正直、このまま最後まで現状を維持しているのもアリだと思った。
スコープの先では焼きつくように激しく、それでいて丁寧な細工が施されたガラス細工のような流麗さが漂う戦闘が繰り広げられていた。
今、彼らは目先の相手に手一杯で、自分たちに意識を割いているようには見えない。仮に警戒していたとしても、タイミングさえ間違えなければ勝てる状態に、自分たちはいた。
きっと、点数だけを見るならば、このまま息を潜めているのが正解なんだろう。
だが、それでも、
「……、勝負するって言った以上、ぶつからないわけにはいかないな…」
無骨な銃を構え続けた彼は、後輩との約束を破るという選択をしなかった。
*** *** ***
月守と彩笑は柿崎の斬撃を躱し、十分に距離を取った。
『仕留めちゃう?』
『ああ。ここでもう一点取っとこう』
彩笑の問いかけに月守は躊躇わずに答え、再度攻勢に転じようとした。だが、そのタイミングで彼の視界の端で閃光が瞬いだ。
「来たっ!」
言いながら月守はその閃光を、狙撃を回避しにかかったが避けきれず銃弾は彼の右腕を僅かに抉った。
(撃たれるかもって警戒はしてたけど、やっぱ出所がわかんなきゃ完全回避は無理か…)
と月守が思う中、隣にいた彩笑は同時に撃たれたもう1発の狙撃を完全に避けきっていて、月守は「やっぱこいつの回避能力おかしい」と味方ながら彼女の速さに驚いていた。
そして月守が驚く傍ら3発目の銃声が響き、直後にトリオン体が爆散する音が続いた。月守は一瞬、天音が被弾したかと思い慌てて視線を向けたが、天音は無事だった。
『堤さん、ベイルアウト、です』
天音が淡々とした声で報告した。
安心した月守はすぐに行動に出た。回避のため彩笑とは距離が離れたが月守はそれを特別気にすることなく、近くにあった太いパイプの陰に隠れた。月守は同じように狙撃を避けるために柿崎が建物の陰に退散したのを見てから、被弾した部分を左手で抑えてチーム共通の回線に通信を繋いだ。すると月守が言うより早く、
『月守先輩、オーダー通りに逆探知してます』
柿崎隊に反撃を仕掛ける直前に出したオーダーを実行していた真香が、そう言ってくれた。
『ん、ありがと』
『ちょっ、咲耶いつそんな指示してたの!?』
『その話は後。真香ちゃん、逆探知終わったら位置情報を転送し』
てくれる?と、月守が言葉を続けようとした時、
月守が身を隠していたパイプを1発の銃弾が抉ってきた。
完全に彼の予想外だったその一撃は彼の右腕を穿ち、胴体から分離させた。
『貫通……!?ってか、マズい!』
月守が危惧したのは、自身の残存トリオン量。平均より遥かに多いトリオン量を保有している彼だが、このまでの戦いで攻撃だけでなく柿崎隊からダメージを受けていたため、決して少なくない量のトリオンを失っていた。そこに、この狙撃である。左手で抑えているとはいえ、傷口からは勢いよくトリオンが溢れ出て、視界に表示していたメーターがみるみると減っていった。
(残り4割切った…!)
