負けたこともそうだが、一輝絡みの事をいろいろ詰め込まれたら忘れていても何ら不思議ではない。

 

(すっかり忘れてた……確か俺とエリスも二人の約束事と『同じ条件』で勝負したんだった!!)

 

だが、その約束事は一輝とステラの模擬戦()()()()()()。“同様の条件”という形で翔とエリスも模擬戦を戦い、翔が勝利を収めている。つまり、一輝の言うことを同じように適用するとなると、エリスが()()()()()()()ということだ。先程のあの状態でも厄介だったというのに、そこにガソリンぶちまけての大炎上不可避状態。翔は恐る恐るエリスの方を見やると、

 

「そ、その、優しく扱ってください。ご主人様」

「何で怯えてるんだよ……アンタは俺が何をすると思ってるのか、事細かく聞きたいんですが?」

「そ、それ、それは、その…えーと……ご主人様のえっち」

「ご主人様はやめーや。ていっ」

「ひゃわっ!?」

 

翔の問いかけに表情を真っ赤にして呟くエリスに、翔はジト目でエリスの頭に軽めのチョップをくらわす。女の子に慕われること自体悪くはないが、こんな半ば押しかけの様な形で“皇族が下僕”になったという事実なんて非現実を通り越した何かだろう。そんなものは『No thank you(結構です)』と言いたい。というか、それをあっさり受け入れてしまうエリス自身にも問題ありなのだが。一輝とステラの方に視線を移すと、満面の笑みを浮かべた一輝に対し、慌てふためくステラ。我が親友ながら一輝のその表情がゲスいと思ってしまった翔だった。

 

「言うこと聞いてくれるんだよね?な・ん・で・も・?」

「な、なあななっ、何でもはダメよ!ダメだからね!!」

「まぁ、ステラさんがどうしてもって言うんなら仕方ないんだけれどね。あ~あ、ヴァーミリオンの皇族は自分から言った約束も守ってくれないのかぁ」

「ダメだよ、お姉ちゃん。お母様やお姉様も言ってたでしょ?『自分のした発言に責任を持つことを曲げてはならない』って」

「って、アンタはあっさり受け入れすぎでしょうが!?カケル、どうにかしなさいよ!」

「俺だってどうにかしてえよ!寧ろ頼みたい側だよ!!」

「~~~~~~わかったわよ!もうこうなったら、メイドでも下僕でも犬にでもなってやろうじゃないの!!え、えっちな命令きかせればいいじゃない!!変態!バカ!だいっきらい!!」

「「「逆ギレ!?」」」

 

この時、ステラ・ヴァーミリオンは思った。妹の恩人である葛城翔とどこかしら通ずるものがあるのだと。そして、彼とは何だかんだでいい“親友”になるかもしれないと心の中で感じた。それはともかくとして、自分自身をあっさりと賭けにしてしまうことに一輝はよろしくないと思いつつ釘をさすためちょっとした意地悪をしたのが逆効果だったようだ。

 

「じゃあ、命令なんだけれど………ステラさん、僕のルームメイトになってほしい。ステラさんともっと仲良くなりたいなって思って」

「な、仲良くって、未婚の女性に対して、平然とそんなことを言うだなんて……ホント、デリカシーないんだから……」

「(脈あり、か?)」

「(その可能性はあるかと思いますよ。お城では箱入り娘のように扱われてましたから)」

 

一輝の言葉に対してしどろもどろな様子のステラ。これを見た翔は小声でエリスに問いかけると、その可能性はあると小声で返した。…まぁ、かく言う翔自身も人の事をどうこう言えた状況ではないのだが。結論としては、互いに呼び捨てにするということで決着を見る形となった。ルームメイト絡みの件についてようやく落着したところで、

 

「っと、そういえばエリスさんにはちゃんと自己紹介してなかったね。改めてよろしく、エリスさん」

「私も呼び捨てで構いませんよ。よろしくお願いします、イッキ」

「こちらこそよろしく、エリス」

「はぁ……にしても、世間って狭いわね。カケル」

「まぁ、その気持ちは理解できるけどな。―――とりあえず、一輝。夕食に関しては多めに作っておいたから、今日はうちの部屋でちょっとした歓迎会も兼ねることにしよう」

「はは、いつもゴメンね」

 

 

この四人はまだ知らない。この戦いの動画がインターネットにアップされ、掲示板では二人の天才騎士に打ち勝った無名の二人の騎士の話題で持ちきりであった。必要最低限の能力を特化させた騎士と規格外の雷を振るう騎士の存在は、少なからず彼らを表舞台へと導く。

 

 

―――<落第騎士(ワーストワン)>黒鉄 一輝

 

 

―――<道化の騎士(ザ・フール)>葛城 翔

 

 

―――<紅蓮の皇女>ステラ・ヴァーミリオン

 

 

―――<微笑の皇女>エリス・ヴァーミリオン

 

 

この四人は破軍学園に新たな風を巻き起こす中心となるが、それはまだ先の話である。

 




文字数5000ぐらいだろうと高を括った結果がコレだよ、ちくせう。

さて、選抜戦編もジリジリ近づいておりますが、主人公の二つ名思案中。折角なので、ステラとエリスも各々の異能に合わせた二つ名に仕上げる予定です。

一輝はあれ以上にどう弄れと……まぁ、(出来る限り逸脱しない)強化案は考えております。なので読み方は変えずに漢字の方を変えるやもしれません(こっちの予定は未定)

改めて原作を見直したところ、魔力制御は“魔力消費削減”の度合い、『迷彩』という技術の行使可能という記述がありました。考え方自体は大方間違ってないので、本作の設定+原作からいいとこどりという解釈で進めていきます。

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