引退した博麗の巫女と問題児たちが異世界から来るそうですよ?   作:hakusai

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たいへん遅くなってしまい、本当に申し訳ございません!


そして、あけましておめでとうございます!(遅い)

ちょっと機種変更やらなんやらしてたらかなり遅くなってしまいました。いつの間にかこの小説も書き始めて一年たってたし…

これもひとえに読んでくださってる皆様のおかげです!ありがとうございます!


久々の執筆で何もかもわかりませんが、生暖かい目で見守ってくださると幸いです。


第17話 決着がつくようですよ?

「神格開放―――モード“本気”」

 

 

霊夢が呟くと、手元のお札から目が眩むほどの赤白い光が溢れ出した。

 

その光は瞬く間に霊夢を覆い尽くし、まるで太陽のように、白夜の世界を照らした。

 

 

「なっ!」

 

「ヤハハ!やっぱ霊夢はこうじゃねぇとな!」

 

 

しばらくして、光がひときわ強くなったと思うと、太陽(光の玉)はキラキラとダイヤモンドダストのように霧散した。

 

そして、その煌めきの中からは、先程とはまるで違う雰囲気の霊夢が目を閉じて現れた。

 

 

服装は先程までのラフな感じとは打って変わって、赤と白を基調とした、大胆にも腋が開いた、巫女服に下はスカートのようなものになり、お札を持っていた手には、お祓い棒のような、木の棒の先に四角が連なった形の紙がくくられている棒を持っていた。

 

そして何よりも、先程までの軽薄な雰囲気とはまるで違う、神々しく、誰もが目を離せないような雰囲気(プレッシャー)を放っていた。

 

 

さらに、白夜叉は更に驚くべきことに気がついていた。

 

 

「先程までは全く神格など感じなかったんだがの…ここまでの神格を儂が気づけんほど隠せるなどとは驚きだの」

 

「別に隠していたわけじゃないわ。ただ、使う意味がないから普段は封印しているだけよ」

 

「儂ですらわからぬ程に厳重な封印をかける理由が見つからないんだがな?」

 

「そんな厳重でもないわよ。それに、封印してた理由も簡単なことよ」

 

そこで霊夢は一拍開けてから、

 

 

「だって、実力差が空きすぎてるとつまらないでしょう?」

 

 

と、すました顔で言い切った。

 

 

 

「くっ、はははははは!この儂に向かって『実力差が空きすぎている』と申すか!この白夜と夜叉の星霊に向かって!」

 

「今の状態ならね」

 

 

 

その一言で、白夜叉の雰囲気も一変する。

 

「嘗めるなよ小娘が。いいだろう。儂も魔王の端くれとして、全力でおんしと闘ってやろう」

 

 

 

 

 

 

 

「いや、もう終わりよ」

 

霊夢はきっぱりと言い切った。

 

「は?何を言っておるのだ。闘いはまだまだこれからであろう?」

 

「もう決着はついたってことよ。私がこの状態になった時点でね」

 

霊夢は気だるそうに、お祓い棒で肩を叩きながら地面に降りてきてそう言った。

 

 

 

 

「【キングクリムゾン】」

 

 

 

 

 

「一体何を言って…ぐはっ!」

 

霊夢の呟きを聞いた途端、白夜叉がその場に倒れた。

 

 

 

 

 

 

腹の刀傷から血を流しながら。

 

 

 

 

 

 

 

その光景に、霊夢以外は驚きを隠せないでいた。

 

「なっ…いつの間に攻撃したんだ!?」

 

「全く見えなかったわよ…」

 

「……それに、霊夢は刃物を持ってない」

 

 

 

そう。霊夢の手にはお祓い棒しかなく、刃物も取り出した様子もないのだ。

 

 

 

そして中でも、白夜叉と黒ウサギは特に驚いていた。

 

「白夜叉様が反応すらできないなんて…どうなってるんです!?」

 

「切られた感覚すらなかったぞ…切られたというよりもむしろ、()()()()()()()()()()()()()()()ような…」

 

 

 

「そうね。この技は私の技ではないんだけど…本来の持ち主風に言うなれば、『切るという過程をすっとばして、切ったという結果だけを現実に反映させた』っていう感じね」

 

 

「そんな…それじゃあ霊夢さんは、このゲームのルールでは負けることがないってことじゃないですか!」

 

 

「そうね。神格を開放したら――いえ、もっと言うなら、私がルールを決めれるって時点で私の勝ちは確定していたわ。と言っても、神格がなかったらこの技は使えないんだけどね」

 

「そんなゲームは無効です!天が許しても、この黒ウサギが許しませ「よい、黒ウサギ」…え?」

 

