MS-06J 陸戦型ザクⅡ
当初の開発目標は従来の原子力発電を一新するというのが始まりであった。
軽量化かつ小型化を重視するため、その参考になったのが機動戦士ガンダムに登場するMSの動力『イオネスコ型核融合炉』だ。
長い年月をかけ、ついに日本は核融合炉の小型化に成功。従来の物よりも高い電力発電を可能とし、日本の原子力発電は新たな一歩を進むことになる。
だがこの核融合炉をもっと効率よく何かに使えないかと模索した結果、近年注目されていたロボット技術に目を付けた。
最初は日本の技術力を世界に発信するためでしかなかったが、研究を進めていくうちに量産体制が整いその結果、その有り余る力を国土防衛に使用することが決定された。
様々な研究と開発の結果、MS-06JザクⅡが現在の主力MSとして開発、量産された。また特地に派遣されてからは様々な改修が施されており、様々なバリエーションのものが存在する。
GATEの開通後、特地においてレーダーが使えない有視界戦闘を強いられた環境に慣れる為、ミノフスキー粒子発生装置を装備したMS-06J 陸戦型ザクⅡ特地仕様改修機が開発された。
この装置の影響で通常のザクⅡよりも長距離通信や小隊の連携行動で革命的な活躍を見せた。だがこの粒子を浴びたレーダーや通信機器はたちまち使用不可能となってしまう為、日本製の電子製品には万が一を考慮してミノフスキー粒子対策装置が取り付けられている。
また少数ではあるが専用機なども確認されている。
大明和夫専用機の機体色は白で塗装されており、ブレードアンテナが角のように見えることから
右肩の盾には東部方面隊のエンブレムを囲むように黒いトカゲのステッカーがペイントされている。
他にも作戦内容や周辺の景色に合わせる為に塗装されている機体もある。例えば寒冷地では白や灰色等で塗装された冬季迷彩、黒色の夜間戦闘用、砂漠戦用のデザートカラータイプ等様々である。
―基本性能―
型式番号:MS-06J
所属:陸上自衛隊第16旅団、特地派遣部隊、
生産形態:量産機
全高:18m
本体重量:56.2t
全備重量:74.5t
出力:976kW
推力:43,300kg
センサー有効半径:3,000m〜3,500m
武装:120mm MS用マシンガン、280mm MS用バズーカ、ヒート・ホーク、クラッカー、3連装脚部ミサイルポッド、175mm MS用マゼラ・トップ砲、MS用対艦ライフル ASR-78、シュツルムファウスト、Sマイン、デコイ(フレアタイプ、チャフタイプ両方装備)、左腕対人用機関銃GAU-19を2門、右腕防御盾、
MS-06K長距離砲撃用MSザクキャノン
155mm榴弾砲を装備した長距離攻撃用MS
自走砲に使われた榴弾砲を使用することにより、コストの削減と攻撃力の向上を図った。
自走砲の"平地でなければ運用が出来ない"といった問題も、本機ならどのような地形でも撃てるという利点があり、更なる作戦展開の幅が広がった。また上半身部分を切り離して簡易的な砲台にする事も可能である。
原作の180mmキャノンは開発コストと砲弾の巨大化による運用の不便さが懸念され開発は断念された。
―基本性能―
型式番号:MS-06K
所属:特地派遣部隊
全高:18.4m
頭頂高:17.7m
本体重量:59.1t
全備重量:83.2t
出力:976kW
推力:41,000kg
センサー有効半径:4,400m
武装:155mm榴弾砲、2連装スモークディスチャージャー、2連ロケット弾ポッド、ほかMS用装備
MS-05JザクⅠ
ザクⅡの前世代機として登場し、現在も第一線で活躍する自衛隊MSの一つ。
現在は災害時の補給支援や駐屯地の防衛、政府関係機関施設の防衛などが主な任務となっている。
特地ではザクⅡ特地仕様改修機と同じくミノフスキー粒子発生装置が取り付けられている。この機体もまた様々なバリエーションが存在する。
―基本性能―
型式番号:MS-05J
所属:陸上自衛隊第16旅団、特地派遣部隊、
生産形態:初期型量産機
全高:17.5m
本体重量:50.3t
全備重量:65.0t
出力:899kW
推力:40,700kg
センサー有効半径:2,900m
武装:105mm MS用旧式マシンガン、120mm MS用マシンガン、280mm MS用バズーカ、MS用対艦ライフル ASR-78、ヒート・ホーク、クラッカー、Sマイン、デコイ(フレアタイプ、チャフタイプ両方装備)、左腕に対人用機関銃GAU-19を2門
MS-05JザクⅠ偵察仕様機
深部偵察隊専用に改修されたMS。通信範囲・レーダー索敵範囲・カメラズーム倍率など様々な改良が施されている。背部にはウェポンコンテナを取り付けるウェポンラックが存在する。尚、ラックには折り畳み式のサーチライトを備える。装備取り付け用のフォークリフトは展開・収納や高低の調節が可能。コンテナ内部には前述のユニット化した120mmマシンガンや280mmバズーカ、それら兵装用予備弾薬等の装備を作戦に応じて分解し収納、携行が可能。偵察任務故に補給線が延び切ることも多く、MS単独で運用する際に役立った。
また炎龍討伐用に改修されたMS-05J-A-SザクⅠ 炎龍討伐改修機には左肩をスパイクアーマー、右肩にシールドを換装しており、防御率を高めている。武装も105mmマシンガンから試作開発段階の140mmベルトリンク給弾式マシンガンに変更、弾薬はコンテナ内部に収納されている。
―基本性能―
型式番号:MS-05J-A(A=