普段なかなかここまでトリオンを使うことがなかった月守に焦りが生まれるが、それでも彼は更なる狙撃に晒されないように急いで巨大な工場の隅に身を隠した。
月守が落ち着きを取り戻そうとする中、彩笑が狙撃を警戒しつつ急いで駆け寄る。
『咲耶!左手離して!』
『いや、離したらトリオン一気に漏れ出て…』
『いいから離す!』
有無を言わさない毅然とした声で彩笑は言い、月守は言われたまま手を離した。剥き出しになった傷口に、彩笑は素早くスコーピオンの刃の腹を添えて、その形状を変えて傷口を覆い隠した。
『よし!これで一旦繋いで!形状は今ので固定!』
『なるほどな…、トリガー臨時接続』
メイン側のトリガーに彩笑のスコーピオンを接続したところで、傷口からのトリオン流出はほぼ止まった。
『うわ…、スコーピオン便利……、つか彩笑、いつの間にこんな事出来るようになったの?』
『前から出来たよ?自分の傷口はちょいちょい止めてたし……、まあ、人に試すのは咲耶が初だけどね』
疑問が解消された月守は、改めて現状を整理した。
(柿崎隊はほぼ壊滅、諏訪隊は神音が抑えてたけど、堤さんが狙撃でベイルアウト。今の狙撃で戦闘は止まって隠れてる。撃ってきたのは当然荒船隊なんだけど……)
そこまで考えた月守は、穴が空いたパイプに目を向けて呟いた。
『イーグレットじゃ壁抜きできない強度のものを選んで隠れたけど……、あの感じだと……』
月守の独り言に彩笑が続く。
『アイビスかな。最後だけ音も違ったし、貫通した穴が大っきいから』
回線を開いたまま紡がれた会話の中に混ざった「壁抜き」や「アイビス」といった単語を聞き、
『あ…』
『あっ……!』
それが今朝の出来事と結びついた中学生2人組が思わず声を上げた。
*** *** ***
遠く離れた、工場の中から窓越しで狙撃を当てた荒船哲次は、銃口の先から出る硝煙を見て、満足げに呟いた。
「ちっ……、仕留めきれなかったか……。まだまだ甘いな」
言い終えた彼は移動するために、構えていた無骨な銃を持ち上げた。その銃は普段使い慣れたイーグレットではなく、今朝方、後輩との対戦を経て反省して取り入れたアイビスだった。
*** *** ***
『あっはは!そういうことね!』
真香と天音から荒船隊が(厳密には荒船が)アイビスを使っているのは今朝の勝負でアイビスの有無が勝敗を分けたからという理由(あくまで真香の予想)を聞き、彩笑は破顔した。
『すみません、地木隊長。まさか荒船隊がアイビスを取り入れるなんて……、しかも、こんなに早く……。完全に予想外でした』
嘆く真香に向けて彩笑は明るく「過ぎたことは気にしないのー!」と嗜めるように注意した。
『それにしても……、ぶっつけ本番でアイビス使って壁抜き……、いや、パイプ抜きを成功させるキト先輩凄いね』
彩笑の言葉を聞き「キト先輩=荒船先輩」ってなかなか結びつかないなと思いながら、天音が会話に応じる。
『凄かった、です、けど……。今朝の、真香の方が、距離、遠かった、です』
天音が言外に「真香の方が凄かったもん」と主張するが、当の本人は苦笑してそれを否定した。
『しーちゃんにそう言ってもらえるのは嬉しいけど、私は今朝外してるし、慣れがあるスナイパー用のステージだったからね。それに比べたら、下調べなしのステージでちゃんと命中させてる荒船先輩の方が上かな』
その意見に納得した天音だが、彼女は一瞬だけ通信を切って、
「でも、真香の狙撃の、方が、綺麗だった」
そう呟いて、親友の勝ちを譲らなかった。
その一言が通信に乗っていないことに気づいた彩笑と月守は、
((いつか絶対、神音に内緒で真香ちゃんに言っとこう))