「このゲームは儂の負けだ。ルールをおんしに決めさせた時点で、の」

 

「潔いわね。流石だわ」

 

 

 

「…わかりました。では、このギフトゲーム、霊夢さんの勝ちでございます!」

 

「いえーい!」

 

霊夢が全身で喜びを表すと、巫女服は光の粒子になって消え、もとの服に戻った。

 

 

十六夜たちも霊夢に駆け寄ってくる。

 

「すげぇな!霊夢」

 

「神様に勝つなんて信じられないわ!いや、貴女も神なんだっけ?」

 

「……おめでとう。霊夢が東側最強」

 

「ふふふ。ありがとう、三人とも」

 

 

そんな四人に白夜叉が近づいてくる。

 

「して、霊夢よ。色々聞きたいことはあるが…とりあえずは賞品かの。おんしはいったい何を望む?東側の階層支配者を打ち倒したのだ、隷属でもなんでもするぞ?」

 

「そうねぇ…じゃあ、白夜叉に一回なんでも言う事聞かせる券が欲しいわ」

 

 

「「「「え?」」」」

 

「霊夢…そういう趣味だったのか…まぁうん。いいと思うぞ」

 

「違うわよ!保留ってことよ」

 

「あぁ、そういうことか。てっきり霊夢はそっちの人かと…」

 

「次言ったら殴るわよ」

 

「冗談だ。茶化しといて何だが、そんなことでいいのか?」

 

「それは儂も同感だの。おんしは儂に勝って東側最強となったのだ。本当にそんなことで良いのか?」

 

 

「ええ。だってあなた、全力じゃなかったでしょう?」

 

 

「……ふふふ。さて、それはどうじゃろうな?まぁおんしが良いなら了解だ。契約書でも書いておくとしよう。」

 

そこで、白夜叉はふと思いついたような顔をして、

 

「そういえば、まだ鷲獅子とのギフトゲームの報酬を渡していなかったの。ふむ。何かしてほしいことはあるか?」

 

その問いに黒ウサギが反応する。

 

「実は今日は、ギフト鑑定をしていただきたくこちらに来たのですが…」

 

その言葉に白夜叉はゲッ、といった顔になる。

 

「よ、よりにもよってギフト鑑定か…専門外どころか無関係もいいとこなんだがの」

 

そう言いながらも白夜叉は四人の顔を見つめて、

 

「どれどれ……ふむ……霊夢はもちろんだが、ほかの三人もともに素養が高いのは分かる。しかしこれでは何とも言えんな。おんしらは自分のギフトの力をどの程度把握している?」

 

「企業秘密」

「右に同じ」

「以下同文」

「と言うか対戦相手に言うわけなくない?」

 

「うぉぉぉい!?まぁ霊夢のいッタ通りなんだがの…それじゃあ話が進まんだろうに」

 

「別に鑑定なんていらねぇよ。人に値札貼られるのは趣味じゃない」

 

十六夜の言葉に同意するように頷く三人。

 

そんな四人に困ったようにする白夜叉だが、ふと、ピンときたような顔になる。

 

「ふむ。何にせよ、主催者(ホスト)として、星霊の端くれとして、試練をクリアしたものに何もやらぬのは筋違いってものだしの。ちょいと贅沢なものだが、コミュニティ復興の前祝いとしては丁度良かろう」

 

そう言って白夜叉が、パンッと手を一度叩くと、四人の前に光り輝く4枚のカードが現れる。

 

 

そのカードには、それぞれの名前と、体に宿るギフトを表すネームが記されていた。

 

 

コバルトブルーのカードには、

逆廻十六夜・ギフトネーム“正体不明(コードアンノウン)

 

 

ワインレッドのカードには、

久遠飛鳥・コードネーム“威光(いこう)

 

 

パールエメラルドのカードには、

春日部耀・コードネーム“生命の目録(ゲノム・ツリー)”“ノーフォーマー”

 

 

 

そして、紅白のおめでたいカードには、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博麗霊夢、とだけ書かれていた。




本当に久しぶりで何を書こうとしていたか忘れかけてる私です。

皆様本当にお久しぶりでございます。


以前乾燥にて、前の内容を忘れないうちに投稿してほしいと言われたのにもかかわらず、この体たらく…

誠に申し訳なく思っております。


ですが次回が早く来るとは言ってない。



というわけで、反省も何もないような感じになってしまいましたが、大変申し訳なく思っているのは本心ですので、今後早く書き上げる所存でございます。


このような作者ですが、次回も読んでいただけると幸いです。



それじゃあ、また今度とか!

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