モモンガ様迷惑を受ける   作:大きな像の金槌

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改めてスレイン法国の部分を読み返してみると、
何を説明したいのか伝わらないと思いました。

どうすれば、もっと上手く書けるんだろう?


13.スレイン法国から王国への道筋で

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スレイン法国からリ・エスティーゼ王国へ向かう途中で、入手できた情報をアインズさんへ送ることにした。

 

伝言:メッセージ

「アインズさん、今大丈夫ですか?」

 

「大丈夫です。法国の件ですね」

 

「はい、出来るだけ集めた範囲での情報ですが、構いませんよね?」

 

「ええ、では得た情報を教えて頂けますか?」

 

 

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スレイン法国で得た情報

 

ワールドアイテムと推測される、傾城傾国(ケイ・セイ・コゥク)には使用する際に信仰心を失うこと。

 

使用できるほど徳が高い(信仰心が高い)人間は、ほとんどいないらしいこと。

 

使用するたびに信仰心を失うので、多用は出来ず、

捕えた相手に命令をだすだけでも、信仰心を減らすとのこと。

 

 

かなりの装備(神器級?)で身を包み、戦いたくは無い相手がいること。

 

 

 

 

 

を伝えた。

 

「そうですか・・・・・少なくとも1人プレイヤーらしい人物がいるのですね。

ですが、信仰心とは?ユグドラシルにはそんあステータスは無かったと思いますが」

 

「たぶんカルマ値が善よりの事を言っているんだと思いますけど」

 

「お疲れ様でした。今後は、どうされるのですか?」

 

「法国に居ても、もう何かをされるということは無いと思いますけど、王国へ戻ろうと思います」

 

「また、どうしてです?」

 

「ちょっと忘れものがあるので、戻るだけですよ。特にすることもありませんので」

 

 

 

そう言って、伝言:メッセージは切れた。

 

 

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「アルベド、デミウルゴス。法国へ行っていた、あの人間から得た情報は以上だ。何か思うところはあるか」

 

 

「僭越ながら、シャルティアを放っておくことは愚策と思われます。

ですが、ワールドアイテムの存在が確認されたのですから警戒に警戒を重ねる必要があります。」

 

「この世界に、どのような危険があるかは、まだはっきりとしておりません。

特にワールドアイテムの存在が確認された以上、シャルティアはスレイン法国へ預けておくべきかと。

幸いと言いますか、あのワールドアイテムを使用しての情報の漏えいは少ないと思われます。

 

シャルティアは1~3階層の守護者。問題があるほどの情報が漏れるとは思えません。

 

なにかしら諜報を行い、確実な情報を得るべきです」

 

「幸いと言いますか、その人間の報告が正しいのであれば

八肢刀の暗殺蟲(エイトエッジ・アサシン)クラスのモンスターなら見つかる心配は無いかと。」

 

 

 

 

二人が交互に説明してくる。

二人の意見からすれば今は放っておき、向こうに攻め込ませるというのだろう。

 

ナザリックの知恵者二人がそういうのだ。早く助け出したいところだが、今は我慢の時だ。

 

「二人とも私と同意見か。であれば、この話は終わりだ。

シャルティア・・・・今しばらく待っていてくれ。必ず救い出すっ」

 

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アインズが私室へ戻った後、

 

「デミウルゴス様、牧場へと近づいてくるスピアニードルがおりますが、いかがいたしましょうか?」

 

「スピアニードル?その辺には、存在しないモンスターのはずだが?」

 

ああ、恐らく彼だろう。スレイン法国から王国へ向かうために、わざわざアベリオン丘陵を通ろうというのだ。

確かに地図で見れば、通る可能性はあるだろう。

だが、普通の街道ではないのだ。わざわざ通ってくるということは・・・・・遊んでいるのだろう。

 

人間であれば効率良く移動するのではなく、寄り道をすると聞く。観光のつもりかね?

 

だが、人間に牧場を見られるわけにはいかない。

 

どうするかと考えてみると、もっとも簡単な方法を思いつく。

 

「同族を食べることに拒否感を持たなくなった個体が20ほどいただろう?1人分の食糧と、鉈の1本を持たせて通り道に逃がせ」

 

「畏まりました」

 

 

これで、あの人間は牧場へ近づかないように別ルートを通るだろう。

 

まったく、これでは羊皮紙の生産が遅れるではないか・・・・アインズ様になんと報告すれば・・・・

 

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「ご主人さま、本当にこっちであってるっすか?」

 

「合ってる・・・・と思うんだけど・・・」

 

やばいな、自信が無い。

 

地図からすれば、こっちからならハイキング気分でも味わえるかと思ったのに。

 

すっごいきつい道だ。

 

これなら街道沿いに移動すればよかったよ。

 

「ねぇ、シロモフ。人の匂いとか、生き物の気配ないかな?」

 

「む~。あっちから血の匂いがするっす」

 

「・・・血の匂い・・・・か。そ~っと近づいてくれないか?」

 

初めてこの世界に来た時も、カルネ村で殺戮が行われていたんだよな。嫌な感じ・・・・

 

 

案の定、そこでは殺戮が行われていた。

 

 

 

殺戮と言っていいのだろうか?多数の死体がある。問題は動いている2人だ。

信じられないことに同族を喰っている。

 

 

 

この地域では、こういう文化がある・・・・んだろうか・・・・

確かに、元の世界でも同族食いがあったという歴史があったらしいが・・・・・・・

 

「すまないが、ゆっくりとこの場を、一刻も早く離れてくれ・・・・・時間はかかるけど、ちゃんとした街道を通ろう・・・」

 

 

――――――――――――――

 




傾城傾国の説明回

リスクなしで使用できると、ワールドアイテム保有者以外では対抗できる存在が皆無と
思ったので

主人公が捕えられても困るし。


ついでに、モモンガ様がスレイン法国を力づくで襲わないように
無理やりっぽいですが、ナザリックの知恵者に力を借りました。

無理があるけど、他に方法が・・・

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