と全く同じ事を考えつつ、会話を進めた。
『っていうかさ、みんな荒船先輩が狙撃した風に言ってるけど、荒船先輩から話を聞いて荒船隊全員がアイビスセットした可能性もあるからね』
『あ、それもそうだね。……えー、じゃあ今日は壁抜きも視野に入れて行動しなきゃなんないの?めっちゃ疲れるじゃん!』
『彩笑は的が小さいから大丈夫』
『小ちゃい言うなし!』
荒船隊からの狙撃を受けた地木隊は現在、3人が合流して戦場を一旦離脱していた。離脱の際に月守と天音がメテオラを放ったがベイルアウトの閃光は見えず、その後戦場は沈黙を守っていた。
狙撃に使われた建物から射線を切るエリアを移動しながら、落ち着いた彩笑は全員に意見を求めた。
「『さーて……、どうしよっか?』」
その問いかけに、真香が答える。
『本来なら、さっき荒船隊に狙われた時点で素早く追撃に移ってもらおうと思ってたんですが、今からでも仕掛けますか?』
『そだねー。咲耶が撃たれなきゃ現状は違ったけど……。ってか咲耶、いい加減もう傷塞がったんじゃないの?』
トリオン体の傷は放っておけば1〜2分で塞がり、トリオンの流出も止まる。月守はスコーピオンの形を変えて傷口を外気に晒したが、そこからトリオンが漏れ出ることはなかった。
『塞がってた。ありがと彩笑、助かった』
お礼を言いながら月守はナイフ状に戻したスコーピオンを彩笑に放り、
『どういたしまして』
彩笑はそれを危なげなく受け取る。
完全に傷口が塞がったことで安堵した月守は真香に尋ねた。
『真香ちゃん、とりあえず荒船隊狙いで、今から逆探知した場所に俺たちが仕掛けるってことでいいのかな?』
『はい。というより…、すでにもう、諏訪さんと柿崎さんは向かってますね。今はバッグワーム使ってますけど、方向的に荒船隊が潜んでた建物の方に向かってから、反応消えたので』
真香の言葉を聞き、彩笑がどこかワザとらしく慌てた様子を見せる。
『おおっと、それはマズイね!んじゃ、ボク達も追いかけるから、真香ちゃん、ザックリとした位置教えて!』
『了解です!』
指示を受けた真香は淀みない手でパソコンを操作して、位置情報を転送した。それを受け取った3人に真香はいくつかの攻め方を提案し、それを基にして攻撃の形を決めた。作戦と、イレギュラーが起きた際の対応を手早く確認して、3人は別方向へと散って行った。
*** *** ***
地木隊を狙撃した後に、荒船隊3人はすぐにその場から離脱して新たな狙撃地点へと移動していた。荒船は元々いた工場から隣の工場に移動したところで、穂刈と半崎に指示を出した。
『2人とも、次の狙撃地点はいつもの自分なら選ばない場所にしとけ』
その不可解な指示の意図を、2人はすぐに理解する。
『予想されるからな、ベストの位置だと』
『和水ちゃん対策っすね』
2人の答えを聞き、荒船は移動しながら頷いた。
『そういうことだ。位置取りが良すぎると、読まれる。普段から気をつけてはいるが、今回の相手は和水だ。あいつはおそらく、全オペレーターの中で最もスナイパーの心理を知り尽くしてる。いつも以上に、そこは警戒するぞ』
『『了解』』
意思の疎通が取れたところで、オペレーターの加賀美が全体に警告を促した。
『地木隊の方も反応が1人……、いえ、2人消えたわ。注意して』
警告に対して各々が返事をして、そのまま移動を続ける。
移動しながら、荒船は考える。
(点数的には地木隊が3点リードで、月守が死にかけ。ザキさんと諏訪さんは無得点で、しかも1人。俺たちが無傷で1点か…。仕留めるだけなら、ザキさんや諏訪さんも狙っても良かったがそれだと地木隊とほぼ一騎打ちになるから、どうしても地木隊を狙う必要があった。……理想としては月守も倒して、地木のやつにも1発当てれば良かったんだが……、まあ、奴らの独走を防げただけでも良しとするか)
