ソードアート・オンライン episode of Ds   作:天界の片鱗

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投稿から5ヶ月
やっとの思いで次話投稿出来ました(泣)

今回で2話目だと言うのに設定を変えさせて頂きました。
もうデュオ本人で良くない!?
無理に日本人にしなくてもいい!!そのままが1番だと痛感しました。

ではどうぞ


アインクラッド
STAGE.1


フルダイブをしてしばらくすると初期設定の画面が目の前に出現した。

要はアバターの作成である。

俺は髪型を弄り、外見の方にはあまりこだわりがない為か、デフォルトを基本に軽く弄ったくらいにした。

 

「名前は『デュオ』っと!」

 

各種設定し、最後にこの世界で自分を示す名前を入力し終えると目の前が真っ白になる。

 

次に目覚めると俺は《浮遊城アインクラッド》

第一層の『はじまりの街』の中央広場にいた。

 

上半身には服の上に革のアーマーが付いており、下はズボンを履いている。

試しに手を握ったり開いたり、腕を振ったりと動かす。

ダイブしたという実感…または動作不良がないかのチェックだろうか。サービス開始日である当日に後者である動作不良は起きないとは思うが...一応なのだろう。

少しして不備や違和感がないかの確認した後に俺は大空を見上げた。

 

(戻ってきた・・・いや、帰ってきたか)

 

俺は何を思ったのか、上を向き大空を見上げたまま心の中で一言呟き、中央広場を後にした。

 

「よし!じゃあ装備でも揃えてきますかね」

 

装備を整えに一人向かう。

しばらくして武器の購入を済ませたデュオ。

彼の手には武器カテゴリー《大鎌》の《サイズ》を握って、モンスターが溢れる《圏外》のフィールドに出た。

 

────

─────────

 

レベリングも兼ねてフィールドを彷徨っていると、ふと見えた。一人の白または銀髪の少女だろうか?

 

その手には《片手剣》を握り、モンスターに向かって刃を振るっているのが見えた。

 

「ハァァ!ハッ、ヤァァァァ!」

 

声を挙げながら見事な剣さばきで、モンスターを圧倒した。そして数秒後、モンスターのポリゴン化を確認した俺は、手を叩きながらその少女に近づき声を掛けた。

 

「失礼、お嬢さん。盗み見る気は無かったんだが、見事な剣さばきだな」

 

「え!あ、ありがとうございます。あの・・・失礼ですが、貴方は?」

 

目の前の少女は恥ずかしながらも嬉しくお辞儀をし、俺に聞いてきた

 

「悪いな。紹介が遅れた、俺はデュオだ。よろしくな」

 

どうも俺は自分を紹介するという事が頭に無いらしい。今度、手のひらに自己紹介って書いて飲んでみるか。

 

「ご丁寧にありがとうございます。私は、こn・・・間違えました。ヨウムと言います」

 

頭に黒のリボンを付けた少女、ヨウムも自ずと返してくれた。

 

「おう!よろしくな。ところでヨウムは《βテスター》か、何かか?」

 

俺は素朴な疑問を言ってみた。まぁ《ソードスキル》を使っているところを見てないから確証は無いが、通常の剣技とあの立ち回りが見事だった事からの判断だが...

 

「ベータ・・・テスター?えっと・・・それはいったい?」

 

ヨウムはβテスターが何かを知らないらしい。俺はざっと簡単に説明する。

 

「ん~サービス開始前に事前に先行プレイヤーの募集があってな、このゲームのテストパイロットのようなものだな。これがかなりの倍率でな。見た感じヨウムは上手いから経験者。テスターかなっと」

 

「そう言う事ですか。なら私は違いますよ。ただ、剣は少々腕に覚えがある程度で・・・・・・えっと・・・ダイブでしたか?よくわかりませんがゲームの事は全然で」

 

苦笑いしながら答えるヨウム。

よく考えるとゲームの事は全然分からず、ソロでフィールドに出てはモンスターを狩っていたと・・・・・・ヤバすぎだろう!?

