学戦都市アスタリスク-Call your name- 作:フォールティア
・八十崎晶
二度の決闘と一度のアクシデントを通して、綺凛とタッグを組むことになった。
二度目の綺凛との決闘で初めて自分の能力の一部を解放した。
綺凛との決闘に勝ったことで序列外から一気に序列一位へと繰り上がったが、本人はランキングなど当てにならないとあまり興味はない様子。
現在《冒頭の十二人》に与えられる二つ名をクローディアが鋭意考案中とのこと。
《拘束術式》
綾斗の姉、天霧遥によって晶の左目に施された能力リミッター。
晶の、『周囲の万応素を星辰力に変換して貯蔵し、解放する』体質を抑える働きを持つ。
彼自身の肉体が能力に追い付いておらず、暴走の危険を考慮して十年前に拘束が行われた。
リミッターが解除されると左目の色が翡翠に変わる。綾斗のリミッターとは違い、任意での解放ではなく、特定の条件をクリアした場合にのみ解放が可能になる。
《刃車(ハグルマ)》
PSO2における、カタナギアと呼ばれるスキル。
剣気を高めた状態で相手にカウンターを当てた場合でのみ発動可能。第一拘束解除状態。
限定的に解放された体内の余剰星辰力をブースターとして使うことが可能となる。
これによって各技の威力の増加、回避率の大幅上昇といったことが出来るが、時間制限があり、最大で一分が活動限界となっている。
《八十崎流抜刀術・壱刀ノ型 禍返(マガツガエシ)》
PSO2における、カウンターエッジ。
八十崎流抜刀術の初歩にして真髄。これを体得できなければ破門するとさえ言われている。
相手の攻撃を弾くように鞘で防御し、その勢いを活かして返しの一撃を抜き放つ技。相手の力量次第ではこの技を使った時点で勝利を決することが出来る。
極めれば斬撃を『飛ばす』ことすら可能とは曾祖父の談。
本編中、《刃車》の発動キーとして綺凛との決闘で使われた。
・刀藤綺凛
Code2本編ないで晶と決闘を繰り広げた、星導館学園序列一位。
二つ名は《疾風刃雷》。
小柄な体躯と軽い身のこなしにより二つ名通りの素早い攻撃を得意とする。
二度目の晶との決闘に負けたことで《冒頭の十二人》より外れるも、本人は気にしていない様子。
普段の性格は大人しく控え目で、小動物的な雰囲気だが、一度戦闘に入ると冷静かつ的確な思考へと早変わりする。
刀藤鋼一郎の傀儡として星導館学園に入学。自分の願いのためにと言い聞かせ鋼一郎に従っていたが、晶に諭されて、決闘の後に鋼一郎と離別する。
後に晶にタッグを申し込み、共に《鳳凰星武祭》を目指すことになった。
晶に対しては兄のような存在として見ているらしい。
《千羽切》
センバキリ。
綺凛の持つ得物にして愛刀。近未来的な意匠こそあるものの、歴とした実体刀である。
煌式武装と真正面から打ち合えるだけの強度をもちながら、鋭い切れ味を持つ。
《連鶴》
レンヅル。
多くの使用者が存在する刀藤流剣術にて扱えるものが限りなく少ない一つの"極致"。
折り紙で鶴を折るようにも見えることからその名が付いた。
『型を連続で放つ』という技だが、その精度、速さ、何よりも隙がほぼ皆無である。
同じ近距離で戦う者にとっては文字通りの"最悪の一手"。
晶でさえ、『刃車を起動していなかった場合、負けていた確率が跳ね上がっていた』と後に語る。
・刀藤鋼一郎
基本的な面は原作と同じで、《星脈世代》を嫌っている。
綺凛の叔父にあたる。自身の目的の為に綺凛を利用していたが、転落事件の後に反目されて憤慨していた所、晶から説得を受けて決闘を観戦。
楽しげに闘う綺凛を見て何かを悟ったのか、試合後に『好きにしろ』と言い残して立ち去った。
・楠木リスティ
晶を《鳳凰星武祭》でのパートナーに誘おうとしたが悉く間が悪く、あえなく綺凛と組まれてしまい、現在パートナーを探している。
《ナックル&ジェットブーツ》
リスティ独自の戦闘法。
PSO2においての、二つの武器種を同時装備している。
ジェットブーツの機動力とナックルの爆発的な火力と聞こえは良いが、双方の基本的な戦闘スタイルの違いからかなり癖の強いものとなっている。
銀河製手甲型煌式武装〔ディオエイヴィント〕。同じく脚甲型煌式武装〔ラムダラウンジブル〕を装備して荒々しく攻撃する様は二つ名である《凶拳絶脚》に相応しいと言える。
・エルネスタ・キューネ
アルルカント・アカデミー所属。
アカデミー内に多数ある派閥の中で擬形体開発を主とした《彫刻派(ピュグマリオン)》の筆頭を務める。
見た目や言動こそ天真爛漫ではあるが、その内面は底知れない。
晶をして狸と称し、警戒する人物である。
・カミラ・レパート
アルルカント・アカデミー所属。
煌式武装等、武装の開発を主とした最大派閥《獅子派(フロヴィナス)》筆頭。
冷静で自分の意見をハッキリと言うクールな人柄だが、エルネスタに振り回されがちな苦労人。