ご注文はリゼでしょうか?   作:シドー@カス虫

53 / 59
この話まで読んでくれた心優しい方は、シドーの活動報告を一度読んでください。

割と大切な話なので


51話 リゼシャロと行く部活戦線 後編

リゼとシャロ、おまけの俺は、部活の助っ人をしながらミス・エメラルドについての情報を集めることにした。

 

モチベが上がるならこういうのも悪くない。

実際、適当かはともかく勝利に導いたのはスゴイ。どんな人か気にならないといったら嘘になる。

 

けしてリゼが乗り気だからってだけじゃない。だけじゃない。

大事なことなので2回言いました。

 

 

 

そして今助っ人してるのは被服部だ。

 

裁縫は慣れないが、単純作業はそこそこ好きだ。

ハイスペックなリゼや裁縫の機会が多いシャロは、動きがとても早い。

 

…俺いらないな。

いや、せめてエメラルドについて聞くか。

 

「ミス・エメラルドの情報?タダで教えても面白くないわね…」

 

「なら、どうすれば情報譲ってくれるのかな?」

 

「それなら……どちらがリゼさんに相応しい服をコーディネートできるか勝負よ!」

 

「なぜ私⁉︎」

 

「リゼ、これも情報のためだ。頼む(笑)」

 

「ニヤニヤ顔はやめろ!」

 

いや〜、だってリゼのコーディネートが見れるんだぜ?勝ち負け関係なく俺得じゃん。

 

「異存はないわね」

 

「ないな」

 

「私の意見は⁉︎」

 

「じゃあ始めようか。

 

 

 

 

シャロ 頼む!」

 

「「なんで私(シャロ)が⁉︎」」

 

だって初心者ができるわけないし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある程度時間が経って

始めに、被服部の作品をリゼが着る。

 

なんだかんだリゼもシャロも引き受けてくれた。

 

「先輩すてきー!」

 

「薔薇と爆薬の番人降臨ね!」

 

被服部が作ったのは、リゼらしい軍人風の衣装だった。

リゼの凜とした部分と可愛さが見事にマッチしていて素晴らしい。

 

「ディティールに差がありすぎる……戦う前に負けました……」

 

「そっか……よく頑張ったなシャロ」

 

「先輩が巻き込んだじゃないですか…」

 

「そだっけ?(目を逸らしながら)」

 

「……。あと、なんで先輩まで軍人の衣装着ているんですか?」

 

「貸してくれた」

 

ちなみに、リゼの隣の俺も軍人の衣装を着てる。確かパンツァーヤッケと言う部隊の軍服だったか。

 

「どうだリゼ、カッコイイか?」

 

「言わなきゃカッコよかった」

 

なん……だと……!

 

 

 

 

「じゃあシャロ、罰ゲームも頼む」

 

「…プライドはないんですか?」

 

「あっても損するしね」

 

「……まぁ、カッコイイリゼ先輩を見れましたので良しとしましょう」

 

結局シャロは罰ゲームを受けてくれた。ありがとう。

 

内容は、不思議の国のアリスの衣装だ。

まぁフルールと大差ないからシャロもあまり抵抗はなかったけど。

…シャロはシャロでかわいいな。

 

ハッ、もしこの衣装をリゼが着たらどうなるんだ!

シャロが作った衣装もシンプルな可愛さがあってイイ!

これは着てもらうしかないじゃないか‼︎

 

「リゼ、ちょっちお願いが〜」

 

「着ないぞ」

 

「そこをなんとか(土下座)」

 

「プライドを拾ってこい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台は変わって吹き矢部

 

青山さんは文芸部と迷った部活だが、正直言って意味不明。

全国の高校探しても吹き矢部なんてそうそうないだろ。初めて見たし。

 

とりあえず、エメラルドについて聞こう。

 

「ミス・エメラルドの話?ゲームに勝ったら教えよっかな〜」

 

勝負好きだなお嬢様。

 

まぁいい。やったことはないけど、吹き矢なら裁縫よかマシだろう。俺でも戦える。

リゼにカッコイイとこ見せられる!