所属:陸上自衛隊第16旅団、特地派遣部隊、
生産形態:初期型量産機
全高:17.5m
本体重量:50.5t
全備重量:65.2t
出力:899kW
推力:40,700kg
センサー有効半径:3,400m
固定武装:Sマイン、デコイ(フレアタイプ、チャフタイプ両方装備)、左腕に対人用機関銃GAU-19を2門
偵察用装備:小型UAV、深部偵察用ドローン
武装:105mm MS用旧式マシンガン、120mm MS用マシンガン、280mm MS用バズーカ、ヒート・ホーク、クラッカー
MS-05LザクⅠスナイパータイプ
ザクIを長距離狙撃用に改修した機体。
サブジェネレーターを搭載した大型のランドセルに換装することで長射程のビーム・スナイパー・ライフルが使用可能になっている。
右膝には狙撃姿勢を保つため特殊なギアが設置され、接戦闘に至った際に生還率を高めるために頭部バルカンが装備されている。
―基本性能―
型式番号:MS-05L
所属:特地派遣部隊
生産形態:試験用機
全高:17.5m
本体重量:67.9t
出力:899kW (+700KW)
推力:8,400kg
武装:頭部バルカン、ビーム・スナイパー・ライフル
MT-05AA対空攻撃用ザクタンク
2門の大型対空機関砲を装備したMT。Tはタンクという意味。
胴体部分はMS-05B旧ザクのパーツを流用している。
ちなみにAAとはAnti Airの頭文字で、対空砲という意味である。
―基本性能―
型式番号:MT-05AA
所属:特地派遣部隊
生産形態:現地改修機
頭頂高:17.7m
重量:51.8t
武装:60mm対空機関砲2門、スモークディスチャージャー
MT-05V土木工事用作業車
MT-05AAから一切の武装を排除して、土木工事に特化改修した車両。
胴体部分は対空用と同じ、旧ザクの物を流用している。
右腕:ショベル
左腕:アーム付き伐採用チェーンソー
車体前方:ドーザーブレード
車体後方:リッパー
EMS-10 ヅダ
対炎龍戦を想定して開発された実験機。
機動性・運動性能は高い上に、様々な武装を付けることが可能。盾には格闘戦用ピックが装備されている。
だが一定速度を超えてしまうとブースターがオーバーヒートを起こして爆発してしまう欠点がある。それを抜けば他の性能は他のMSの性能を大きく上回る機体である。
当機はMS-09ドムの実験機でもある。
―基本性能―
型式番号:EMS-10
所属:特地派遣部隊
生産形態:試験用機
頭頂高:17.3m
重量:61t
出力:1,050kW
推力:58,700kg
武装:120mm MS用マシンガン、240mm MS用バズーカ、シュツルム・ファウスト、ヒートホーク、135mm対艦狙撃砲、シールド(白兵戦用ピック装備)
MS-07B グフ
銀座事件時に帝国軍が戦力として導入していたジャイアントオーガーなどの大型巨人に対抗するべく開発された白兵戦用MS。
名前はGUFU= Ground Utility in-Fight Unit(地上戦用白兵戦ユニット)の頭文字を繋げたものである。
機体色は濃い青色をしており、ザクとはまた少し違う機体の形状から帝国軍兵士に"蒼き死神"の異名を付けられている。
―基本性能―
型式番号:MS-07B
所属:陸上自衛隊第16旅団、特地派遣部隊
生産形態:量産機
全高:18.7m
本体重量:58.5t
全備重量:75.4t
出力:1,034kw
推力:40,700kg
武装:75mm5連装フィンガーバルカン、ヒート・サーベル、ヒート・ロッド、左腕防御盾、MMP-78 ザク・マシンガン、360mmジャイアント・バズ
MSM-07Di ゼーゴック
ガウを用いた空中投下による飛行を行い、地上及び海上の敵に対して奇襲攻撃を行うことを目的とした特殊兵装である「モビルダイバーシステム」の機動管制ユニット。
モビルダイバーシステムは、この機動管制ユニットと大量兵器輸送用コンテナ(LWC=Logistics Weapon Container)により構成され、両者は管制ユニット側のパイロンにて接続されている。
―基本性能―
型式番号:MSM-07Di
所属:特地派遣部隊
生産形態:試験用機
全高:13.2m
全長:27.3m
全幅:15.6m
重量:212t/ペイロード:540〜917t(装備により異なる)
出力:2,453kw(ズゴックユニット)4,680kw×2(ダイブマニューバー・ユニットの熱核エンジン)
推力:285,000kg(装備により異なる)
固定武装: 腕部バルカン砲、各種大量兵器輸送用コンテナ(LWC)
MS-09 ドム
対炎龍戦を前提に開発された陸戦用MS。炎龍のブレスの直撃に耐える分厚い装甲を持つ重量級の機体だが、脚部に内蔵された熱核ホバーエンジンにより地表を高速で滑走できる高機動性能を有している。また、頭部には特徴的な十文字状のモノアイレールを採用している。
なお帝国軍兵士からはスラスターを内蔵した大型スカートアーマーと配色にちなみ、〔巨人版ロゥリィ・マーキュリー〕の異名で呼ばれた。
―基本性能―
型式番号:MS-09
頭頂高:18.6m
本体重量:62.6t
全備重量:81.8t
出力:1,269kW
推力:58,200kg
センサー有効半径:5,400m
最高速度:90km/h
武装:胸部拡散ビーム砲、ヒート・サーベル、360mmジャイアント・バズ、ジャイアント・ヒートホーク、その他MS用兵装