モモンガ様迷惑を受ける   作:大きな像の金槌

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どうしても、最初に行く町ってカルネ村になるんだよね。


3.カルネ村

森の切れ目が見えてきた。

 

昔、本で見たことがある木の家があった。

あちこちから煙が上がってるから、昼食の準備でもしているんだろうか?

なんにせよ人がいるなら、この辺りの話を聞くことができるだろう。

あわよくば食事を分けてもらえるかもしれない・・・・腹減った・・・・

 

「ご主人さま~、血の匂いがするっす」

 

ん?家畜の解体でもしてるのか?

これだけ自然があるんだから、過去に行われていたという放牧なるものでもしているんじゃないか?

 

 

もしかして、肉を食べれるかも?

 

 

あっちでは固形状の味気ない食事ばっかりで、何かの記念日でもなければ自然食品なんて食えなかったからなぁ。

 

 

 

 

 

 

これって悲鳴?

 

こっそり近づくと騎士っぽい恰好をした人達が村人を襲っているっ

 

ひ、人殺しだ・・・・・

思わず息をのむ。

 

こ、これは殺人現場だ。

け、警察に電話をしなければ。

 

・・・・・この世界に警察ってあるのか?

 

下らないことを考えている場合じゃない。

村の人には悪いが自分の命には代えられん。

このまま立ち去ってしまおう。

 

後ろを向くと シロモフがいる・・・・・

 

「ご主人さま~村に行かないっすか?」

 

「大変なことになっているみたいだ。人がたくさん殺されている。あんな怖い場所に行く気はない」

 

「ご主人さま?怖いっすか?」

 

「うん、怖い」

 

「ん~、でもあそこにいるのは、どうみても弱い奴らばっかりっすよ?ご主人さまが怖いなら僕が殺すっすよ?」

 

 

 

 

え・・・・何言ってるのこの子・・・・・

 

突然のことにびっくりしていた。

 

よく見ると弱そうに見える。遊んでいるのか?

そう思ったら何を怯えていたんだろう。

 

自分の能力を確かめる。

 

回復魔法・・・使用できそう

武器・・・・・腰に付けている鞭がある

 

この鞭って、ユグドラシルと同じものだろうか?

なら、現実となったこの世界でも俺に使用できるはずだ。

 

 

安全は確保したい。

べじたぶるに乗って逃げ足を確保すれば大丈夫かな?(森の中を結構な速度で跳ねていたし)

でも、もう一つ何かないかな。

 

 

・・・・・あ、なんで忘れていたんだろう。

――サモン・ムーンウルフ

 

3匹の獣が姿を現せた。

 

ユグドラシルと同じだなぁ

 

じゃあ、能力も同じ?

このモンスターは特別な能力はないが、とにかく足が速い。奇襲要因としては最適だ。

召喚魔法が成功したことに安堵し、命令をだす。

 

「あの騎士の姿をした連中を襲って。可能な限り殺さずに」

奇襲用によく使っていた、獣が一気に散る。

 

殺人者の命を奪ってもいい気がしないでもないが、さすがに人を殺すのは嫌だしなぁ。

って、一気に散ったっ!!!

召喚モンスターの割と範囲は広いはずだけど、目に届く程度の範囲だ。

 

効果が変わっているのか?

 

ま、俺も行くか。ムーンウルフが俺と繋がっているような感覚がある。

これが無くなるってことは、召喚モンスターがやられたってことなのかな。

シロモフにまたがって、村の中を跳ね進む。

 

進んだ先に、剣を振り下ろそうとしている騎士を見つける。

よし、鞭を試そう。

 

手持ち唯一の神器級武器。神器級の装備はもう一個あるけど。

 

鞭っていうのは、扱いが難しく結構な練習が必要となる。狙ったところに当てるだけでも一苦労なのだ。

だが、この鞭は違う。ターゲットを認識して腕を振れば勝手に向ってくれる。

しかも伸縮自在。鞭で掴むことも可能。しかも不可視状態にすることもできる。

 

ようは命中率を上げる効果と、召喚モンスターからテイムモンスターの能力を向上させる効果を持っている。

 

