ああ、やっと本編が終わったんやなって……。
ドーモ、作者です。ここまでお読みいただき、本当に、本当にありがとうございました。これにて「不思議なヤハタさん」、本編完結でございます。
元々短期の連載のつもりで書き始めた作品だったのですが、気が付けばいつの間にか(作者にとってはいつも通り)分量爆発を起こして100万文字を超える始末。短編の定義壊れる。
「センセンシャル!!」名義では初の作品ですが、私の作品全ての中ではこれで(過去の黒歴史も含めれば)10作目ぐらいになるでしょうか。なお、過去の作品をハーメルンで投稿することはありませんので、ご了承ください(とてもお見せできたものではないですし)
私は、書き始めるとやりたい放題やり過ぎて、地雷要素だろうが何だろうが詰め込み放題になってしまうため、普段は自分の巣でひっそりと公開をしております。今回「センセンシャル!!」名義で書くにあたり、それだけはやらないように意識しました。
言うなれば「比較的人目に晒せる作品」として、本作を書き上げた次第であります。拙作にここまでお付き合いいただけた皆様には、本当に感謝の一言につきます。
えー、それではお決まりの完走した感想ですが、「どうしてこうなった」と言うしかありません。
以前にもあとがきで触れたことがあったと思いますが、本作品は書き始めた当時、1ヶ月で本編を完了するつもりでした。間に長期休載があったため9ヶ月かかってしまっていますが、それでも連載期間にすれば3ヶ月を超えています。なんだこれは、たまげたなぁ……。
2月から5月の長期休載は本当に申し訳ありませんでした。リアル事情の方でちょっと冗談抜きで執筆を考えてる余裕がなくなり、執筆速度も落ちて来ていたからちょっぴり休憩するつもりで筆を止めたら、モチベーションが帰って来なくなり再起動に時間がかかってしまいました。
そして5月から6月も、更新が遅くて申し訳ありませんでした。止まったエンジンを再び回転させるにはどうしても時間がかかってしまい、その状態で無理矢理書いたから、内容も微妙だったかもしれません。ちょうどA's章中盤の中ごろ辺りでしたね。
でもそのおかげで、中盤終わりから終盤にかけては、エンジンフル回転状態に持ち込むことが出来ました。最後は勢いに乗ったままフィニッシュが出来て、よかったと思っています。
何が言いたいかというと「原作で二期に渡った作品に安易な気持ちで手を出してはいけない(戒め)」ということです。もしこれでStSまで本編に含めていたら、どうなっていたことやら……。
「どうしてこうなった」と言えば、ストーリーやキャラクターなんかにも言えます。これは、作者にとってはいつものことなのですが。
私は「実執筆時の感覚」というものを非常に大事にしており、たとえ事前のシミュレーションと異なる結果になろうとも、執筆のときに別の感覚を感じたらそちらを優先することにしております。
これが一話二話程度の話ならそこまで大きな差にもならないのですが(それでも内容によっては劇的な変化を生みます)、「リリカルなのは」のようにアニメで二期に渡るような作品を描けば、最初からは想像もつかなかったような結末を生み出します。
たとえば、「ミコトの役回り」。彼女は元々指揮官になる予定はありませんでした。初期にエールという装備型の召喚体を生み出している通り、彼女もまた戦士の一人となる予定でした。
ところが、話を進めていくうちに彼女の戦闘適性の低さが浮き彫りになり、その代わりに手持ちの戦力に的確な指示を出して「ゲーム」を作り上げていく現場指揮のスタイルが確立していきました。
彼女は「物語の展開が作り出した指揮官」であり、またこれが彼女の「自分は指揮というほどのものをしていない」と思う根拠ともなっています。気付いたら指揮官になってたわけですからね。
また、ユーノやクロノが彼女の「ヒーロー」になることも、当初の予定にはありませんでした。あくまではやてがヒロインのガールズラブ作品になるはずでした(ノーマルラブもありましたけど)。
彼らをミコトと触れ合わせていくうちに、ミコトの指揮官的特性と彼らの性向(あくまで本作品の彼らですが)が非常にマッチして、結果としてエピローグのような形になりました。ひな形自体は無印章の時点で完成していましたが。
