骸骨と共にぼっちが行く   作:チェリオ

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 前回のあらすじ
 功を焦った貴族や王族が勝手な突撃をして中央軍は撤退。士気はだだ下がり。その中アルカードは指揮権をレエブン候より譲り受ける。

 


第112話 「王国と帝国の戦:中篇」

 ルークと偽名を名乗っているニグンは戦場から離れた位置で王国側の本陣の方を睨むように見つめていた。近くにはニグンと同じく白いローブとマントで素性を隠している者達が居た。その者達は乾燥した藁を積み上げたり、地面に文字を書き込んだ札を貼っていく作業で大忙しにあちらこちらを奔走していた。

 この時、ニグンはアルカード領から近くの街まで移動してからマーレの魔法で転移してもらい、顔はばれては不味い為に石の仮面を被っている。

 

 「作業を急げよ。命を受けた時に出来ませんなどと言うようなことが無いようにな」

 

 急かす事を作業している者に告げるが顔は動かさない。

 突如、向いている方向の上空にファイアヤーボールが三発ほど放たれる。

 

 「…赤球三発……戦闘開始か!!総員作戦を開始するぞ!!」

 

 命令を耳にすると身を包んだ者は藁から離れて距離を取る。近くに誰も居なくなった藁に近付きニグンは懐に仕舞ってあった札を投げつける。

 

 「灰は灰に。塵は塵に。吸血殺しの紅十字!!」

 

 叫ぶと同時に集められた藁を炎上させながら3メートルほどの炎の人型であるレベル25のイフリートを呼び出した。それにより発生した煙をイフリートと身元を隠している連中が風の魔法を用いて流れて行く方向を誘導する。

 

 「これで我らが主からの命は完遂した。ナンバーズ各員はナザリックに帰投せよ」

 「「「「ハッ!!」」」」

 

 ナザリックより連れて来られた元陽光聖典メンバーは撤退を開始する。もちろん囮としてナザリック(偽)に帰還するのだがね。アインズからぼっちにワールドアイテムを使用した者やナザリックに監視の目を向けているものに対しての囮(ぼっちは現在地からアウラが作ったナザリック(偽)まで行かされる事しか理解してない。理由も気にしてない)として使う事を条件にナザリックから出す事を許可したのだ。

 

 「命は果たしましたよ。ぼっち様」

 

 仮面を被りなおして待機させていた馬に跨り、転移して貰ったエ・ランテル近くの小屋へと向かう。 

 空に飛ばされたファイアーボールの合図を受け取ったのはニグン達だけではなかった。

 今や最前線に配置されていた部隊が敗走を開始した為に後方に備えていた部隊が最前線の部隊へと変わった。

 戦前にアルカードより受け取った朱槍を握り締めたクライムはゴクリと喉を鳴らす。

 本当にあの策が成功するのか?失敗すれば一瞬にてこの部隊は壊滅する。

 ラナー王女は大丈夫なのか?それは大丈夫だ。ラナー様は本陣に居るし、そこにはアルカード伯も待機している。万が一に本陣が攻められてもあの方ならすんなりと打ち払ってくれる。

 頭に浮かんでくる疑問と葛藤しているクライムの肩をブレインが軽く叩いた。

 

 「しっかりしろよ部隊長。指揮官がそうだと皆が不安がるだろう」

 「ブレインさん…」

 「と、言ってもここに居る連中はこんな状況でも領主様の為にって突っ込みそうなぐらい士気は高いがな」

 「ええ、本当にアルカード伯を信じていらっしゃるんですね」

 「何か考えているようならそんなもん今は捨てちまえ。ただただ愛しの王女様にカッコいい所を見せつけてやれ」

 「なぁ!?ななななな、何を言ってるんですか///」

 「気付かないとでも思ってたのか?多分伯爵も王女さんも気付いてるぞ」

 「―っ!?」

 「そんなに驚く前に指示を出せよ。合図送られてんぜ」

 

