Fateで斬る   作:二修羅和尚

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ありがとうございます!!

遂に、遂にお気に入りが1000を越えたぞぉぉぉ!!!



二十四・五話

ナイトレイドアジト

 

 

 

「皆さん、助けていただき、ありがとうございました」

 

「何言ってんだよシェーレ。俺達は仲間なんだから当たり前だろ!」

 

時は少し遡り、セイがまだチョウリ達と共に帝都へ向かっていた頃。

 

シェーレ救出を成功させたナイトレイド一行は、帝都から北へ進んだ場所にあるアジトへと戻っていた。

 

お礼をいうシェーレだったが、当然のようにタツミが言う。

 

「でも、もしかしたら皆が捕まるかもしれませんでしたし……」

 

「まぁ助かったんだ。そう気にすることはない。とにかく、無事で何よりだ」

 

「ボス……」

 

壁に寄りかかりながら仲間の無事を喜ぶナイトレイドのボス、ナジェンダ。

そしてそんな中、黒髪赤目の少女アカメがシェーレの前に歩み寄るとその両手を握った。

 

「シェーレ……本当に、良かった……」

 

「アカメ……」

 

潤んだ瞳で微笑むアカメに、シェーレも思わずウルッ、ときた。

 

「それで? 怪我は大丈夫なの? まぁ、怪我っていうより致命傷だったけど……」

 

「あ、それはもう大丈夫ですよ。ちゃんと治療はしてくれましたし。むしろ、前よりも調子がいいと思います」

 

マインの問いかけに、ほら、と腕や脚を動かして見せるシェーレ。

その様子にホッとする一同。どうやら、後遺症の心配はないようだ。

 

 

「にしても、マインちゃんから聞いたときは焦ったよ。なんせ、右腕以外の四肢を切断された! って帰ってくるから」

 

「だな。タツミが敵討ちにいくなんて言い出したからな」

 

「あ、兄貴、その話は今は止めてくれ…」

 

あの日の夜、ボロボロになりながらもシェーレのおかげでアジトまで逃げ切ったマインは、事の次第をタツミ達に伝えたのだ。

 

右腕以外の四肢断裂という、普通なら死に至っても可笑しくない致命傷。

シェーレが死んでしまったと勘違いしたタツミが怒りのままに飛び出しそうになったのだった。

 

まぁブラートが殴って落ち着かせたが

 

 

その後、ラバックが世間話を装ってセイから情報収集した結果、シェーレが生きていることが判明し、広場で処刑となる日を狙って作戦を実行。

そして今に至る

 

「本当は処刑とかになる前に助けたかったんだけどねぇ…。場所は分かってたから行けると思ってたんだけど…」

 

そうこぼしたのはレオーネだ。

ラバックの調査や、帝具によって強化された嗅覚でシェーレが警備隊本部の地下牢にいることは分かっていた。

ただ、何故それができなかったかと言えば、それは直感が獣並みになっていたレオーネの勘が本能的に告げていたのだ。

 

あの建物はヤバイ、と。

 

そのため、シェーレが出てくるであろう処刑の日を待つしかなかったのだ。

 

 

事実、警備隊本部はセイが自宅の次によくいる場所であり、セイが自作した消費型の魔導具の予備が数多く置かれている。

夜や留守の間に害意あるものに侵入されたらたまったものではない!

という考えのもと、セイが自宅に次ぐ第二の工房と化しているのだ。

魔術トラップなどが数多く設置されており、当然中には致命傷を負いかねないものまである。

 

明らかにやりすぎだが、本人曰く、帝具なんて反則的なものがある以上、やり過ぎてちょうどいいくらいだ、とのこと。

 

ちなみに、本部の魔改造について知っているのはセイだけだったりする。

 

「しっかしセイのやつ、治療まで出来たんだな。レオーネの姐さんならともかく、どうやって治したんだ?」

 

「それは私も分かりません。その時は意識がなくて……気づいたら治ってましたから。ただ、他の隊員さんに聞きましたが、治療したのはセイ君みたいです」

 

「……セイ君?」

 

「はい。牢にいるときに、少しだけお話したんです」

 

「何やってんのよ」

 

笑顔で答えるシェーレに呆れた視線を送るマイン。

敵同士で殺しあいをしたのに、普通に話せるのかと。まぁ、シェーレ本人、戦闘以外ではただのドジッ娘であるのだが。

 

「しかし厄介だな」

 

「ん? ボス、どうしたんだ?」

 

「あぁ。致命傷も即座に治療でき、帝具なしでも帝具持ちを上回る戦闘力に、原理不明な力。敵としては非常に厄介だ」

 

「おまけに隊を率いるだけの統率力。エスデスとまではいかなくとも、強いことは事実」

 

ナジェンダの言葉を補足するようにアカメも答える。

 

勿論、原理不明の力は魔術のことなのだが、それを知るものはここにはいない。

事実、親しくしつつも情報収集を行うラバックさえ教えてもらっていないのだ。

 

「ならさ、いっそのこと勧誘したらどうなんだ? ラバの話を聞いても、そんな悪いやつじゃないんだろ?」

 

「あー、まぁそうなんだけど。実際、ナイトレイドのやってた暗殺も喜んでたし」

 

「だったら尚更…」

 

「でも難しい。難しいつーより、ほぼ不可能って言った方がいいなありゃ」

 

はぁ~、と長いため息をつくラバの言葉はどこか確信をもって言っているように聞こえた。

 

「確かに、タツミのいうようにうちに引き込めるならそうしたい。そうなれば、確実に戦力になる。…が、ラバックの言った通りほぼ不可能だろうな」

 

「何でか聞いてもいいか?」

 

ブラートの言葉に、うむ、と頷いたナジェンダは続ける。

 

「ラバックの話だと、あの警備隊長は革命についてはよく思っていないようでな。なんでも、帝都を中から変えるのが目的だそうだ。警備隊を掌握したのもその一環らしい」

 

「あー……そう言えば、隊員の帝具使いもそんな感じだったっけ?」

 

「そうでしたね…」

 

ナジェンダの言葉に、唯一セリューと交戦したマインとシェーレが呟いた。

 

「そうなのか? ラバ」

 

「あぁ、本当だ。なんせ、革命については愚かだって言ったくらいだからな。帝都内に革命軍が来たら全力で相手をするってよ」

 

「まぁそう言うわけで、あれを引き込むのは無理な話だ。さて、話はこれくらいにしておこう。今日はシェーレが戻ってきたんだ。少しはめを外すくらいなら許そう」

 

 

その後、一同はシェーレおかえり会なるものを開いた。

 

 

後日、革命において警戒していた三獣士がセイ一人に殺られたと聞いて、セイに対する警戒を最大限に引き上げたのは言うまでもない話だが

 

 

 

 

 

 

 




ナイトレイドからみたセイの評価についての話

あれだな、三人称でナイトレイド視点はムズい。
よって、クオリティーが低いのは仕方ないことだ。許してちょ


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