職員日記   作:りんご飴

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ダレてきました。
気を引き締めて頑張らねば。
ちょっと出てきますが、今回はネプギア達がリーンボックスの事件を解決した後くらいです。一旦、プラネテューヌに戻った時でしょうか。
ネプギア達って割と短期間で旅してますよね?



第6話

 

 

 

 

「月『日

天気:晴れのち曇

 

なんか俺が働いてるマジェコン工場にネズミが紛れ込んでいた。

異様にでかいし、人の言葉を喋る。ばい菌とかついてないかな、噛まれたら病気になるとか。

本人曰く自分より綺麗好きなネズミはいないとか。

 

ワレチューさんというらしい。元々各地で色々やっていたがリーンボックスで何かを失敗し、この工場に左遷させられたという。犯罪組織にも左遷とかあるのかと思った。

 

なんというか悪いことしてるのに悪い人じゃない。もう少し良いことをして生きられないのだろうか。ちなみにコンパという少女に恋をしているらしい。どっかで聞いたことある。

 

 

 

≠月≦日

天気:晴れ

 

お昼休みに散歩で工場の近くをぶらぶらしてたら、やたら物々しい装備の人達に素早くお持ち帰りされました(再びのドナドナ感。

もしかしてテログループとかだろうか。恐ろしい。俺みたいな一般人は人質にもならないし、食べても美味しくないよ(震え声。

 

 

 

 

 

 

あ、プラネテューヌの軍人さんなのか

 

 

 

@月ゞ日

天気:パラつく雨

 

懐かしの執政官デスクに戻ってきた。

割と真面目にイストワール様に怒られた。もっと注意して欲しいのだとか。いや、一般人は拉致を警戒して過ごしたりしないんだけど(小並感。

 

というか工場での仕事が放ったらかしに……

明日にでも謝りに行こう。

 

 

 

♭月♢日

天気:寒い

 

考えれば当然の事だが工場は取り壊しだって。

俺が回収された後、警察が令状片手に家宅捜査して摘発したらしい。

兄貴たちは一体どうなったのだろうか。捕まったのか、それとも逃げたか。どちらにせよ、良い人たちだったので真っ当に生きて欲しいと思う。

 

 

 

▲▽▲▽▲▽▲▽

 

 

当然の事だが各地で工作を行ってきたワレチューは各国の要人の顔くらいは頭に入っている。ゆえに彼は驚愕していた。自分の左遷先の工場にプラネテューヌの執政官がいるなど夢にも思わないだろう。何故こんな所にいるのか、疑問は尽きない。

 

「お前はアレン・エドワードっちゅよね?なんでこんな所にいるっちゅか?」

 

「喋るネズミは初めて見たな。どうなっているんだ?あ、こっち寄るなよ、感染症とかはゴメンなんだ」

 

質問を無視する。彼はワレチューという存在に興味深々だった。

 

「ぢゅー!!オイラは綺麗っちゅよ!感染症なんて一つも持ってないっちゅ!」

 

ワレチューもまた汚物扱いに怒り心頭だった。

 

「まぁ、落ち着くと良い。ネズミ君、名前はあるのか?」

 

「ワレチューっちゅ。というか質問に答えろっちゅ」

 

ようやく真面目に取り合う気になったのか、近くに腰を下ろしたアレン。

 

「ここにいる理由か……困ったな、俺にもよく分からない」

 

「はぁ?なんで分からないっちゅか?」

 

危険人物とも言えるアレンを野放しにするわけには行かないワレチューは問い詰めるが…

 

「ところでワレチュー、この工場の管理体制は随分と杜撰だが、ここ以外も似たようなものなのか?」

 

「話を変えるなっちゅ!まぁ、大体こんな感じっちゅよ。おつむの足りないような連中が集まってる場所っちゅからね、工場に限らず犯罪組織そのものが割と杜撰な運営をしてるちゅ」

 

「なるほど、烏合の衆というわけだな。犯罪組織を支えている連中は大したことはない、か。ふむ、良いことが知れた。助かったよ、ワレチュー」

 

アレンは1人で納得したように呟き、ワレチューに礼を言う。

 

「別にお礼を言われるほどの事はしてないっちゅ」

 

「いやいや、各国にとって犯罪組織というのは得体の知れないテログループ程度の認識でしかない。内部事情など殆ど知れてないにも等しいからな。わずかなものでも非常に価値がある」

 

ワレチューは彼の言葉に首を傾げはしたが、めんどうになったので考えるのをやめた。

 

その後はワレチューの恋愛相談の様相を呈した。

 

 

 

 

 

 

 

 






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