マテリアルズやユーリも、作者がゲーム未プレイ勢のため、出す予定はありませんでした。ですが「ヤハタさん」のコンセプトの一つである「丁寧に可能性を潰す」を考えた際、彼らを出さないというのはおかしかったので、結局は出すことにしました。不勉強な部分で違和感があったら申し訳ないです。
ですが、彼らを出すことでラストバトルは非常に盛り上がってくれました。もし彼らがいなかったら(=防衛プログラムのみが相手だったら)、そもそもラストバトルが発生せずにずるずる物語が続いていったことでしょう。そういうストーリー上の都合もありました。ある種の逆ご都合主義でしょうか。
そんな感じで、執筆時の感覚に従って書いた結果当初の予定を大幅に超える分量となってしまいましたが、その代わり少なくとも作者は納得のいくストーリー運びになったと思っています。皆様にもご納得いただけるストーリーであったなら幸いです。
さまざまなオリジナル設定もありました。はやての松葉杖設定を皮切りに、海鳴二小、なのはの性格変更、恭也さんの戦闘参加、フェイト達の処遇、プレシアの結末、グレアム勢の家族化、ユーノの筋肉、リインフォースの名称変更、果てはマテリアルズ二体のコピー元変更まで。
これらのオリジナル設定の中で当初予定されていたものはたった三つ。はやてと海鳴二小、なのはだけです。他は全て、ストーリー展開が生み出した結果としてのオリジナル設定です。私が表現したかったものの一つでもあります。
「過程が違えば結果も当然違ってくる」。よく二次創作なんかで見られる、「オリ主が参加しているのに事件の大まかな流れは一緒」というのが、私はどうにも納得が出来ないんです。それが悪いということではないのですが、それでも「この展開に妥当性はあるのか?」という流れがよくあることは事実です。
だから「ヤハタさん」では、それらを無理に原作に合わせるのではなく、思い切って変更しています。これが作中で何度か語られている「バタフライエフェクト」の表現となります。
たとえば、なのはは幼少期にミコトと出会いました。この際色々あって、ミコトは高町家の家庭環境に一石を投じることになります。その結果なのはの幼少期の寂しさが解消され、その後原作のように魔法に触れて、原作と同じような意志を持つでしょうか? 持つかもしれませんし、持たないかもしれません。
どちらにしろ、それを成り立たせるための「根拠」は必要となります。本作品では「皆を守りたい」ではなく「大好きな人たちを守りたい」という意志に基づき、事件への参加を表明しました。
この「抱え込まないなのは」は、ユーノの念話を受けた際に「自分が何とかしなきゃ」などとは思いません。だから当たり前のように大好きで頼りになる父と兄に協力を求めたのです。
本作は、このような「原因が違うために起こる結果の相違」がたびたび出てきます。だから最終的になのは達は管理局に所属しませんでした。意志すらありませんでした。そんなことをせずとも、彼女達は大好きな家族や友達から、「そこにいてほしい」と求められているのですから。
ここからは、二人のオリジナルキャラクターについて語りましょう。まずは、この作品のキーパーソンでもある「転生者」藤原凱。
本作は最初から神様転生タグがついていた通り、彼は出す予定の人物でした。彼は「この物語の世界線である根拠」でした。
作中描写であった、ガイの前身である人物が観測者に選択させてもらった世界線は、「原作登場人物の皆が幸せになる可能性のある世界線」です。この時点で、原作世界線から外れることになりました。
この作品でもそうですが、特にプレシアは「詰み」の状態から物語がスタートします。病は既に治療不可なレベルまで進行し(確か末期ガンだったはずです)、娘を蘇生するにはおとぎ話にすがるしかない。そんな彼女に幸せな結末を与えるためには、転生者が神通力的なものを持つか、それが可能な世界線に移すしかありません。
ガイは、転生者と言いながら転生者ではありません。一風変わった前世の記憶を受け継いだだけの、この世界の子供です。当然ながら末期ガンを治すなどという超常的な力は持ち合わせていません。
だから、ひたすら考え抜き必要とあらば"魔法"の開発すら行う「八幡ミコト」という少女が存在する世界線が選ばれたのです。もちろん、これ以外の可能性もありました。ただ選ばれた可能性がこれだったというだけです。八号ちゃんマジお茶目。
これが以前あとがきで語った、ガイがミコトの存在の根拠であり、ミコトが存在するからガイもいるという言葉の真意です。
