引退した博麗の巫女と問題児たちが異世界から来るそうですよ?   作:hakusai

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さて、更新が早いと思った方はいませんか?

なぜかわかりますか?



じつは、お気に入りが500を突破していたんです!

いやぁ嬉しい。もう本当に嬉しい。

こんな自己満足な文をお気に入りにしてくれた方が500人もいることに驚きを隠せません。


これからも頑張ろうと思いました。まる。


第14話 試練の決着のようですよ?

───結果は耀の勝利だった。

 

まず、この試練はグリフォンに跨がることから難しいのだ。

 

だが、彼女は『誇りを賭けろ』と言い挑発して、自分の命を懸けると言って跨がることを許された。

 

なお、そのときに黒ウサギが騒いだのは言うまでもないだろう。

 

そして彼女はグリフォンに振り落とされることなく、ゴールまで乗りこなした。

 

しかし───

 

 

「春日部さん!」

 

ゴールした直後、耀はグリフォンの背中から降りた。

 

もちろん上空でだ。

 

それを見た瞬間、黒ウサギは大慌てで助けにいこうとするが、

 

 

霊夢と十六夜に腕を掴まれて、その動きを止めた。

 

「は、離し────」

 

「待て!まだ終わってない!」

 

「まだゲームの最中よ!」

 

そうやって止める二人を振り払おうと黒ウサギも抵抗する。

 

しかしそうしている間にも耀は湖畔目掛けて重力のままに落下していき────

 

 

 

 

 

 

───徐々にその勢いを弱め、ついには落下することなく()()()()()()()

 

 

「………………なっ」

 

そこにいた全員がその光景に絶句した。

 

それもそうだろう。先ほどまで空を翔る素振りなど見せていなかった耀が、湖畔の上で風を纏って浮いているのだ。

 

そんな彼女に呆れたように笑いながら十六夜が近寄る。

 

「やっぱりな。お前のギフトって、他の生き物の特性を手にいれる類いのだったんだな」

 

その軽薄な笑みに、耀はむすっとした用に返す。

 

「………違う。これは友達になった証。けど、いつから知ってたの?」

 

「ただの推測。お前、黒ウサギと出会ったときに、“風上に立たれたら分かる”とか言ってたろ。そんな芸当はただの人間には出来ない。だから春日部のギフトは多種とのコミュニケーションをとる訳じゃなく、多種のギフトを何らかの形で手にいれたんじゃないか…………と推察したんだが、それだけじゃなさそうだな。あの速度で耐えられる生物は地球上にいないだろうし?霊夢が渡したなにかが働いたのかもしれないがな」

 

と自分の推測を文にすると長々と語った。

 

耀は、そんな十六夜の興味津々な眼差しをプイッと避ける。

 

そこに三毛猫が寄ってくる。

 

『お嬢!怪我はないか!?』

 

「うん、大丈夫。服がパキパキになったけど、この御守りのお陰で寒くもなかったし」

 

そういって取り出したのは霊夢が渡した赤い御守りだ。

 

どうやら本当に耐寒の効果があったらしい。服には効果がなかったようだが。

 

それを見て、霊夢はほっと胸を撫で下ろす。

 

(効果があってよかった。結構()()()()()()()だったから効果があるかわからなかったのよねー…………にしても、十六夜はなかなか鋭いわね。怖いわぁ)

 

と、本人たちには言えないことを考えていた。

 

 

三毛猫を撫でる耀に、向こうの方でパチパチと拍手を送る白夜叉と、感嘆の眼差しで見つめるグリフォン。

 

『見事。お前が得たギフトは、私に勝利した証として使ってほしい』

 

「うん。大事にする」

 

「いやはや大したものだ。このゲームはおんしの勝利だの。……………ところで、おんしの持つギフトだが、それは先天性か?」

 

「違う。父さんに貰った木彫りのお陰で話せるようになった。」

 

「木彫り?」

 

首をかしげる白夜叉に三毛猫が解説する。

 

『お嬢の親父さんは彫刻家やっとります。親父さんの作品でワシらとお嬢は話せるんや』

 

「ほほう…………彫刻家の父か。よかったらその木彫りというのを見せてくれんか?」

 

頷いた耀は、皆に見えるように木彫り細工を取り出す。

 

 

それを見た白夜叉は、急に顔をしかめる。霊夢は少し驚いたようにして、十六夜と黒ウサギは神妙な顔つきをしている。飛鳥はよくわからないといった感じだ。

 

「複雑な模様ね。何か意味があるの?」

 

「意味はあるけど知らない。昔教えて貰ったけど忘れた」

 

飛鳥の質問に耀が答える。

 

「…………これは、」

 

白夜叉、黒ウサギ、十六夜は木彫りをみて考えるようにしている。

 

「材質は楠の神木…………?神格は残っていないようですが………この中心を目指す幾何学線………そして中心に円上の空白………もしかして、お父様の知り合いには生物学者がおられるのでは?」

 

「うん。私の母さんがそうだった」

 

「ってことは、やっぱりこれは系統樹を表してるのか白夜叉?」

 

 

しばらく木彫りを見つめていた白夜叉は、興奮して、如何にこの作品が素晴らしいか力説した。(カット)

 

彼女はこの作品、いやギフトを“生命の目録”と表した。

 

 

なお、白夜叉は耀に作品を譲るように頼んだが即答で断られ、凹んだ。

 

───────────

 

十六夜が問う。

 

「で、これはいったいどんな力を持ったギフトなんだ?」

 

「それは分からん。今分かっとるのは異種族と会話ができるのと、友になった種から特有のギフトを貰えるというぐらいだの」

 

「そして、うまく使えば神格を得ることができる」

 

横槍を入れたのは霊夢だ。

 

「なんだと?神格を得るとはどういうことだ?」

 

「私の予想だと、得たギフトを混ぜるなりなんなりして昇格することができるんだと思うわ」

 

「へぇ、どうしてそう思ったんだ?」

 

その問いに霊夢は自信満々に答える。

 

 

 

「勘よ」

 

 

その答えに、その場の皆が固まった。




そして、いつのまにかUAが30000を突破していたんですよね。

もう本当に嬉しくて死にそうです。

まぁ彼女ができるまで死にませんが。


こら、そこ、不死身になるとか言わないで。


それじゃあ皆様、読んでいただきありがとうございました。


また今度とか!

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