ビーストテイマーといえば、鞭だっ。

昔の友達とどういう装備がいいか話し合って決めたんだけど、使い勝手を求めたために威力が低めになっちゃった一品。

聖遺物級の攻撃力はあるけど他の神器級と比べると明らかに攻撃力が低い。

でも、RPの一環としては必須。

 

 

剣の柄を狙い振るう。狙い通り剣を絡めてこちらに引き寄せる。

 

 

 

・・・この剣はもらっておこう。売れば少しはお金になるかもしれんし・・・・・・

 

 

 

剣を失い、空振りした騎士は手を見ていた。まるでありえないことが起こったとでも思っているようだ。

 

「ああ、そこのあんた。なんでそんなことをやってい」

 

「ひ、ひぃぃぃぃぃぃっぃ」

 

脱兎のごとく逃げていった。

 

逃げられるのは困るので、首を狙い鞭をふるう。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え

 

 

 

首が・・・・・・・・ふっとんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「え、え、え、え、え、え、ちょtyとちょちょちょっと」

 

こんなに弱いのかよ・・・・・・・・・・・・

これで俺も殺人の前科者か・・・・・・・・・・・・

 

お父さんお母さんごめんなさい

あなたの息子は犯罪者となってしまいました・・・・・・・・・・

 

いやまて、諦めるな。

ユグドラシルと同じなら蘇生魔法が使えるはずだっ

 

死者の復活(Raise Dead)

 

あ・・・・・・・灰になっちゃった・・・・・・・・

 

そういえば死者の復活(Raise Dead)の復活って、金貨を消費するんじゃなかった?

アイテムボックスを覗くと減ってるかな?

もともといくらあったか分からないけど、今後注意するとしよう。

 

灰になったんだから、証拠隠滅されたし捕まらない・・・よね?

もう自分で自己弁護をし続けていたが、面倒くさくなってきた。いや、人を殺したのに面倒くさくなってきた?

元々いた場所と違うせいで命の重みを感じてないのか?だけど、殺しても、ちょっとした罪悪感しか感じないんだけど。

 

こいつらが村を襲ったのが悪いんだと思っているのかもしれない。

と思うことにしよう。

 

きっと今日眠るときにうなされるだろうけど、その時はその時だ。

酒でも飲めばなんとか・・・酒あるかなぁ・・・・

 

 

あ、忘れていたけど今殺されかけていた村人はどうなった?

 

今更ながらに気づく。

この村の老人?だろうか。

 

「あの~、大丈夫ですか?」

穏便にことが進むようにと声をかける。

 

「あ、あんたは一体、それにそのまたがっているモンスターは・・・」

 

「おっと、失礼」

年上の人に上から話すのは失礼かと思い降りることにする。

 

「この子は私のペットのシロモフと言います。私は、ただの迷子でして名前はグレン・ターナー(Glen・Turner)です」

 

「ペット・・・ですか。このすごい魔獣がですか?もしや森の賢王?」

 

「森の賢王?なんですかそれは」

 

「昔から言い伝えられている、トブの大森林にすむ伝説の魔獣です。話に聞いただけで私も見たことはありませんが・・・」

 

「では、違うと思いますよ。この森でテイムしたわけではありませんから。それより、この村の惨状は一体?」

 

「はっそうです。通りすがりの方にお願いするのは申し訳ないのですが、助けていただけませんか・・・」

 

 

 

この老人と連れ立って村の中央広場へ行くと、そこには死の騎士がいた。

周囲にはムーンウルフが2匹いる。

 

あれ?どういうこと?

死の騎士と一緒に騎士を狩ってるけど、ムーンウルフは当然ながら行動不能にしているだけだが(それでも足をかみ砕いてるし)

あの死の騎士は、明らかに殺している・・・・

 

念のため老人に問いかけるとしよう。

「あの、ちょっとお聞きしたいのですが、あの黒い鎧の騎士はご存知で?」

 

「・・・・・」

 

声が出ないらしい。まぁアンデットを見慣れていなければ怖いよなぁ

というのも、俺もアンデットというか、ゾンビ系や、昆虫系モンスターは苦手だ。

ユグドラシルでも、ゾンビの再現度えげつない。

何回見ても慣れることはないし。

 

異業種のプレイヤーでもスケルトン系は割といたけど、ゾンビ系はあんまりいなかったしね。

 

でも、この老人が見たことがない雰囲気といい、明らかに騎士のみを攻撃しているところを見ると他の召喚者か?

