引退した博麗の巫女と問題児たちが異世界から来るそうですよ?   作:hakusai

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お久しぶりです皆様。

ひさびさすぎて文が安定しなかったり何をいってるのかわからない作者です。

いやぁ何か月ぶりですかね。


大変ご迷惑をお掛け致しました。誠に申し訳ありません。


まぁ、今後もこんなペースであることもあり得ますが、できるだけ更新をしていきたいと思います。


第13話 白夜叉の試練のようですよ?

「しょ、正気ございますか霊夢さん!?」

 

霊夢の発言を聞いて真っ先に声を荒げたのは黒ウサギだった。

 

それもそうだろう。この中で唯一白夜叉の実力を知る者なのだから。

 

そんな無謀とも言えることをみすみす見逃す黒ウサギではなかった。

 

 

だが、

 

 

「ええ、もちろんよ。だって、最強とかいってる人を倒すのって楽しいじゃない?」

 

 

と、問題の発言をした霊夢はその発言を取り下げるつもりは更々なかった。

 

やはり霊夢もこの世界に呼ばれただけのことはあるようだ。

 

 

「そ、それはそうかもしれませんが、それは倒せればでございます!それに、決闘ともなると霊夢さんの命までも危ういですし…」

 

それでも黒ウサギは引き留める。いくら霊夢が強くて、自分に勝っていたとしても、白夜叉は別格なのだ。

 

霊夢でも勝てるわけがない。むしろ命が危ない。というのが黒ウサギの考えだった。

 

 

と、蚊帳の外だった十六夜が会話に入り込む。

 

「そうだぜ霊夢。確かにオマエは俺に勝つくらい強いが、このロリはヤバイ。」

 

「そんなのわかってるわよ。でも私にはギフトゲームがゲームである限り、()()()()()()()()()。それに、負けるつもりも死ぬつもりもないしね。」

 

その霊夢の発言に白夜叉は眉を潜めた。

 

「必勝法なんてものがあるなら教えてもらいたいぞ、全く。それに、お主は人間よりはかなり霊格が高いが、所詮は仙人。()()()()()に儂に勝とうなど…戯けが。」

 

「……そう。まぁ、必勝法といっても試していないから使えないかもだけどね。それに私しか使えないし。」

 

霊夢は白夜叉の発言を聞いて少し驚いてからそう言った。

 

 

「それで、結局どうするんだ?」

 

「私は決闘するわ。」

 

霊夢は即答した。

 

「「「………………」」」

 

他の問題児たちは居心地が悪そうに俯いている。

 

 

その中の一人、十六夜が呟いた。

 

 

「……今回は試されてやる。()()あんたには敵わなそうだからな…」

 

「…同じく」

 

「…同様で」

 

それに飛鳥、耀も続ける。

 

「…ふむ。承知した。それでは、まずは十六夜たちからで良いか?霊夢よ」

 

「ええ。構わないわ。待ってる間にどんなゲームをするか考えていても構わないわね?」

 

「あぁ。構わん。あまりに不平等でなければ大体は呑もう。お主が挑戦者なのだからな」

 

「ありがたくその権利を使わせてもらうわね」

 

 

「それでは、試練を始めよう」

 

そして、問題児たちの試練が始まった。

 

「試練っつっても、何をやるんだ?」

 

そう十六夜が聞いた瞬間、

 

 

彼方の山脈から甲高い雄叫びが響き渡った。

 

「何、今の鳴き声。初めて聞いた」

 

「ふむ…………あやつか。おんしらを試すのに打ってつけかもしれんの」

 

そう呟いて白夜叉は、鳴き声のあった山脈の方に手招きをした。

 

 

すると、体長5メートルはあろうかと言う巨大な獣が翼を広げて上空より風の如く現れた。

 

その獣は、鷲の翼に獅子の四肢という外見をしており、所謂、

 

「グリフォン……………嘘、本物!?」

 

と、呼ばれているものだった。

 

「フフン、如何にも。あやつこそ鳥の王にして獣の王。“力” “知恵” “勇気”の全てを備えた、ギフトゲームを代表する獣だ」

 

そういってもう一度軽くグリフォンに手招きすると、グリフォンは白夜叉の横に降り立ち、深く頭を下げて礼を示した。

 

「さて、肝心の試練だがの。おんしら三人とこのグリフォンで“力” “知恵” “勇気”の何れかを比べ合い、背にまたがって湖畔を舞うことができればクリア、ということにしようかの」

 

そういって白夜叉は双女神の紋章が刻まれたカードを取り出す。すると、虚空から一枚の輝く羊皮紙が現れた。

 

それに何か指で書くと、紙を十六夜たちに放った。

 

『ギフトゲーム名 “鷲獅子の手綱”

 

 ・プレイヤー一覧 逆廻 十六夜

          久遠 飛鳥

          春日部 耀

 

 ・クリア条件 グリフォンの背に跨がり、湖畔を舞う

 ・クリア方法 “力”“知恵”“勇気”の何れかでグリフォンに認められる

 

 ・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合

 

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

            “サウザンドアイズ”印』

 

「私がやる」

 

それを見た瞬間、ビシ!と指先まできれいに挙手をしたのは耀だった。

 

比較的おとなしい彼女だが、今は燃えるような目をしている。

 

 

『お、お嬢……大丈夫か?なんや獅子の旦那より「大丈夫、問題ない」』

 

 

「ふむ。自信があるようだが、コレは結構な難物だぞ?失敗すれば「大丈夫、問題ない」そ、そうか」

 

耀はまっすぐにグリフォンを見つめながら、二人(?)の言葉を途中で遮って返事する。

 

グリフォンへの羨望もそうだが、霊夢に先を越されたことによる焦りなどもあるのだろう。

 

 

その熱に呆れたように苦笑いしながら、十六夜と飛鳥は耀に声をかける。

 

「OK、先手は譲ってやる。失敗するなよ」

 

「気を付けてね、春日部さん」

 

「うん。頑張る」

 

そして霊夢は、

 

「これ、上寒いだろうからよかったらもってって。耐寒の御守り」

 

といって、赤色の、表に“耐寒”と書かれた御守りを耀に渡した。

 

耀はそれを受け取って少し眺めたあと、

 

「………ありがとう」

 

と言った。

 

そして耀はポケットに御守りをいれて、振り向いて。

 

「みんなありがとう。頑張ってくる」

 

と言って、グリフォンのもとにかけていった。




『投稿遅いけど、何かあったの?』
といった旨のコメントをいただきました。


えーあったと言えばありました。

慣れない学校生活やらテストやら文化祭やら模試やら宿題やら…

まぁつまりちょっと気力が起きなかっただけです本当に申し訳ありませんでした。


こんな気まぐれ投稿ですが、よろしければ今後とも読んでいただけると幸いです。


そして君の名は。が見たいです。



『それじゃあ、また今度とか!』

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