 言われてから気付いた合図に覚悟を決める。あの策が上手くいかなければ全滅。ならば成功させれるように全力で挑むのみ。

 

 「皆さん準備を!!」

 

 意気の良い返事をした義足や義手の兵士から老人まで準備をする準備をする。まだだ…作戦通りならもうすぐ来るはずなのだから。

 

 「さぁて…殺しますかぁ♪」

 

 多くの兵士と共に並んでいるピトーは嗤う。これから行なうイカレタ作戦に心躍らせながら。

 

 

 

 ~バイアside~

 

 帝国左翼に配置された第7騎士小隊副隊長のバイアは大きなため息を付いた。

 これが初の実戦と言う事で緊張しながらも活き様様で配置に付いたのだが戦闘が行なわれているのは中央の部隊ばかりで第7小隊は左翼後方で王国に睨みを利かせるだけ。初陣を飾った新兵としては拍子抜けもいいとこでため息すら出るだろう。

 

 「…私達も参加したいですね」

 

 第7騎士隊長であるカストル・トレミーに声をかけるがいつも通り冷たい眼差しを返してくるだけで喋ってはくれない。そもそも通常で殺気を放っているカストルに声をかける者もバイア以外には皇帝陛下と四騎士しか居ないのだが。

 

 「中央の部隊だったら手柄も立てれたのに…」

 

 素人目に見てもこの戦争は帝国の勝利だろう。数の多い王国の突撃には驚いたがすでに中央の部隊により壊滅状態へと追い込まれている。もし中央に配属されていれば何人の貴族を討ち取れていた事か。

 

 「…くだらん」

 

 入隊して初めて声を聞いた者も多く、隊長が呟いた事に隊員が騒がしくなった。

 

 「まぁ…カストル隊長はそうでしょうけど」

 「そうではない。貴様では死んでいただろう」

 「むっ。確かに私はそれほど強くはないですけどそこまで言う事はないでしょう」

 「…貴様は阿呆か?」

 「はい?」

 「理解出来てないなら良い」

 

 久しぶりに開いた口を閉じて正面を睨みつけているカストル同様正面に視線を向けると霧、もしくは煙らしき靄が中央の帝国騎士と王国兵士の間に流れてきた。

 

 

 

 靄がとある部隊を包み隠す。それにより帝国騎士は進軍を中止する。カッツェ平野で発生する霧や靄にはアンデットが居たりするのだ。だから進軍を止めた。下手に突き進んでアンデットとの戦闘は誰だって避けたい。

 靄の中から声がする…

 

 「ぎゃああああ!!止め、止めてくれえええ!!」

 

 悲痛な叫び声が帝国騎士の足を完全に止める。しかもそれだけではない。

 

 「痛い!痛い痛い!!イタイイタイイタイ…」

 「腕がぁああ!!俺の腕がああ!!」

 「止め!助け…」

 「前が…前が見えない」

 「逃げろ!殺されるぞ」

 

 足が止まる所かゆっくりと後ろに下がって行く。

 あの靄の中で何かが起きている。自分達が想像したくないものが起きている。見ていない。確認していない。しかし直感が言っている。ヤバイと。恐怖の色が心を蝕んで行く。

 段々と靄が晴れて視界がはっきりとして行く。

 靄が出る前にはなかった簡易的な柵。

 そこら中で長い槍に串刺しにされて高らかに掲げられて行く帝国騎士。

 現れた300ものスケルトンの群れと共に並ぶ王国兵士達。

 刺々しい鎧と大柄の身体を見せ付ける10体は居るデスナイト…

 手が震え、瞬きも出来ず、ただただ目の前の現実を理解しようと頭を働かす騎士達は彼らが放った咆哮を聞くと同時に武器や防具を捨ててまで走り出した。

 

 

 

 ~ラナーside~

 

 ただ慌てふためき二万以上の騎士達が我先にと逃げ惑う姿は両本陣から見えていた。

 本陣よりその光景を見ていたラナーは驚いていた。 

 

