職員日記   作:りんご飴

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連続投稿!
日記形式だから結構簡単に書けてしまうことに気づきました。

感想を頂いたのですが、感想の返信は次話の投稿の時にすることにしたので悪しからず。




第3話

 

#月〒日

天気:大雨からの快晴で虹が綺麗

 

今日は仕事が少なかったので早く終わった。午前中で終わってしまったのは早くやり過ぎたなとちょっと後悔。時間を持て余す事になってしまった。久しぶりに生活環境課時代の同僚を誘ってランチにしようかと思って声をかけたのだが、断られてしまった。悲しい。

それだけでなく楽しげに話をしている人達がいるので混ぜてもらおうと思って近づくとピタリと歓談をやめ、仕事を始めてしまった。嫌われてるのだろうか。

 

仕方ないのでプラネテューヌの街を散歩する事にした。色んな人が挨拶してくれるので中々に嬉しい。商店街のおばちゃんにコロッケをもらった。いつも通り美味でした。

 

公園のベンチで噴水を眺めながら、俺って職を失って行き場のない人みたいに見えるんじゃね?とか下らない事を考えていたら、やたらと大きな人に声をかけられた。違った、ロボット。

 

ブレイブさんというらしい。

最初は某勇者王みたいなロボットで驚いたが、話してみると普通にいい人だった。優しいし、子供が好きらしい。とっても穏やかな顔で遊ぶ子供達を眺めていたが、ふと雰囲気を変えて今の世界は間違っていると思わないか?とか聞かれた。意図は分からないけど、そんな事ないんじゃないかなみたいな事を言っておいた。少し驚いたようだったけど真剣な顔をして考え事をしているようだった。俺の回答が気に食わなかったのだろうか。するとブレイブさんは立ち上がってまた会おう友よって何処かに行ってしまった。

 

そのあとは教会に戻ってみたが、相変わらずやる事もないのでダラダラと過ごしていた。

 

 

 

々月〆日

天気:普通に晴れ、雲量は3くらいかな

 

ネプギア様が旅だった。

俺は国で仕事をしてくれるとばかり思っていたから少し驚いた。なんでもイストワール様の命令で各国のゲイムキャラとやらの力を借りに行くらしい。ついでに候補生にも協力を取り付けようとしてるとか。昨日、俺がぶらぶらしてる間にプラネテューヌのゲイムキャラを回収したようだ。

 

本音は絶望した。

てっきり女神様が帰って来れば俺の仕事も終わりで元の生活環境課の窓際デスクに帰れると思っていたのに。どうやら俺はまだ執政官として働かなければならないらしい。

 

 

 

→月+日

天気:台風が来るらしい

 

今日はプラネテューヌの国防に関する会議があった。なんでも軍部の幾らかに犯罪組織のスパイみたいな奴らが入り込んでいるらしい。今は偉い人が裏を取っているとの事。終わり次第一斉摘発するようだ。

防衛設備とか緊急時の住民避難とか部隊をどこに配置するかとか色々議論していたので、いっそのことプラネテューヌを第3新東○市みたいに改造してはどうかと言ってみたら、イストワール様は呆れていたがお偉いさん方は前向きに検討するとか言ってた。流石に冗談だったのでやめてくれと頼んだので問題ないだろう。

 

それと、出張でリーンボックスに行く事になった。

 

 

 

A月^日

天気:リーンボックスらしく爽やかな晴れ

 

教祖のチカさんと色々話し合いをしてきた。かなり有意義なものだったと思う。さすがは女神様がいないのにリーンボックスを運営してるだけはある。俺みたいにイストワールさんとか色んな人に助けられてる仮初めの為政者とは格が違った。

ちなみに最初は箱崎さんと呼んでいたのだがチカと呼んでくれと言われたのでそう呼ぶ事にした。変な意味はなく箱崎と呼ばれるのはあまり好きじゃないようだ。

 

会談(笑)のあとはリーンボックス観光もした。リーンボックスは何もかもが大きかった。ハンバーガーとかもすごく……大きいです。そんな風に圧倒されながらも堪能した。日頃お世話になっているイストワール様とかにもお土産を買ったし、問題はないだろう。

 

どうでもいいかもしれないが、チカさん……衣服エロくない?

露出過多なあのドレスは俺のような健全な男性にとって目の毒だった。変な目でガン見してたのバレてないだろうか。

 

 

 

□月✖️日

天気:晴れ

 

リーンボックス出張も終わり、プラネテューヌに帰ってきた。

お土産はみんなに渡して回った。みんな喜んでくれたようで何よりだ。

 

帰ってきて早々だが、俺が承認しなければいけない書類が溜まっていたのでこなしてきた。たった2日ほどしか出ていないにも関わらずこれだけ溜まるとは恐るべし、プラネテューヌ議会。

ハンコを押してる書類に銃器とかの搬入に関するものとか、新たな施設の建造に関するものがやけに多かった気がしたが気のせいだろう。

 

ついでに言えばイストワール様が俺が帰ってきたことをとても喜んでくれた。思春期なんてとうの昔に過ぎたとはいえ、そんな反応をされると気になってしまうのだが、どうやら俺がいないと仕事が進まなくて泣きそうだったらしい (´・ω・`)

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は主人公ではなく、周りから彼を見る。


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