引退した博麗の巫女と問題児たちが異世界から来るそうですよ? 作:hakusai
こっちがメインですよん。
無性に私が飼っている犬がかわいく感じました。
あらすじ
霊夢が透けた。
「まさかここまで追い詰められるとはね………奥義を使うことになるとは。驚きだわ。」
驚いたと言っても顔は笑っている。
そんな霊夢よりも、さらに驚いている人間が近くにいた。
そう。十六夜だ。
「おいおい霊夢………本当にお前は人間なのか?俺の目がおかしくなければ、お前が半透明になって、槍がすり抜けたように見えたんだが?」
「何も間違っていないわよ?私は人間だし、半透明になったし、槍がすり抜けた。何もおかしくないわ。」
「いや、おかしいだろ。槍をかわすならまだわかるが、すり抜けるなんて、物理学的にあり得ない。いや、あり得なくは無いが、それは机上の空論ってもんだ。本当にお前は面白いやつだな!どうやったんだそれ!」
「これは私が物心ついたときから使える技よ。原理はわからないけどね。私の親友が名前をつけてくれたのよ。名前は───
──『夢想天生』って言うのよ。余りにも強すぎるからね。使用回数と時間に制限をつけてあるわ。このゲームなら一回で数秒ね。」
「一回だけの緊急回避って訳か。じゃあもうお前は今のは使えないわけだな。」
「そういうことになるわね。」
「じゃあ────さっさと終わらせてやるぜ!」
十六夜は霊夢へと突っ込んだ。
「そうね────終わらせましょうか。」
第三宇宙速度で突っ込んでくる十六夜に、霊夢はお札を投げつけた。
「ヤハハ!そうこねぇとな!」
十六夜は、物凄い速度で移動しながらも急旋回し、お札を回避していく。
「あなたも大概だと私は思うわよ…」
「まぁな!人間離れはしてると思うぜ!」
話ながらも攻防を続ける二人。
そんな中でも、十六夜は徐々に霊夢との距離を詰めていた。
そして、飛んでくるお札の1つを掴み、
「これで終わりだ!」
と、霊夢に向かって投げつけようとして──────
─────お札が爆発した。
「終わりなのはそっちだったわね。威力はそんなに無いから安心してね。」
そして、ギフトゲーム“十六夜の兎と紅白の巫女”は霊夢の勝利で幕を閉じた。
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ギフトゲーム終了後、霊夢は黒ウサギを叩き起こした。
「ん、んぅ…はっ!私は何を!ギフトゲームはどうなりましたか!?」
「落ち着け黒ウサギ。お前は気絶してたんだよ。怪我は無いみたいだから安心しろ。そしてギフトゲームは俺たちの敗けだ。」
「そうですか…敗けですか…」
敗北の知らせを聞き、一人お通夜ムードの黒ウサギ。
そんな黒ウサギに霊夢が明るい声で話しかける。
「まぁまぁ。そんな落ち込まないでよ。良い勝負だったわよ?」
黒ウサギを慰めているようだ。効果は無いようだが。
「そういえばさ。」
霊夢が続ける。
「私が勝ったときに何をするか決めてなかったわね♪じゃあ~」
「ま、待ってください!そう言うものはゲームの前に決めることです!」
「まぁ待て黒ウサギ。聞いてみようぜ。」
「流石十六夜、わかってるわね。そうね~じゃあ、
私の言うことをひとつだけ聞きなさい。って言うのはどう?」
「は、はぁ、良いんじゃないですか?」
黒ウサギは投げやりだ。やり投げだ。もうどうでもいいといった感じだ。
「じゃあ黒ウサギ。
私を貴女のコミュニティに入れてくれない?」
「ハァ!?」
「え?駄目なの?」
「いやいやいや!ダメでは無いのでございますが、なんと言うかさっきまでのお話が意味がないような…?」
「何を言ってるのよ。さっきのは、このコミュニティに入る価値があるのか試しただけよ?意味はそれだけだわ。」
「そ、そうだったのですか…まぁもういいでしょう!本当に入ってくださるのですね?」
「もちろんよ。こんな面白そうなコミュニティは他にないと私の直感が言ってるわ。入るしかないわね!というわけで、よろしく。二人とも。」
「よろしくお願いするのです!」
「おう!よろしくな!」
そういって固く握手する3人。
十六夜が切り出す。
「じゃあ、ちょっと世界の果てを見て、コミュニティのリーダー様のところに行くか。」
「そうね。ところで十六夜。」
「なんだ?」
「さっきの命令は、あなたにも効いてるから、後でひとつだけ言うことを聞いてもらうからね?」
「………………………え?」
「まぁ後でだから、今は気にしなくて良いからね。私は楽しみは取っておきたいタイプなの。」
「………………………………よし!忘れよう!さぁ世界の果てを見に行くぞ!」
「お、おー!」
「都合のいい人だこと。本当に面白いわ。本当に。」
そういって3人は世界の果てへと向かっていった。
途中で話がわからなくなりました。
辛いですよぉ。眠いですよぉ。
黒ウィズ楽しいですよぉ。
皆さんも黒ウィズやりましょうね!
ではまた今度。