 「アインズ・ウール・ゴウンと手を結んでいたのですね」

 

 用意周到と言うかそのような手を持っていたなら最初から使って欲しかったのと、アルカード伯らしからぬ手でもあった為にその声色には多少落胆の色が含まれていた。

 

 「…はい?」

 

 対して返ってきたのは間の抜けたような返事だった。総指揮をレエブン候より受け取ってから仮面を外しており、「何言ってんだお前」的な呆れたような表情をされた。

 

 「レエブン候」

 「何でしょうか?」

 「正面の敵は我が部隊で抑えるから今の間に後方まで下がった部隊の隊列を整えさせて」

 「分かりましたが…あのアンデット達はこちらを攻撃してきませんかね?」

 

 それは前線の兵士だけでなくすべての兵士とここに集まっている貴族が思っていることだアンデットは生きるものに対して強い憎しみを持って襲ってくる。何時襲われるか分からない相手に信頼して背を任せることは誰も出来ないだろう。

 アルカード伯は視線をチェス盤に戻して次の一手を打つ。

 

 「あれはアンデットではないですよ」

 

 微笑みながら呟くと先ほどファイヤーボールを放った金髪の少女が脇に立ち戦場を見つめていた。

 アンデットではない?

 その意味をラナーはよく見ることで理解した。それと同時にクライムが危険な事も…

 

 

 

 ~中央帝国騎士~

 

 馬に跨りながら味方が撤退してくる様子を睨みつける第四騎士団隊長は忌々しげに睨みつける。背を向けた自軍に対して200もの矢が降り注ぐ。

 

 「た、隊長!!ここは撤退しましょう!!」

 「戯けが!!貴様らの目は節穴か!!」

 

 何故気付かんと叫ぶ彼の目にはアンデットなど映ってなかった。

 帝国の鎧に似せた武具を案山子に突き刺して掲げている槍にはりぼてのデスナイト、身体に骸骨のペイントをしている老兵に背中から横へと伸びている棒の左右にかけられた多分動物の骨で作られたらしきスケルトンモドキ。

 つまりは子供だましである。

 敵の指揮官は人間の心情とこの地を良く理解している。靄が出ればアンデットを警戒して我らの足を止める事も、帝国軍が最近カッツァ平野で一体のデスナイトに騎士の部隊が壊滅寸前に追い込まれデスナイトと言うモンスターに恐怖の念を持っていることも承知していたのだろう。それだけでなく靄が出てきた事により不安を抱いた兵士に対して悲鳴などを上げる事で不安から恐怖へ変えて伝染させやがった。

 しかしそれは最前線に居た兵士だけで少し離れた部隊には関係なかった。声も届いてない為に恐怖を伝染されることはなかった。おかげでこうも敵の意図を分かったのだが。

 

 「相手は心理を読めても戦場を理解してないらしいな」

 

 確かに200もの矢が降り注ぐことは怖いがこちらは4万も居る大軍勢。柵を持って来ていたらしいが急増のにわか柵など数で何とかなる。

 離れた位置に並ぶ第八騎士団と視線を合わせて指揮棒を振るい前進を指示する。

 

 「何をしておるか!!」

 

 後ろからの叫び声で振り返るとそこにはナザミ・エネックを連れて焦った表情をしたバジウッド・ペシュメルが立っていた。

 

 「とっとと兵を下がらせろ!!」

 

 意味を理解できずに正面へ視界を戻すと理解できなかった意味を理解した。

 我先に逃げ出した騎士達と前進を開始した騎士達がそれぞれの進行の邪魔をして渋滞が起こっていた。そこに絶え間なく矢の雨が降り続ける。

 自分の失策に苛立つものの進撃を開始した騎士達までもが撤退を開始した事に疑問を覚えた。

 

 「引くな!そのまま押し切らんか!!」

 

 指示を無視して下がる騎士のひとりの前に槍を向けて立ち止まらせる。

 