 

「リゼ〜うちらが勝ったら入部してよ」

 

「わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わ、私にこんなチカラが…⁉︎」

 

「すごいぞシャロ!特殊部隊に推薦できる腕前だ」

 

「嬉しいけど遠慮しておきます!」

 

「それに比べてケイトは……」

 

「な、なんだよ!点数としてはリゼとあんまし変わんないだろ!」

 

「お前と違って私は一発的に当たっているぞ!」

 

結果から言うと、俺とリゼは惨敗、シャロはまさかの全発ど真ん中だった。

リゼは三発中一発的の端に当たり、二発はギリギリ当たらなかった。

俺にいたっては勢いのつけすぎで、一発も刺さらなかった。

ダーツは勢いあると刺さらないが(個人の感覚)、吹き矢もなかなか力加減が難しい。

 

シャロは最初は自信なさげだったが、何故か最高得点を叩き出した。

ここは男の俺がカッコイイとこ見せる場面だるぉ……。

 

 

ま、まぁいい……一応チームとして勝ったしエメラルドについて教えてもらおう。

 

「翠さんについてでしょー」

 

翠さん?……あぁ、エメラルドの本名か。

 

「ふらふらする彼女を唯一連れ戻せる文芸部の後輩がいたそうだよー」

 

「そんな人が…」

 

文芸部の後輩…。ということは、エメラルドは文芸部だったということか。

 

「それよりもう一吹きしていかない?」

 

「よし リベンジだ!」

 

「得るべき情報は得ました!これ以上の戦闘は無意味です!」

 

そう言ってシャロは、リゼの手を取り部室から出て行ってしまった。俺をおいて。

 

「あの二人、どこか翠さんたちに似てるかも〜」

 

「ふぅーん。…写真とか残ってんの?」

 

「ちょっと待ってね〜」

 

そう言って彼女は吹き矢部のアルバムを出してくれた。

写真の一枚はまさにさっきのリゼシャロのように、外に連れ出されてる写真もあり、つい顔がほころぶ。

 

見覚えのある顔に感じ、書かれていたフルネームを見てみると……。

 

 

 

 

 

 

 

 

後日

ココアの提案で、ラビットハウスのバータイムで吹き矢が催されている。

 

「なんでダーツじゃないんじゃ……」

 

「人気なんでいいじゃないですか」

 

ティッピーの言いたいこともわかるが、事実客も売り上げも増えてるから結果オーライだ。

 

「それでケイト、ミス・エメラルドを呼んだのは本当なのか?」

 

「マジマジ。俺ぁ嘘つかねぇぜ」

 

せっかく吹き矢が催されてるので、エメラルドさんとリゼも誘った。

まぁエメラルドさんを探すのは骨が折れたけど。

 

「そういえばリゼ、今はポニテなんだな」

 

「あぁ。

 

 

…なぁ、ケイトは普段の私とポニテの私、どっちの方が似合うと思う?」

 

「どっちもアリ(即答)

ツインテでかわいいリゼも、ポニテで凛々しいリゼ、どっちもリゼは似合うし好きだ」

 

「す、好きって……お前はよく平然とそんな事を言えるな…。それに、シャロと同じような事を言うし」

 

まぁ、ある意味似通った部分があるしな。

 

 

 

 

「それよかエメラルドさんも来たし、吹き矢のリベンジマッチでもやろうぜ」

 

「ミス・エメラルドが来てるのか⁉︎そもそも一体誰なんだ⁉︎」

 

見る方が早いと俺はリゼの手を引き連れて行く。

 

リゼの反応、リベンジマッチの盛り上がりを考えると、つい顔がほころんでしまう。

 

 

 

やっぱり リゼといるのは楽しい




予算と時間の都合で見れなかったがっこうぐらしを初めて見ました。
……予想以上にシリアスで焦った

あと今日から始まるガンダムが超楽しみ

視聴後追記 : 仮面の男ェェ……

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。