~side石田 哲也~
ああびっくりした~
え?何にびっくりしたのかって?食事をしようと思って果物かなんか探そうとしたら、それよりもっといい大きいイノシシっぽい動物(普通の猪より牙が凶悪なことになってて、目が赤くて不気味だったけど)を見つけたから、生のままか焼いて食べようか木の陰に隠れて悩んでたらそいつが、こっちに気づいて突進してきたから思わず手で軽く振り払ったら、手が頭に当たった瞬間、首と頭が汚い花火よろしく弾けて緑色の液体噴出させたから思わず「GYAAAAAAAAAAA!?」って叫んだんだよ。ほんとビックリしたわ。
で、これ、どうしよう?この緑色の液体が血だとしたら、こんな血の色をしたやつを食おうとしていたんだよな?俺?・・・・・・食いたくねぇ~。
こんなこと言ってても状況は変わるわけがない。よし、漢哲也、行っきまーす。まずは弾けて頭と首がなくなって、肉が露出した所から!いっただっきま~す。
・・・・うまい。うんまあああああああああああい!!!
なにこれ!?黒豚!?黒豚よりうまい!!生で食っても血の味とか全然しない!!見た目で判断するなってじいちゃんが言ってたけどこういう事なのか!!(違います)
何がともあれ、これは食えることを確認できた。でもこれからは美味いか不味いのかわからないこんなギャンブルを毎回新しい動物を見つける度にやるんだろうか・・・・さっき上がったテンションが一気に低くなった。街に行こうとも密林の近くに町なんてあるわけがない。そもそもこの体でどう行けっつうねん。
それもこれもあの邪神のせいだ。己邪神、許すマジッ!!!!今度見つけたらみぞおちに一発、顔に一発と言わず整形外科もお手上げ状態になるまで叩き込んで、最後に男の尊厳に思いっきり一発。この体なら悶絶どころかつぶれることになるだろうな。ナニがとは言わないけど。
そんなことを考えて自分が邪神ということを棚に上げて自分を強制的に転生させた邪神に、いつか復讐してやろうと息巻いていると、近くの茂みから傷だらけの女の子どころか幼女と言っていい年齢の子が現れた。
~sideout~
~side幼女~
わたしは、いらないこなの。おとーさんも、おかーさんも、まわりのひともみんな「おまえがうまれてこなければいいのに」っていって、たたいたり、わるぐちをいってくるの。それでおかーさんとおとーさんが、もりのなかにすてたの。「あなたはいらないこ」だっていって。
なんですてるの?おめめがまわりのこどもとちがうだけで、なんでたたかれるの?すてられるの?
・・・・さむいよ、こわいよ、だれかたすけて。
なきながら、なんにちかあるいていたら、こわいおばけがでてきておいかけてきた。いや、たすけて。いいこにするから、もうわがままいったりしないから。たたかれても、わるぐちいわれてもないたりしないから。だれかたすけて。
あっいたい。きのねっこにあしをひっかけてころんじゃった。おばけがよだれをたらしておいついてきた。くちをおおきくあけて、たべようとしてきた。いや、だれかたすけて。
そしたら、いきなりおおきなこえがきこえてきておばけをおいはらってくれた。そのこえがこわかったけどたすけてくれたから、ありがとうっていおうとおもってこえがしたほうにいったら、さっきのおばけよりおっきくて、こわいおばけがうしろをむいていたけどこっちをみてきた。
こわかったけど、おおきいこえでおいはらってくれたからやさしいおばけなんだなっておもって、おれいをいおうとしたけれど、つかれてこえがでなくなって、ねむくなって・・・・ドサリ。
~sideout~
~side石田 哲也~
傷だらけの幼女が出てきたと思ったら急に倒れた件について。
SSで出そうな感じだけどどうすればいいのこれ?って、コメディやっとるばあいか!!
やばいやばい、とりあえずは状態確認!!
ボロボロの服を脱がして体の状態を確認。・・・・胸糞悪い。打撲と鞭打ちのあと。ひどいものは火傷まで確認できる。体も衛生的に言って最悪。考えられるのは、児童虐待した挙句に親がここに捨てた。人の親がすることか。
そういえば漫画のクロスウォーズでは、かなりの情報重量で周りを吸収・還元するって書いてあった。つまり、かなりの情報を持ちその中にこの子を助ける手がかりがあるということだ。
姿が似ているだけで違うものかもしれないけど、やるしかない。
意識を集中させると、さまざまな知識が頭の中を流れる。よっし!!この調子で今度はこの体をどうにかする方法を・・・・・・
—————哲也が考えた推理は半分当たっていた。哲也が知っているものはパソコンの中のズィードミレニアモンだ。だがしかし、今憑依しているのは神話のズィードミレニアモン。さまざまな世界を次元を操る能力で渡り、厄災を振りまくとともに知識を得、星一個の図書館があったとしてもまだ足りないほどの知識量をその頭に有している。
渡った世界の中には魔法が存在する世界もあり、その知識をも持っている。——————
なんだ!?魔法!?これじゃない!!いや、もしかすれば!!
俺は、自分の影を見て手足のように動くイメージを、浮かべる。
———頼む、成功してくれ———
しばらく見つめていると、最初は弱々しく、しかしだんだん大人の腕と同じくらいの大きさの陰でできた腕が出来上がる。
イヨッシ!!これで運ぶだけだ!!
自分の腕で傷つけないようにこの子を抱えて湖まで運ぶと、今度は陰でできた三本の腕を造り、優しく傷に触れないように洗う。汚れが取れたらあとは、傷を治すだけ。これは回復魔法で簡単に終わった。
————この時、彼は知らない。自分の爪の欠片が本当に小さい欠片が幼女の傷に入り込んだことを。
え~っと・・・・・まずは、こんな駄文になってしまいすいません。
魔法の件については、何も言わずにただ生優しい目で見ていただけるとありがたいです。ハイ。あっやめてゴミと暴言を投げないで。豆腐よりもろい私の心がクラッシュしちゃう!!
こんな駄文でも、楽しんでいただけると嬉しく思います。
それでは、また次回!!