ちなみに荒船は昔、真香から天音のサイドエフェクトについて聞いていたため、撃つ前に場所を割られるリスクがあるとして元から狙うつもりはなかった。
荒船は次の狙撃地点に移動する中、ふと、手に持つアイビスを見て思った。
(トリオンが少しもったいが、一旦解除して弧月に持ち替えるか……。地木や天音なら短時間でも接近してくるだろうし、ザキさんや諏訪さんだって近くに来ててもおかしくない。移動中の奇襲を想定したら、ブレードの方がいいだろ)
そう判断して荒船はアイビスを解除し、弧月に持ち替えた。
そしてそのタイミングで、荒船の足元が前触れもなく爆発した。
「っ!?」
爆発に直撃こそしなかったが崩れたフロアと共に荒船は落下する。落下しながらも元アタッカーの身のこなしを活かして着地すると、すぐさま煙の中に浮かび上がった人影に向かって斬りかかった。
建物の天井を狙うならまだしも、屋内でブレードが生きる間合いで向かってくる相手に対してメテオラを撃つのは自身も巻き込まれる恐れがあるため、メテオラで撃たれる心配はほぼないと荒船は踏んだ。そしてその予想通り、階下から荒船を狙い撃った柿崎はメテオラを撃たず、バッグワームとアサルトライフルを放棄して控えていた弧月を抜刀して応戦した。
「やっぱり荒船だったか」
「その感じだと、予想ついてたみたいですね」
「ああ」
2人は刃と言葉を交わしながら、互いの隙を探し続ける。
「なんで分かったのか、教えてもらえますか?」
「試合が終わったらな」
そこまで聞いた荒船は鋭く一歩を踏み込み、柿崎もそれに応戦した。
心理的には後がない柿崎よりも、点数も生存メンバーの数も優っている荒船の方が有利であったが、装備的には銃型トリガーに切り替えてミドルレンジによる戦いが可能である柿崎の方が優位にいた。加えて、2人が戦うこの場所は工場内の一室であり窓に面していないため荒船は援護が望めないという状況が、柿崎の優位に拍車をかけていた。
そして両者共に相手の優位な点、不利な点を理解しており、そこから相手がどんな展開を望み、望んでないかを予想して立ち回る。
(ザキさんからすれば、リスクのあるブレードより間合いをとって銃で仕留めたいところだろ。なら、間合いを開けるわけにはいかねえ。けど……)
(銃を使わせないために荒船はこのまま距離を詰めた戦いをするだろうが、本音としては確実に勝つために味方の支援を貰いたいところ……。なら、このまま攻め立てつつも外からの支援を受けやすい、窓がある通路とかに行こうとするはずだ)
互いに相手の出方を読み切り、それをさせない立ち回りで剣を切り結ぶ。だが、それでは埒があかず、
(いっそのこと、このまま……)
(ブレードで倒しきるか……)
2人は剣比べに持ち込むことに決めた。
しかし、剣による一騎打ちを決めた2人を、嘲笑うかのようなタイミングで地木隊が牙を向いた。より深く斬りこもうとした時、戦っていたフロアの壁が激しい音と共に破壊され、崩れ去っていった。
「な……っ!?」
「メテオラか……!」
一旦2人は距離を取り、横目で崩れた壁へと目を向けた。広い範囲で壊された壁は壁の役割を果たしておらず、視線の先には外の景色が……、いくつもの工場が見えた。外の景色が見えるということは射線が通るということであり、柿崎は内心焦った。
(マズい……、このままだと穂刈と半崎の援護射撃が来る!)
形成が不利になると判断した柿崎だが、それと同じように、
(……クッソ!これやったの絶対月守だな!性格悪いぞあいつ!)