 

なら、あれは倒さない方がいいかな?

ユグドラシル通りの性能なら、問題なく狩れる。

 

のんびりと、死の騎士の戦いを見ていると(時々鞭を振って剣を奪っていたけど)

もう盗賊の領域だなぁと思ってた。いやほら、お金がないと食っていけないし・・・・・

あ、でもどこにいったら剣を買ってもらえるんだろう?

この村にアイテムショップとかってあるんだろうか?

 

 

 

 

 

「き、貴様らぁ俺を助けろ。助けたやつには金をやるっ200、いや500っ1000金貨だっ」

 

 

 

今叫んだ隊長っぽいやつは助けようかと鞭を飛ばす。

 

だが、忘れっぽいせいか・・・・威力を考えてない。

 

胴に巻き付いたと思って引っ張ったら胴体ごと真っ二つにしてしまった・・・・・・・・・・・・

 

ああ・・・・・・・これで2人めの殺人か・・・・・・・・・

 

 

なんかこの世界に来てから、どんどん汚れていく気がする・・・・・・

「ご主人さま~、なんか疲れているみたいっすけど、大丈夫っすか?」

 

「あ、ああ気にしないでくれ・・・・・・・」

癒しがいてくれてよかったよ

 

 

空から声が聞こえた。

「死の騎士、そこまでだ」

 

あれが死の騎士の召喚者かな?

 

召喚者の声は村全部に響くんじゃないかと思うくらい響いた気がする。

 

ん?俺を見ているのか?

 

「はじめまして、諸君。俺はアインズ・ウール・ゴウンという。投降すれば今は命の保証はしよう。まだ戦いたいと」

 

 

生き残っていた騎士達の剣が即座に地面に投げ出された。ただ恐怖の気配だけがそこには渦巻いている。

 

「ふん。よほどお疲れの様子――ああ、いいぞ。生きて帰るがいいさ。だが――今度また村を襲うというのなら・・・

飼い主に伝えろ。この辺りで騒ぎを起こすな。騒ぐようなら、今度は貴様らの国まで死を告げに行ってやる」

 

 

 

 

 

おお、なんかこの口上格好いいぞ。覚えておこう。

 

 

 

 

 

 

だけど、ただ逃がすのももったいない。

俺も村を救ったはずなんだから、ひとこと言ってもいいだろう

 

「だが、このまま逃げられては、村のものが納得いかないと思うだろ?

そんなわけで、お前たち脱いでくれ」

 

「・・・え」 アインズさんと名乗った人がぼそっとつぶやいたように聞こえる

 

あ、いやまて、ただ脱げと言ったら変態じゃないか。

 

 

 

 

無事に、こちらの意図したことは伝わったのか、鎧だけを脱いでくれた。・・・なんとか装備の半分は貰えるように話を持っていこう。

 

 

 

 

「そこのあなた、失礼だがお名前を伺ってもよろしいかな?」

 

あ、やっぱり俺を見てたのか

「私はグレン・ターナー。ただの旅人ですよ」

 

 

「このムーン・ウルフもあなたので?」

 

アインズと名乗った嫉妬マスクそっくりの仮面を被ったかたの手には、一匹いないなぁと思っていた子がいた。

首根っこを捉まれているので、どう動いても逃げることが出来ない。

 

何より絶対のlv差があるのだから・・・・

 

lv20程度のモンスターであれば、lv100カンストプレイヤーには絶対に逃げることが出来ない。

lv差というのは、それだけ埋めがたいものなのだから・・・・・

 

 

「おっと失礼、召喚モンスターの一匹がご迷惑をかけたようで」

 

「いえいえ、何もされていませんよ。ただ、つい捕まえてしまったのでお返ししますね」

 

足元に捕まえられていた一匹が帰ってくる。頭を軽くなでてやると甘えてくるようにすり寄ってきた。

 

可愛がりたいが、嫉妬の目で見てくるシロモフがいたので召喚を解除することにした。

 

3匹のムーンウルフは光の粒となって、俺の身体に戻ってくる。

あ、なんかMP回復したかも?