ガイは最初、よくある「ハーレム転生者」のような描かれ方をしますが、もちろんこれはミスリードです(とはいえ、勘のいい読者諸兄ならば初見でおかしいことに気付くでしょうが) 彼はあくまで「ハーレム転生者のように振る舞っている」だけでした。
その道化の仮面は、その次の回で早くもはがれます。ユーノの迂闊な発言に真面目になって窘めてみたり、わざと道化っぽく振る舞ってみたり、それでなのはを気遣ったり。あまり引っ張ると鬱陶しいだけになりそうだったし、何よりも彼の本質が「ハーレム」にはないのだから、さっさとバラすことにしました。
作中で語られている通り、彼は普通に「いい子」です。元ストリートファイターな両親に逞しく育てられ、「前世の記憶」も相まって、歳の割に他人を慮れる「漢(おとこ)」です。作者が予想していたよりもはるかにいい男になってくれました。
考えてみれば、「皆の笑顔を守れる道化になる」なんて志を打ち立てるような奴が生半可な男なわけがないんですよね。
そんなわけで、当初の予定通り彼はなのはから好意を寄せられることとなりました。非常に順当な組み合わせです。
まあ、彼の方が肝心なところでヘタレであったため、本編完結までのらりくらりとかわしているのですが。この変態野郎が自分の気持ちに正直になれるのは、まだまだ先のようです。
もう一人のオリジナルキャラクター。本作主人公の、八幡ミコト。彼女については、やりたいことを全部やり切った感じです。
初っ端の性別不詳描写は、作者が意図したこの作品最初のどんでん返しです。彼女は初めから女の子として描写されています。
第一話、最後のシーン。ここで彼女は「前の席があきらで、後ろの席がはやてだ」と明確に言及しています。これは彼女が女子の列に座っていることを明示しており、この時点で彼女の性別はほぼ確定しているわけです(一部の学校では男女交互に列を作るところもあるそうなので、完全に確定とはいきませんでした。残念)
些か知識が必要ですが、もう一つヒントがあります。彼女が自己紹介のときによく言っている「カタカナ三つでミコト」というのは、美少女ゲーム「CLANNAD」のヒロインの一人「一ノ瀬ことみ」の台詞が元になっています。「ミコト」という名前も、彼女をもじって作ったというのが真実です。キャラは全然違いますが。
その後、長い髪を弄られたり、はやてと一緒に普通にお風呂に入ったり、当たり前に女子の集団の中にいたり、男子から憧れられてたりと、描写のあからさまさは加速します。それでも、性別の明示はしませんでした。
そこで満を持してのなのはの登場。彼女は幼い日に出会ったミコトのことを「彼」と表現します。再会したミコトも、その時点では性別がよく分からない格好をしています。
「あれ? やっぱりあいつ男なのか?」と思わせたところで、可愛い女の子やったー!という流れでした。
あとがきでも書いた通り、このタイミングでの暴露は予定より早いものでした。しかしながらその先もバレないようにするというのは非常に難しく、何より物語としての説得力が皆無なので、再会させた時点で性別を暴露することとなりました。おかげでその後の描写は非常に楽でした。
また、このタイミングで暴露することにより、温泉回やプール回でのお色気要員に起用することが出来ました。やっぱりミコトちゃんの……微エロシーンを……最高やな!(ゲス顔)
先にも述べた通り、ミコトは当初「戦士の一人」となるはずでした。ところが「コマンド」という"魔法"の説得力を持たせるために色々な制限をかけていくうちに、彼女が全く戦力にならないことが分かりました。
「コマンド」の使用には長い命令文の出力が必要であり、速効性もないので威力を出そうと思ったら非常に長いチャージ時間が必要になる。出来ることは多いけど、はっきり言って戦闘には向かない。
じゃあ肝心の彼女自身はどうかというと、平均よりは運動能力がある程度の普通の女の子。おまけに身長もそれほど高くなく、格闘技の適性も低い。出来ることと言えば相手の不意を打っての関節破壊ぐらい。
召喚体は、一番古参のエールは出力が低すぎて攻撃力にはならない。ソワレは攻撃力はあるけど、経験がなさすぎて加減がきかない。ミステールは「コマンド」と同じような弱点を持っている。