有利なはずの荒船もまた、この状況に焦りを感じていた。
すぐさま荒船は右手で口元を隠しながら、通信を飛ばした。
「『2人とも、撃つなよ!』」
『大丈夫だ、わかってる』
『露骨すぎる釣りですからね』
意思の疎通が取れたところで、荒船は2人に尋ねた。
「『今のメテオラ撃ったの、月守だろ』」
『月守だろうな、おそらく』
『ですね。撃ったところは見えませんでしたけど、弾がカーブしたんで合成弾のサラマンダーかなと』
「『クソ、やっぱりか……』」
そこまで言った荒船は口元を隠したまま、舌打ちをした。
射線が通るのは喜ばしいことだが、問題はその射線が明らかに意図して作られたものである点だった。
(壁壊したのに誰も追撃に来ねえってことは、目的は射線を通すこと。俺とザキさんを釣りにして……、この場所を狙い撃てる場所に移動した穂刈と半崎を見つけようって腹なわけだ)
地木隊は敢えて会話しているところを見せて警戒を解いたふりをしつつ狙撃への意識を途切れさせない釣りをよく行うが、今回は味方を支援させて居場所を釣るという戦法を取ってきた。
地木隊の意図をそう仮定した荒船は続けて2人に問いかける。
「『そっちから地木隊は見えるか?』」
『見えないっすね。1人だけバッグワーム使ってないんで…、多分これ月守っすね。レーダーには写ってますけど、完全に射線切られてます』
『同じだ、こっちからも。ただ、近づいてきてる、バッグワームを使ってるやつはな。人影が見えるんだ、時々』
報告を受けた荒船は続けて指示を出そうとしたが、それをする前に、柿崎が建物の奥に向かうそぶりを見せつつ、アサルトライフルの展開を始めた。
「させるか!」
それをさせまいと荒船は一気に間合いを詰めると、柿崎はアサルトライフルの展開を放棄して再度白兵戦に応じた。
決して手を抜いて勝てる相手ではなく、柿崎との戦闘に意識を集中させたい荒船に、オペレーターの加賀美が助け舟を出す。
『荒船くんは柿崎さんとの戦いに集中して。穂刈と半崎くんは地木隊と諏訪さんの動きに警戒して、狙えるようなら撃って。逃走ルートは私が確保するわ。荒船くん、これでいい?』
「『ああ、それでいい!助かる!』」
荒船はそう答えて指揮を加賀美に託し、目の前の柿崎との戦闘に集中した。
*** *** ***
(やっぱり撃ってこないな……)
その頃、月守は工場同士の狭間に隠れつつ、移動していた。荒船隊がどこに潜んでいるか確実に絞りきれていないが、潜んでいる可能性がある程度ある場所を真香に予想してもらい、そこから射線が少しでも多く切れるルートを選び移動していた。
月守が隠密行動をとる間、彩笑はその逆で隠れて移動しつつも適度に射線が通る場所に姿を見せて荒船隊の注意を引いていた。
サラマンダーで壁を破壊した狙いは荒船が読んだ通りだったが、彼ももとよりこんなわかりやすい釣りに引っかからないだろうと思っていた。
(撃ってくればそれで良いけど、撃たなくても、今はいいや)
そう考えながら彼はゆっくりと息を吐いた。
(どうせ、これから否応でも顔出しなきゃなんないし)
撃たれる覚悟を決めたところで、真香から通信が入った。
『そろそろ頃合いです。みなさん、準備はいいですか?』
真香からの合図を聞き、3人がそれぞれ応答する。
『ボクはいつでも!』
『同じく、いつでもいいよ』
『私も、準備、おっけー』
仕掛ける体制が整ったのを確認した真香は、1人作戦室で自分に言い聞かせた。
(この試合も反省点いっぱいだけど、そういうのは全部後。今するべきことは、私が考えた作戦でみんながちゃんと勝てるようにしっかりとオペレートすること……)
やるべき事を決めた真香は、オーダーを出した。
『では……、攻撃お願いします!』
オペレーターの指示を受けて3人は迷いなく動き出し、この試合最後の攻防が始まった。
ここから後書きです。
サブタイトル考えた時に「死ノ鳥」という漫画が頭をよぎりました。鳥めっちゃ怖いです。夜中に読むの怖いです。でも読んじゃう。