全部じゃないけど、召喚解除すると一部のMP戻ってくるのかな?

 

やっぱり、この人はユグドラシルプレイヤーじゃないか?

嫉妬マスクといい、死の騎士を従えているといい、感じ取れる能力値といい、やっぱりそうだよなぁ?

でも、横にいる黒いフルプレートの方もそうなのかな?けど、女性っぽい?

考えても仕方ないか。あとで聞いてみよう。

 

 

 

こっそりアイテムボックスを開けて、俺も持っている嫉妬マスクを取り出し装備してみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

お互い30以上の独身魔法使いなのだ。

このマスクが意味することを理解しあった。お互い歩み寄りがっしりと握手を交わす。

 

 

「「「同志よ」」」お互い、言葉には出さないがそう思ったんじゃないかと思う。

 

 

 

あ、でも横に女性?がいるから同志じゃないかも・・・

 

 

 

この流れで、少なくとも敵対するつもりが無いと伝わるといいなぁ。

 

 

 

 

 

その後でマスクは外した。呼吸しづらいし・・・決して見栄を張ったわけじゃない。

 

 

 

 

「あの、アインズ殿?」

 

「え、あ、はい、なんでしょうか?」

 

「2,3お伺いしたいのですが、構いませんか?」

 

アインズは軽く頷く。(なんか横からすっごい恐怖の視線を感じるんですけど~~)

 

「し、至高の御方に声をかけるなんて、身の程をし」

 

「黙れ、アルベドっ」

 

アインズの声が周囲を一括する。

 

村人も少し怯えているようだった。

 

 

「あ~、申し訳ない。どうしても聞きたいことがあったものですから。ダメでしたら無理にとは・・・」

 

 

「あ、いえ、部下が失礼をしました。私もお伺いしたいことがあるのですから」

 

「では、落ち着いて話ができる場所に移動しませんか?屋外では聞きづらいこともあるもので」

 

 

 

 

先ほど助けた老人に、屋内で話せる場所がないかと声を掛けると、ならば私どもの家へ

 

 

 

 

彼は、村長だった。

 

 

 

 

「さて、アインズ・ウール・ゴウンさん?ユグドラシルのプレイヤーじゃないかと思ったのですが?」

 

「ええ、実際はモモンガと名乗っていました。

あ、アインズで構いませんよ?

色々あってギルド名を名前にしようかと思いまして。あなたも?」

 

「はい、ユグドラシルのプレイヤーです。基本ソロプレイヤーですけど、βテスト時代からです」

 

「おお、では最古残のプレイヤーですか!!」

 

「残念ならが、12年ちょっとで終わってしまった世界ですけどね」

 

「同郷の方とお会いできるとは嬉しい限りです。」

 

「あれ?あまりギルドを組んでいる人とは交流は無いというか、調べたりはしないのですが、そのギルド名って結構大ギルド

じゃありませんでした?動画が上がってたのを見たんですけど、41人VS1500人で守り切った動画の方で?」

 

「ええ、最盛期の頃UPされたものですね」

 

「ということは、そちらのフルプレートの方もお仲間ですか?」

 

「いえ、彼女は配下のNPCですよ。」

 

「NPC?てことは、もしかしてですけど、ギルド本拠地まる事こちらに来たんですか?でも聞いただけですけど、NPCって外に

連れ出せなかったと思うんですけど」

 

「いえ、こちらに来てからシステムが色々と変わっているようでして」

 

 

そういえば、召喚モンスターの自由度が変わっているから、そういうこともありえるかぁ・・・・・

でも、ギルド本拠地ごと転移?してきたなんて羨ましい。

お金に困ることなんてないんだろうなぁ。(いえ、のちほどすっごい困ります byモモンガ)

 

一つ気になったのは、こちらへ転移して4日ほど経過しているそうだ。

俺は今日転移してきたんだけど・・・・もしかして4日程寝てたとか・・・・そんなわけないか。

 

アインズさんに、そのことを伝えると、すっごい驚いていた(いや、あれは喜んでいた?)