まぁモンスターに関してはこの辺は低レベルだが.....それでもだ。

 

 

そんなヨウムに俺は一つ提案してみる。

 

 

「そうか。なら俺で良ければ、レクチャーするが?」

 

どうだ?と問いかけると『本当ですか!?』

っとヨウムは歓喜をあげていた。

まぁこんな事言われれば、基本誰だって喜ぶか・・・たぶん。

 

「ご迷惑でなければお願いします。1人だと不安だったもので・・・・・・って事はもしかしてデュオさんは経験者の方ですか?」

 

「まぁな。じゃ、やるか!」

 

「はい!お願いします」

 

─────────

────

 

この辺りではフレンジーボアというイノシシ型のモンスターが良く出現する。そいつ等を相手に主にスキルについてのレクチャーをしていた。

 

《他に教える事は無いのか?》

と思う者もいるかと思うが、デュオは先のヨウムの立ち回りを見てるので不要と思い、省いたのが素直な感想だった。

 

「ソードスキルを発動させるには先ずは初動に必要なモーションを起こす事で発動出来るんだが…これじゃ分からないよな」

 

「すいません……」

 

そうデュオは簡潔に述べるが話しを聞くヨウムの頭の上には《?》マークが浮かんでいる様に思える。

 

「まぁ何かを溜めるようにイメージをして剣を構えるんだ。俺の場合、ヨウムと違い鎌だから分かり辛いと思うが先ずは手本を見せるぜ──」

 

俺はモーションに入る。

発動するのは《大鎌》ソードスキル

 

単発横薙ぎ──《スターヴ》──が発動する。

 

すると構えていた鎌が瞬く間に発光して、フレンジーボアを横一線に切り裂いた。

 

「…凄い」

 

ソードスキルは通常の攻撃と違い、威力も段違いで、他のゲームでいう必殺技のようなものだ。あとは某RPGゲームの『と○モノ。』でいう特技である。

ヨウムは目を輝かせていた。

 

「──っとま、こんな感じだ。別に難しく考えなくていいぜ。ソードスキルさえ発動すれば、後はシステムが勝手にやってくれるからよ」

 

「なるほど。モーションに、タメ・・・ですか。やってみますね」

 

ヨウムはぎこちないながらも俺がやって見せた様に見よう見まねで片手剣を構え、タメを意識し始めた。

直後、先ほどのデュオと同じように剣が発光して、その勢いのままに近くのフレンジーボアを切り裂いた。

 

「で、出来ました!」

 

「お~初のソードスキル発動おめでとう、ヨウム」

 

「これがソードスキルですか。実に気持ちのいいものですね!」

 

俺が『マジか!?』と内心唖然としている傍でソードスキルを扱えた事に喜びを唱えるヨウム。

 

立ち会っている俺が言うのも何だが、ヨウムのゲームの腕は相当なものだ。先ほども言った通り、彼女はゲーム初心者らしい。これは一種の才能なのではないだろうか。

 

因みに今回ヨウムが使ったのは《スラント》というソードスキルで、レベルが低い者でも扱える《片手剣》ソードスキルだ。その為、このスキルのレクチャーをしていく。

 

─────

──────────

 

その後も話しながら何度もソードスキルを使いモンスターを倒していくヨウム。

一段落して落ちついた頃に、ヨウムは俺の近くに腰を掛け疑問を唱える。

 

「それにしても・・・・・・ホントにこうして何度も何度も周りを見回してますが、未だに信じられないですよ。ここが《ゲーム》の世界だなんて」

 

「ま、別に魂がゲーム世界に移動した訳じゃないけどな。俺たちの脳がさ、眼や耳などの代わりに見たり聞いたりしているだけで、《ナーヴギア》が電磁波に乗って流してくる物を認識しているってだけさ」

 

俺の説明を聞いたあと、ヨウムはと言えば・・・

 

「それは、デュオさんはもう慣れていらっしゃるんでしょうけども。先ほどもお話しした通り、私はこれが初の《フルダイブ》体験なんですよ!素晴らしいです・・・・・・今はこんなにも凄い時代なんですね!ホント、製作者の方は秀才・・・いや、天才ですね!!」