結果、彼女は「戦士」ではなく「指揮官」としてしか生き残ることが出来なくなり、これが大正解でした。彼女の等価性・合理性追求と、観察力・瞬間判断能力は、指揮官として非常に適性が高いものでした。
そうやっていくうちに、彼女はそれが本分であったかのように才覚を発揮していきます。チーム運営、方針決定、作戦構築、現場指揮。現在のチーム「マスカレード」が産声を上げました。
彼女は自分の力だけに頼ることを諦めたおかげで、生来のカリスマ性を発揮し、皆から愛される名指揮官となり、そして当初の目的を達成することが出来ました。
もちろん、全てが上手くいったわけではありません。「ジュエルシード事件」のときには方針を尽く変更する羽目になるし、目標だった召喚体は揃わなかったし、プレシアの命を助けることは適いませんでした。
「夜天の魔導書復元プロジェクト」でも、「ナハトヴァール」は葬ることしかできなかったし、完全な復元には至りませんでした。それでも、明日を繋ぐことはできました。
彼女が「戦士」ではなく「指揮官」であったから、物語は大団円を迎えることが出来たとも言えるでしょう。
「コマンド」……著しくは「プリセット」という能力について。実はこれは、「召喚体」という存在から逆流して作られた設定だったりします。最初に作者が考えていた設定は召喚体だけでした。
ここから逆流していき、召喚体の構築に必要な手段、さらにはその手段を構築するための土壌として、"魔法"と"能力"は生まれました。
「コマンド」は霊術の性質と言霊の技法、召喚体の作成には式神術までが含まれています。これらの資料を皆で集め、ミコトが作用機序を理解して、「プリセット」から新たに組み上げたものが「コマンド」という"魔法"です。
そして「プリセット」は、クロノが推測した通り、StS編で登場するインヒューレントスキルの一種です。だからと言ってミコトが実は古代ベルカ王族の生き残りとかではありませんが。彼女のバックグラウンドについては特に考えていませんので、皆さまのお好きなように想像していただければ幸いです。
「プリセット」という能力は、「世界を構成する要素が知としてプリセットされている」だけのものであり、それ自体は何の力も持ちません。応用法としても、自然現象のシミュレーションや技術基盤の開発といったごく限られたものにしか使えません。
ただ、この能力があったためにミコトは幼い頃から「知を言葉で表す術」を学ぶことになり、膨大な知を最初から持っていたためにあんな性格になってしまいました。
だけどそれがために八幡ミコトという名指揮官が生まれ、この結果に到りました。なんとも因果なものです。
彼女を特筆すべきもう一つのことと言えば、「孤児であった」ことでしょうか。孤児院については一切描写していませんが、まあ普通の孤児院でした。単にミコトという巨大すぎる存在を受け入れられなかっただけのことです。
彼女が孤児であった理由というのは、経緯はともかくとして、作品としての理由は「はやてと一緒に生活をさせるため」でした。当たり前だよなぁ?
これがないと彼女は事件に関わり得ない性格です。というか魔導の才能がないので関わることがまずありえません。偶然ジュエルシードを拾ったところで、「さっさと回収して消えろ」の一言で終わりでしょう。
また、この作品ではやての足を治すために必要であった「夜天の魔導書の復元」には、彼女がミステールを生み出すことが必須でした。早い段階で関わり合いにならないと、「コマンド」の作成が間に合いません。そのため彼女は、海鳴二小で「相方」八神はやてと出会うことになるのです。
そしてこの出会いは、彼女を成長させました。感情を理解できない、表情の乏しい女の子は、愛を知り、愛を与えられるほどに成長したのです。
この物語は、不思議な少女が一人の少女と出会い、触れ合いの中で愛を知り、自分の中にある愛情を育む物語でした。
やっぱりガールズラブじゃないか(歓喜)
他にも色々語るべきことはありますが、そろそろくどいですね。これも作者の欠点の一つです。だが私は改めない(開き直る二次創作者の屑)
このあとがきで「そうだったのか!」と思われた方は、もう一度読み直すと新たな発見があったりするかもしれません。っていうか作者も見直すたびに自分でも気づかなかった発見をしたりします。
まさに、物語は積み重なる偶然という名の必然で出来ていると言っても過言ではないでしょう。……過言じゃなくない?