 

「そうか、時間差で転移してくる可能性があるなら、ここで生きていけばいつかギルドメンバーが転移してくるかもしれない・・・」

 

「お~い、アインズさん?」

 

「あっと、失礼。もしかしたらの可能性を考えると希望をもったもので」

 

「そうですか、じゃぁそろそろ村長に話を聞きたいと思うのですが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「部屋をお借りして申し訳ない」

 

「いえ。こちらこそ、まずはお礼を言わせて下さい。村を救ってくださりありがとうございます」

 

村長が向かいの椅子に座り、お互い頭を下げあう。

 

 

いえ、お気になさらず。実はちょっとした下心があってのことですから」

 

あれ、アインズさんも目的があったのか?おれは食事を分けてもらいたかったのと、何となくで村に近づいただけなんだけど

 

 

「……はあ」

 

 

それからアインズはまず金銭の要求をし、そこから見事な交渉術で話を繋げていった。

 

俺が頭から煙が出てエンストを起こしそうになっていた。

アインズは知りたい情報を最低限?手に入れたようで満足していた。

 

 

 

 

 

 

 

俺・・・・腹減った・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで、村長に直球で要求を伝えることにした。

 

「村長さん、申し訳ないんすけど俺は金が無くって、村が見えたから食事を分けてもらえないかと思って近づいただけなんです。

村を助けたのは、たまたまでして、でも、腹減って申し訳ないので食事を少しでいいから分けてもらえませんか?」

 

 

 

「こ、これは失礼しました。大したものは用意できませんが、すぐにお食事を」

 

 

火を起こすのに時間が掛かるようなので、こちらで第一階魔法、ファイアーを最少魔力を込めては使う。

こんなことに魔法を使うなんてって驚いていたけど、俺は腹減っているんだ。

 

でも、魔力を込める量を調整することで威力を調整できるなんて、なんて便利な仕様になっているんだろう。

 

 

そんなわけで簡単?なスープとパンを分けてもらって、それにがっつく。

 

すごいなこれ、肉も入ってる(少し)、野菜とパンって、どんだけの高級品だよ。

 

村長夫妻は、簡素で申し訳ないって言っていたけど、俺がいた世界では超高級品だ。大変満足したよ。

 

 

 

食ってから、シロモフのエサを上げようとスキルを使用する。

 

「エサっすねっ!!」喜んで近づいてくる。

相変わらず美味しそうに食べるなぁ。

 

 

 

試しに一口齧ってみると、ああ・・・・リアルの世界での味がする・・・・だけど食べることは可能なようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、この世界での常識を少し手に入れたけど実は金貨1000枚って、結構な大金になるってことが分かった。

 

あの隊長さん殺さなきゃよかったよ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

…………そうして話と食事を続けていると、村人がドアから入って来た。

村人は村長に声をかける。どうやら、死者の葬儀の準備が整ったらしく、これから村人達で集まるらしい。

 

村長は申し訳なさそうにアインズとグレンを見たが、アインズは村長に気にしないように言った。

 

おれもエサ上げてる途中だしね。

 

Raise Dead/死者の復活を使えば生き返らせるかもしれない・・・・けど、ユグドラシル金貨が消費されるかもしれないし

 

何よりも、村人は弱すぎるんだ・・・・・先ほどの騎士が灰になったことから村人達は確実に復活できないだろう・・・・

 

 

アインズさんにそれを伝えると

 

「死を与える魔法詠唱者マジック・キャスターと死者を蘇生させる魔法詠唱者マジック・キャスター。

どちらがより面倒に巻き込まれるかと言えば、当然後者だと思います。自分の安全を考えるのであれば仕方がないでしょう。」

 

 

そう言われて少し救われた気がした。

 

 

 

 

 

だが、これは大きな間違いであり、ここで気づけなかったことが致命的な終わりを迎えることとなる。

 

 

グレンが、自分のペットを最優先に考えつつ、自分が生きるために必要な物を求めている。

 

アインズは、仲間たちが残したNPC、拠点を最優先で考えていることに。

 




9話目辺りまで、主人公RPの方向性を固めている途中なので口調がばらばらです。

・その予定です。

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