 「何故引くか?それでも帝国騎士の一人か!!」

 「頼みます引かせてください。こんな所で死にたくねぇ」

 「あのアンデットは偽者だ。本物のデスナイトではないわ!!」

 「そうじゃねえんだ。早く洗わねえと」

 

 騎士が指差した所には一本の矢が刺さっていた。血の臭い以外の異臭が鼻についた。

 

 「まさかあいつら…」

 

 矢に仕込まれたものに気付いたのと同時に叫び声と共に敵が突っ込んできた。先頭は白銀の鎧で身を固め、朱槍を構えた騎馬に跨る少年。その横をひとりの男が駆けていた。

 

 

 

 ~クライムside~

 

 「放てええ!!」

 

 朱槍を敵に向けて矢を射る事を指示するクライムは高揚感を隠せないでいた。

 アルカード伯爵の指示はこうだ。

 赤球が三発上がったら靄が部隊を隠す→靄で隠れたら持って行っている荷馬車からはりぼてのデスナイトは設置して骸骨のペイントをしている老人は服を脱いでスケルトンに見せかけた骨の人形を左右にセットする→荷馬車に残っている柵を取り出して荷馬車も柵と一緒に並べて柵を作り上げる→悲痛な叫びを上げる。

 これが指示された第一段階だった。まさかこうも上手くいくとは思わなかった。

 矢を放った兵士が後ろに置いてある黒茶色の液体が入った桶に次の矢の先を濡らして構える。

 

 「放てえええ!!」

 

 放たれた矢が帝国騎士に突き刺さっていく。別に致命傷じゃなくて良い。塗った物に気付いた騎士が撤退すれば良いのだから。

 先ほど矢尻に塗っている物は人間や動物の排泄物。つまりは糞である。これを塗る意味は大きい。矢は血肉を裂き肉体内部へと刺さる。そこに汚物である糞が侵入すると中にある破傷風菌が入り込み破傷風になってしまう。すぐに洗い流すぐらいしか予防薬や対応策はなく、騎士として教育を受けた帝国騎士が知らないはずもなく危険性にすぐに気付く。

 たかが200人の弓兵が万単位の騎士相手にやり合っているのだ。興奮しないほうがおかしいだろう。

 

 「すげえなこりゃあ」

 「はい、伯爵の言ったとおりになりましたね」

 「ってことはそろそろだな」

 

 刀の柄に手を乗せた状態で呟いたブレインの言う通りに言われていた事が起こった。

 気付いた騎士と撤退する騎士が双方の邪魔をして渋滞が起こる。そこでもう三射ほどしてクライムは朱槍を高らかに掲げる。

 

 「では、これより敵に突っ込みます」

 「深追いはするなよ!!相手が押し返そうとしたら引けよ!!」

 

 勢い良く返事する彼らに背を向けて飛び出す。馬を駆けさせて先頭のまま騎士を朱槍で切り裂く。この朱槍はアルカード候より戦前に渡された一品でステータス向上のスキルは無いものの切れ味はそこそこらしい。

 騙されたと思った。騎士の剣を弾いて首元へと突き刺そうと思っていた一撃はバターを剣で切るように剣も鎧も巻き込み相手を切り裂いた。

 

 「なんて槍ですか…」

 

 驚きの言葉を呟いている内にブレインが先へと跳び出す。

 

 「俺はブレイン。ブレイン・アングラウスだ!俺と戦おうって骨のある奴はいねえのか!!」

 

 動いたのは騎士隊長らしき馬に跨った男だった。槍を構えて突っ込んできたがあっけなく槍先を切られ、そのまま首筋を切り裂いた。首筋より血が噴出し、騎士は地面に転がった。それを見た騎士達が引いて行く。

 

 

 

 ~ジルクニフside~

 

 「意外にやるな…」

 