これにて「不思議なヤハタさん」の本編はおしまいです。しかしこの後も、不定期になる予定ではありますが、「その後の日常章」「分岐IF・恋愛章」「分岐IF・ベストパートナー章」「親愛章」、興が乗れば「StS時代章」なども書くつもりでいます。
もしこの作品を思い出したときは、たまに覗いてみてください。ひょっとしたら、こっそり更新しているかもしれません。
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。最後に、最終話終了時点での「マスカレード」面々のロマサガ風捏造ステータスをもって、ご挨拶とさせていただきます。
では、またいつか。
高町なのは
砲撃魔導師 性別:女
物理防御56 魔法防御48
HP 95 LP10/10
技 6/ 6
術 60/ 60
腕 力 8 剣・大剣 0
器用さ 18 斧・棍棒 0
素早さ 12 槍・小剣 0
体 力 6 弓 0
魔 力 30+3体術 2
意志力 30 ミッド式20
魅 力 22
原作主人公にして、本作ではミコトの「初めての友達」。人を傷つけることが泣くほど嫌いで、皆のことが大好きな優しい女の子。
砲撃魔法が得意だが、その優しい性分と相まってあまり役には立っていない。但しガイには本気で向ける。彼なら受け止めてくれるという、ある種信頼の証。
将来の夢は、ガイと結婚して翠屋を継ぐこと。現在は母からお菓子作りを教えてもらって勉強中。
ユーノ・スクライア
結界魔導師 性別:男
物理防御 5 魔法防御 5
HP380 LP20/20
技 36/ 36
術 102/102
腕 力 24 剣・大剣10
器用さ 20 斧・棍棒 0
素早さ 13 槍・小剣 0
体 力 26 弓 0
魔 力 22 体術 12
意志力 18 ミッド式33
魅 力 18
チーム「マスカレード」が誇る"最高の守護者"。シールドや結界だけでなく、補助魔法、さらには剣術まで扱いこなす、攻防の要。
いつの間にか筋肉自慢になってしまったが、頭脳も決して衰えていない。実は優良株であり、学校での女子人気は高かったりする。
本人はミコト一筋。彼女の気持ちを自分に向けさせるため、今日も自慢の筋肉で迷走する。
フェイト・T・八幡
ミコトの妹 性別:女
物理防御20 魔法防御25
HP250 LP10/10
技 35/ 35
術 102/102
腕 力 16 剣・大剣 5
器用さ 18 斧・棍棒10
素早さ 30+2槍・小剣 0
体 力 20 弓 0
魔 力 28+1体術 0
意志力 18 ミッド式33
魅 力 30
ミコトに引き取られ八幡家に養子入りした、おねえちゃん大好きっ子。八神家の中では、実はソワレに次ぐ甘えん坊だったりする。本人に自覚はなく、自分はしっかりしたおねえちゃんだと思っている。
誕生してすぐから戦闘を仕込まれたため魔法戦闘能力は高いが、日常生活の能力は落第点。そろそろ自分も料理ぐらい出来なきゃまずいかもと思っている。
趣味は読書と運動であり、よくシグナムと模擬戦をやっている。……運動ってなんだっけ。
アルフ
フェイトの使い魔 性別:女
HP400 LP18/18
物理防御25 魔法防御25
技 117/117
術 30/ 30
腕 力 30 剣・大剣 0
器用さ 8 斧・棍棒 0
素早さ 25 槍・小剣 0
体 力 30 弓 0
魔 力 15 体術 39
意志力 12 ミッド式10
魅 力 12
八神家のペットポジション。大体は日がな一日ひなぼっこをし、ソワレやアリシアに弄られている。運動をしたいときはザフィーラを誘って徒手で組手なんかもしている。
いざ戦闘になれば、野生の狼の膂力とリニスから習った魔法で活躍する。元々の気性か、割とこっちも楽しんでいる様子。
もっとも彼女としては、これからも戦いなんか起こらなければいいのにと思っている。家族の未来の幸せを心から願いながら、気ままなペットライフを送る。