 

「そこまでは大げさだろう」

 

ハハっと思わずヨウムの言い分に笑っちまったが、俺も内心では彼女とまったくの同意見だった。

 

 

 

ゲームの中に入る。これを《フルダイブ》と言うが

 

 

 

このフルダイブの体験は、ゲーマーたちの心を鷲掴みし、深く魅了したのである。これを体験した後では、携帯ゲーム・テレビゲーム・ゲームセンターにある数々のゲーム程度のグラフィックでは満足出来ず、``これら'' のゲームには戻れないと思ってしまうくらいの威力、フルダイブの新時代の魔力だろう。

 

今一度、俺は周りの草原、彼方に見える大きな浮遊城《アインクラット》を見据えた後、今度は俺がヨウムに質問してみた。

 

「そうだ。ヨウムはナーヴギアでのゲーム自体がこのソードアート・オンライン(SAO)が初なんだよな?」

 

「いえ、ナーヴギアとは言わず、むしろテレビゲームもやったことないです。あるのは携帯型のゲーム○ーイアド○ンスくらいで・・・SAOも友人に勧められて、一緒に買う事になって、それからハードディスクでしたか?も慌てて揃えたって感じなんです。友人に勧められていなければ、この世界の良さにも気づかずじまいでしたよ・・・」

 

「マジかー。ゲー○ボーイア○バンスかよww。逆に驚きだぜ。でも、よかったな。その友人のお陰でこの世界を知れてよ。」

 

ヨウムのゲーム初心者です暴露に一時は驚かされたが、彼女も俺と同じでフルダイブの良さに共感出来ている事が何よりもいい気分になる。彼女は突然立ち上がり言葉を発する

 

「もう少し、一緒にレベリングして下さいね」

 

「お!やる気だな。よし、再開するか」

 

俺たちは話しを切り上げ、先ほどまでのレベリングを再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうこんな時間ですか!」

 

長時間、共にレベリングしているとヨウムが唐突に声を掛けてきた。

確かに時計を見ると既に夕方の5時を回っていた。

 

「実はこの後、予定がありまして」

 

「そっか。俺はまだ続けるが・・・よかったらフレンド登録しておかないか?何かと便利だからさ!」

 

「フレンド登録・・・友達って事ですね。こちらこそお願いします」

 

了承を得て、その場で俺はヨウムとフレンド登録を済ませた。

 

「出来たな」

 

「ありがとうございます。では、また」

 

「おう。またな」

 

お互いに別れの言葉を交わし、ヨウムはウィンドウを操作してメニュー画面を開いたが、、

 

「・・・・・・あれ?・・・辞めるボタンが見当たらない・・・・・・」

 

メニューを開いて、呟いたヨウム。

そんな可笑しな事はないだろうに・・・・・・

 

「どうしたんだ?ログアウトボタンならここに・・・・・・ん?」

 

デュオも同じようにメニューを開いてみたがログアウトボタンが無くなっていた。

ゲームにログインした直後は確かにあった。

その筈が今では元から無かったかの様に綺麗さっぱり消えていた。

 

サービス初日にこんなバグがある筈がない。

デュオはそう思い、GMコールに不具合を知らせようとしたが……

 

 

─────

──

 

 

「駄目だな。GMコールをしても全然繋がらない」

 

「大丈夫なんでしょうか・・・・・・このまま帰れないなんってことは・・・」

 

「わからねえ、今は何とも」

 

ヨウムは不安に陥っていた。

だが、現状が理解出来ない。そんなことを考えていると何処かで鐘がなり、身体全体が光に包まれた。

 

デュオとヨウムは強制的にテレポートされた様で『はじまりの街』の広場に戻って来ていた。

 

 




大鎌に
オリジナルソードスキル《スターヴ》

これから色々オリジナルを作って行きたいと思います。
短いですが、次回はもっと早く投稿出来るように頑張ります!

色々クロスオーバー予定ですので、楽しみにお待ち下さい。



ってか!
デュオさんって、まさかテスターなん?
それとも……


では失礼しますm(__)m

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