 優勢だった中央が500にも満たない部隊に撤退させられるなど考えてもいなかった。現場に居た騎士から話を聞く度に笑みが漏れてしまう。

 こちらの情報を調べ、心理戦を仕掛け、簡易的に出来る柵に仕掛けを施した矢尻、攻めては下がる戦術。おかげで中央を一旦下げねばならない。士気を回復させ隊列を組ますだけでもかなりの時間を要してしまう。アルカード伯爵を鬱陶しいと思う反面、彼に対する評価は鰻上りだった。

 と、彼の評定をするには速過ぎる。今はまだ戦争中なのだから。

 

 「すぐに中央の部隊を持ち直させよ。その間に左翼と右翼は…」

 「ご報告!」

 

 指示を出している最中にひとりの伝令が駆け込んできた。肩で息を切らしていると言うことは緊急事態なのだろう。苛立つこともなく話を聞く。

 

 「左翼にて伏兵を確認」

 「数はどれほどだ?」

 「数はたいした事ありませんが左翼後方からかなりの死者、負傷者が続出しているもよう」

 

 何もない平野で伏兵とは面白いことをする。そんな相手は件のアルカード伯だろう。中央だけかと思ったら左翼にも手を打っていたか。

 ひとり納得してフールーダを見つめる。

 

 「出てもらうが構わないな」

 「もちろんです。私もあれほどの魔法を扱うアインズ・ウール・ゴウンとの同盟を結べないと言うのは避けたいですからな」

 「昔言ってた魔法の深淵を覗く為だな」

 「弟子を何人か連れて行きますが」

 「構わない。頼むぞ」

 

 本陣より出て行くフールーダを見送りながら手を考える。数で攻めると良い様にやられるだろう。

 その考えは正しいようで間違っていた。何せ左翼で行なわれる策は待機させた伏兵が味方の所まで駆け抜けるという一時的な混乱を狙って行なわれたものであって、中央のような少人数で大規模を相手にするような策ではなかったのである。

 

 

 

 ~アルカード(ぼっち)side~

 

 報告を聞く事無くスキルなどで戦場の動きを知るアルカードは悩んでいた。それは戦場の事でも本陣の様子のことでもない。

 誰かクイーンの動かし方を教えてくれ!!

 放心状態の王を誘導してチェスを打つようにさせて打ち続けているのだが将棋は知っていてもチェスは知らないぼっちは駒の動かし方で悩んでいるのだ。

 

 「アルカード伯爵」

 

 ずいぶん焦った表情でラナー王女が寄って来る。

 

 「クライムは大丈夫なのですよね?」

 

 あ!ああ、彼氏君が心配だったのね。

 納得したアルカード伯は頷き視線をチェス盤に戻す。ナイトの動かし方は王の動かし方で覚えたがクイーンはまだ理解し切れていない。ゆえに目を離したくないのだ。

 

 「レエブン候。編成状況は?」

 「約60%と言う所かな」

 

 すぐさま答えられたレエブン候の返答に少し唸る。簡単な陣形で士気は中央のアレで少しは持ち直すから大丈夫だと思っていたけれどまだ足りないか。

 どうやら中央軍は力押しを止めて部隊を立て直す気らしい。だったら中央はほっといて次の策に行きますか。

 楽しそうに微笑むアルカードを見たアルシェはなんとなしか不安を覚え、ラナーは安心を覚える。

 

 「では次の手を打とうか」

 

 ビショップを動かしたアルカードの視線が不安を抱いているアルシェを捕らえた。




クライム 「こんな少数で敵を圧倒する策を考えられるなんて」
ラナー  「あんな少数でクライムは大丈夫なのかしら?」
アルカード「さて次はどうしようか?」
アルシェ 「-嫌な予感しかしない…」


補足
モミが千年公を名乗ってデスナイトでカッツァ平野で暴れまわった時にリットン伯の前に帝国騎士を襲っており、無残な死に様や無慈悲な殺し方を数名の騎士に見せつけデスナイトに対する恐怖と強さを帝国に広げる為の策を行なっており、それをぼっちは利用した結果。

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