クロノ・ハラオウン
時空管理局執務官 性別:男
物理防御45 魔法防御48
HP350 LP18/18
技 40/ 40
術 120/120
腕 力 16 剣・大剣 0
器用さ 22 斧・棍棒10
素早さ 19 槍・小剣 0
体 力 20 弓 0
魔 力 25+2体術 10
意志力 20 ミッド式40
魅 力 16 増幅 8
厳密には「マスカレード」の一員ではないが、管理局内の協力者ということで記す。
執務官というエリートについているだけはあり、あらゆる面での対応力が非常に高い。ミコトほどではなくとも指揮も出来る。
結局自分はミコトを好きなのか、それともただの友人なのか。答えを出せるのは、まだまだ先になりそうだ。
藤原凱
盾の魔導師 性別:男
物理防御 5 魔法防御 5
HP320 LP18/18
技 36/ 36
術 75/ 75
腕 力 18 剣・大剣 0
器用さ 14 斧・棍棒 0
素早さ 16 槍・小剣 0
体 力 22 弓 0
魔 力 30 体術 12
意志力 32 ミッド式25
魅 力 19
「原作」を知る転生者。但し彼自身はこの世界で生まれた魔法の才能を持つだけの子供であり、正確には「記憶継承者」とでも言うべきだろう。
シールド魔法の才能が抜群であり、その代わりそれしか出来ない。それだけで、並の魔導師ならば圧倒できるだけのシールドバリエーションを持っている。地味に両親に体術を仕込まれているが、本人は気付いていない。
道化の仮面の下に「男の中の男」と言えるほどの男気を持っているが、なのはの好意に対してはヘタレ。せめて中学ぐらいまでは、今の関係を続けたいと思っている。
高町恭也
御神の剣士 性別:男
物理防御 5 魔法防御 5
HP555 LP18/18
† 技 226/226
術 0/ 0
腕 力 25 剣・大剣47
器用さ 20 斧・棍棒20
素早さ 30 槍・小剣18
体 力 25 弓 9
魔 力 0 体術 38
意志力 28
魅 力 25
チーム「マスカレード」が誇る最強戦力の非魔導師。近接の鬼。なお、彼よりも強い父親がいる。高町家は今日も平和ですね。
外部手段ながら飛行戦闘能力を手に入れたことで、「もうあいつ一人でいいんじゃないかな」となることがしばしば。但し完全に近接のみなので、遠距離手段が必要な場合には無力。次はここを何とかしようとしている。
相変わらず無自覚に女を落とし、恋人の忍をやきもきさせている。だが、本人は彼女一筋のつもりであり、大学卒業後は結婚まで考えている。リア充爆発しろ。
シグナム
烈火の将 性別:女
物理防御32 魔法防御28
HP440 LP10/10
技 134/134
術 90/ 90
腕 力 23+2剣・大剣32
器用さ 22 斧・棍棒 0
素早さ 20 槍・小剣 0
体 力 24 弓 20
魔 力 25 体術 18
意志力 20 ベルカ式30
魅 力 16
種族:騎士と揶揄されたヴォルケンリッターの将。八神家における立ち位置としては、普段はダメ人間だが有事には頼れる姉。
「二人の主の偉大さを証明するため」と、日夜剣技の研鑽に余念がない。魔法と剣技を融合させた彼女の技は、教会騎士のベテランでさえ掠らせることさえできずに打倒してしまう。
今度聖王教会の依頼があるときに、恭也も連れて行ってシャッハに会せようと思っている。目下、忍の一番の怨敵である。
ヴィータ
紅の鉄騎 性別:女
物理防御50 魔法防御46
HP500 LP12/12
技 126/126
術 66/ 66
腕 力 25+3剣・大剣 0
器用さ 16 斧・棍棒42
素早さ 15 槍・小剣 0
体 力 25 弓 0
魔 力 22 体術 0
意志力 18 ベルカ式22
魅 力 18
はやて以上にミコトに懐く、ヴォルケンリッターの切り込み隊長。「抱き着いたときにはやてよりミコトの方が気持ちいいから」だそうだ。但しあくまで比較であり、どちらも大好きである。
実はあまり戦闘を好まない性格をしているが、ひとたび戦闘が始まればチームの敵を率先してぶっ飛ばす血の気の多さも持つ。本人はミコトに喜んでもらいたいと思ってやっている。
ポジション的には「ミコトの娘組」だが、本人は騎士のつもりでいる。他の家族からは完全に娘組扱いであるが。
シャマル
風の癒し手 性別:女
物理防御18 魔法防御40
HP180 LP 8/ 8
技 0/ 0
† 術 135/135
腕 力 10 剣・大剣 0
器用さ 15 斧・棍棒 0
素早さ 12 槍・小剣 0
体 力 18 弓 0
魔 力 23+2体術 0
意志力 16 ベルカ式45
魅 力 20 増幅 15
ミコトの知恵袋として大事な役割を担う、ヴォルケンリッターの参謀。リッターの中では日常生活で最も活躍している。但し料理だけは勘弁な。
治療や補助に加え、少しだけなら攻撃も可能。だがほとんどの場合なのはの砲撃補助を担っており、彼女とセットで行動することが多い。それもまた重要な役割である。
さりげなく恭也に思いを寄せているが、多分ダメだと分かっている。分別をつけられる性格な分、ストレスをためやすい。頻繁にザフィーラに愚痴っているとか何とか。
ザフィーラ
蒼き狼 性別:男
物理防御25 魔法防御25
HP700 LP36/36
技 60/ 60
術 75/ 75
腕 力 18 剣・大剣 0
器用さ 16 斧・棍棒 0
素早さ 14 槍・小剣 0
体 力 35 弓 0
魔 力 15 体術 20
意志力 35 ベルカ式25
魅 力 12
様々な意味で堅固な、ヴォルケンリッターの盾。狼の姿でミステールの秘書をやっているうちに、どんどん器用になっている。
シールド魔法の硬さはガイよりも上であり、何よりも本人のタフネスさが群を抜いている。いざとなれば身一つでも主を守る意志を持つ。
実はミコトへの忠誠心がシグナムよりも上。主と認めるまでも、本心では彼女のことを「従うべき主君」として見ていたようだ。
八神はやて
夜天の主 性別:女
物理防御40 魔法防御50
HP110 LP 8/ 8
技 0/ 0
† 術 47/ 47
腕 力 12 剣・大剣 0
器用さ 23 斧・棍棒 0
素早さ 12 槍・小剣 0
体 力 10 弓 0
魔 力 35 体術 0
意志力 30 ミッド式14
魅 力 20 ベルカ式 5
八神家のおかん。夜天の魔導書を操る唯一の存在ではあるのだが、彼女自身に戦う意志がそれほどないので、有事以外にその力が行使されることはないだろう。
なのはすら凌ぐ莫大な魔力を持っている。それを砲撃に注ぐことによって、山すら貫通する威力の砲撃を放つことが出来る。というか現状で攻撃はそれしか出来ない。
彼女にとって大事なのは、魔法よりも何よりも、大切な「相方」と過ごす平穏な日常なのだ。
八幡ミコト
コマンダー 性別:女
物理防御42 魔法防御42
HP125 LP 8/ 8
技 37/ 37
術 0/ 0
腕 力 12 剣・大剣 2
器用さ 25 斧・棍棒 0
素早さ 18 槍・小剣 0
体 力 15 弓 5
魔 力 0 体術 10
意志力 20 コマンド32
魅 力 35 増幅 48
皆が愛した指揮官(コマンダー)。本作主人公。彼女が後ろにいるだけで、「マスカレード」は全力以上の力を振るうことが出来るという。
自身はほとんど戦うことが出来ないが、その指揮の効果は絶大。全員無傷で竜種を捕獲などという真似もしてみせた。だがやはり一番の特徴は、その驚異的な魅力(カリスマ性)だろう。
彼女は、今日も自分達の穏やかな日常を守るため、戦わない戦いをする。そうやって、未来を紡いでいく……。
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